第65話明王朝



あああ、何でこうなったんだよ。

中国の四言寺が大変なことなってると連絡が来てやって来たよ。


中国の嘉靖帝かせいていの明軍勢と四言寺勢が戦っていたんだ。


中国の明王朝は、末期状態で信用も0なんだよ。

横領や賄賂がはびこって、民のことは誰もみない。

役人は好き勝手にして、税の増税もお構いなしだ。


そんな明王朝を見放して、宗教に走るのは当たり前だね。


それに対しての四言寺は、医療革命、農業革命、物流革命、科学革命で中国の国民に愛されだした。

もう四言寺愛が半端ないよ。




それなのに役人が四言寺へ来た。


淳于ジュンウ、そなたを内乱罪で捕まえる」


あれよあれよと捕まった淳于。


「わたしが何をしたと言うのだ。信仰する仏に誓って悪いことはしてない」


「それは、その方の言い分だ。我ら役人には目障りなのだ。上の命令でもあるから諦めるんだな」


体をグルグルに巻かれて引っ立てられた。

もう役場までの道中で目撃した信徒は、怒りが大爆発。


「淳于さまを解放しろ!」


「役人の横暴を許すな!賄賂や不正を許すな!」


もうデモが自然に発生して役場の外に大勢のコールが止まない。


そんな中で武闘派の役人が出てきて、剣で問答無用にデモに参加した人を切った。

それを見た民は、武闘派役人を襲ってボコボコにする。


それを見た役人が出てきて争いになるのは必定。

誰も止めることは出来ない。


もう怒った民を止めることなの不可能。

役場を1万人に膨れ上がった民衆が襲った。



淳于は、拷問痕が残った状態で解放。

俺は解放された淳于に駆け寄って、「癒えよ」と傷や打撲を治した。


「三言さま、あるがとう御座います」


それを見た民も感動してたよ。

でも、それで終わりではない。


深く広がった宗教の根は、あっちこっちの地方で明王朝の討伐が起きてしまった。


好き勝手にしていた役人は、裁判に掛けられて大勢の民の前で公開処刑。

その場にいた民が大喜びだ。


歌い騒いで踊り尽くした。


更に、革命が中国全土に広がるのも早かった。





嘉靖帝かせいていの明軍勢と四言寺勢が戦かいだす。

明軍勢の将軍は、地形を利用して細い道で防御に徹した。


折角の大勢の兵力を四言寺勢は消耗。

訓練した兵は強かった。しかし、体力は続かない。


「交代だ!速やかに交代しろ!」


後ろの兵と交代して頑張っていた。重傷者は後方へ連れられて治療を・・・

将軍の智将たる由縁だ。


しかし、地形を知ってる住民から抜け道を知らされる。


「それは本当か・・・1万で回り込め」


「この戦いは我らに掛かってるぞ。一刻の猶予も許されないぞ」


その抜け道を通って後ろから襲いだすと呆気なく戦いは終わった。


数が4倍の四言寺勢に明軍は、なす術もない。





「三言さま、これからどうしたら良いもでしょう」


「さあ、分からん・・・民に任せるしかないだろう」


「そうですか・・・成るように成る・・・」


民衆が向かった先は、紫禁城。

嘉靖帝は紫禁城に居なかった。

しかし、10日後に捕まって公開裁判に・・・



「罪状、内乱罪。嘉靖帝は寵臣ちょうしんを要職に固めて朝廷の議論を主導。自らの意向に沿った形で政治を行い、その政策が失敗した場合には賛同した官僚を政策の責任者として処分。政治の悪しき前例を作った罪は許す事は不可能。よって死刑!」


嘉靖帝は、紫禁城の正門から吊るされて1ヶ月間放置。


ここに明王朝が滅んだ。



淳于が淳王朝の第1代皇帝に就任。

淳王朝が始まって、三言寺を国の宗教として推し進めた。

信徒が更に広がってしまったよ。


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