第7話《イギリスで犯罪に遭う》


 イキナリ重めな話ですいません。スリ、置引き、カツアゲ、酔っぱらいに絡まれる、等々がよくあるヤツです。私はこの手のよくあるヤツには遭った事がありません。

が、しかし・・・何故か痴漢には遭いました。これが痴漢なのか何なのか、とりあえず警察のお世話になり、刑事さんがホームステイ先に何度もやって来たというお話。

「Have you got the time?」と聞かれ「The time?」とTheを入れるのか否かを強調し、腕時計を指さして聞き返すと「Yes the time!」と言うので、時間なら教えてあげよう!と腕時計を確認して現時刻を教えてあげると・・・「Thank you!!」と言って思いっきり胸を鷲掴みにしてから去って行った・・・クソ野郎。完全にF******野郎です。 

これが【The】が抜けている場合、Doを使った時には「Do you have time?=暇か?」と言う言葉に変わります。なので、態々腕時計を指さしてHave you gotの場合でも「The time?」と聞き返したのです。念の為、腕時計を指して時間なのかどうか。私が間違ってんの??たいして恰好よくも無い20代後半から30代の人だったよ。

ホームステイ先に帰り、「I met a molester!」とホストマザーへ報告しそのまま警察を呼んでもらう。たったこれだけで?と思うかもしれませんが、これは立派な犯罪です。

サッカーグラウンドのある大きな公園近くのバス停、別に人通りが多い訳では無いけれど、車の通りは多い近所のバス停。服装もジーンズにセーター、リュックを背負ってノーメイク。別に派手でも無ければ露出も無い、地味な人間に何してんだよ!と思いながらイケメン刑事さんにお話しすると、パトロールを強化し、それらしき人を探すと言う事と・・・「至急、付近のプライマリーとミドルスクールへの注意喚起をします」とイケメン刑事さんは真剣な顔で言うではないか・・・。

「へっ?プライマリー??ミドルスクール???」

 そうです、私・・・子供だと思われてた!!否、年齢は言った。そこまで子供で無い事はイケメン刑事さんは解っている。だが、しかし・・・「申し訳ないが、君の見た目はこの国ではティーンになりたての女の子にしか見えない」とハッキリ言われました。あぁ私・・・もう少し大人ですよ。酷い、酷すぎる・・・屈辱的過ぎる・・・。しかし、そういう性愛者が声をかけて来た可能性もある。と言われてしまうと、どうぞどうぞ注意喚起してあげてください。ってなりました(笑)それにしても、プライマリー(小学校)は無いだろう!チビだけど、童顔だけど、そこまで子供じゃないやい!!

 その後すぐにホストファミリーを変えて貰いました。家族がどうこうと言うよりも、場所があまり治安のよく無いエリアだったのと、バス停から家まで歩いて20分。もう少し治安も良くバス停からも近い家へと変わり、その後は平穏に暮らしておりました。

 その後、あの変態がどうなったのかは解りません。

 【自分だけは大丈夫】と思う事は無く、何時だって自分が被害者になる事があると認識して行動する事が大切です。

最近はテロも天災も事故も多いですからね。

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