第3話《イギリスは美味しいよ、多分ね2》


 食の話あげいん。イギリスと言えば“アフタヌーンティ”。三段のスタンドにスコーン、サンドウィッチ、ショートケーキ、トライフル等々が乗っている物を想像しますよね。でも一般家庭でそんなもん無い!紅茶はお得用(日本の紅茶より濃くて美味しい)をマグカップに入れてお湯とミルクを注ぎジャブジャブ、スプーンでギュッと押えて終了。

 スーパーのお得用スコーンでも十分に美味しいので、その組み合わせが好きでした。

 アフタヌーンティでよく見るスタンド、本来は狭い場所でお菓子を置くために設置されるので、広くて大きなテーブルや場所がある時には、ホールケーキを置いたスタンドとお皿が幾つも並べられます。日本にいると知らなかった事実。

 朝はトーストやシリアル、ヨーグルトにフルーツが多い。イングリッシュブレックファーストってのはお店で食べる物だと思っています(個人的に)。ランチはサンドウィッチ。

 スーパーでサンドウィッチを1個買うと£3~7位、日本の定食屋さんやレストラン並みのお値段はする。サンドウィッチ1個なのに・・・。100円でオニギリなんて買えないし、お弁当なんてのも売ってない。M&S等でもSUSHIは売っているけど、日本人からすると「これ寿司やない」感しかない。イートインできるお店では、テイクアウェイの料金とイートインの料金の2種類が書かれていて、椅子に座るとその分お値段はUP。一番良いのは、スーパーで食材を買い自宅で作ってフルーツやクリスプスと一緒にランチを持って来る。です。

スーパーの食材は物によって税率が変わるのですが(全てintax)、生活に必要な物は比較的税率が低いので有難いです。食品だけでなく、生活に必要不可欠だとされる物やチャリティー品は税率が0%だったり、煙草やお酒やチョコレートは嗜好品なので税率が高い。という感じなので税率が高くてもなんとかやっていける。

夕食は結構色々、パスタやピザ、宅配のインドカリーや中華もあるし、日曜日にはローストディナーだったり、曜日によって肉を食べる日魚を食べる日と昔から決まっていたり。家庭によっては毎日チップス(フライドポテト)とフライドチキンかフライドフィッシュかフィッシュパイかチキンパイか・・・要するに冷凍食品+芋と言うのも多いらしい。栄養足りてるいのか、カロリー足り過ぎなのか・・・。言い方は良くないのですが、お金のある家庭は新鮮な野菜を多く食べ、そうでない家庭は肉や冷凍食品が主な食事だそうです。19世紀から変わらぬ悪循環らしい。

 個人的にはシェパーズパイが好き、ラム肉にはミントソースを、ローストポークにはアップルソース、夏にはフルーツたっぷりのピムスをレモネードで割って飲み(お酒全く飲めないからレモネード9:ピムス1だけどね(笑)気分だけ)、夜8時9時まで夏を満喫。クリスマスにはグースを焼いて、グースから出たリッチな油でパースニップをフライにしてさ。あぁ幸せ、美味しい、最高!!


 いつか、イギリスで作っていた貧乏和食もネタにしたいと思います。

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