第59話九州入り
京の都の京洛清涼殿で、【6人会議】が開かれることになった。
それは、帝からの要請であった。
しかし武田信玄は、武蔵国を攻め取り上野国を上杉謙信と折半。
その後、下総国や常陸国攻めで忙しく出席出来てない。
上杉謙信も出羽国にへの侵攻中で出席出来てない。
なので【4人会議】と言うべきかも・・・
「この毛利、今回の会議出席を帝から許されました。しかし今後、至らぬ点がありましたら御自由に仰って下され」
毛利隆元は、俺のほうを見て歳若いのに驚いている。
「三言です・・・よろしく」とやんわりと挨拶。
織田信長と三好長慶は、黙ったまま沈黙を続けてるよ。
何か言えばいいのに・・・
最近になって分かったことなんだが、俺のしゃべる言葉はタメ口でしゃべっても普通に丁寧に聞こえるらしい。
田吾作じいさんと千秋の前で話しても、反応が違っていて不思議に思っていた。
それが言語文字通訳のせいだと判明。
なので、普通にしゃべることにしたよ。
「毛利さん、何か言いたいことがあるのでは・・・」
「恐れながら北九州を支配した
信長「なんだと勝手な真似をしおって、貿易は帝の承認が必要で勝手な貿易は御法度のハズ・・・帝にかわって、この織田信長が成敗してくれるわ」
「それならな、この三好も参加しましょう」
「毛利も隣なので参戦をしますぞ。それに帝の御恩にも貢献したと思います」
ああ、なんでだろう。
やる気まんまんだぞ。
織田信長は、今回に限って 消化不良なのは分かる。
毛利攻めにも参加出来なかった。
毛利は、領土がガクンと削られ取り戻すのに必死で、ここで奪い返すチャンスになるからだろう。
三好は、土佐を手に入れた。
しかし、黙ってこの状態を見てるハズがない。
あわよくば奪えるものは奪いたい。そんな心境だろう。
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ああ、村上水軍の船が無くなって、俺の上陸船を使うことになったよ。
このままだと陸から敵によって各個撃破されてしまう。
関門海峡を望む、標高175メートルの門司城へ軍船からの砲撃が始める。
門司城を守る兵は、さどや驚いただろう。
着弾した瞬間に大爆発が起きるのだからね。爆発した場所は悲惨な状態。
体がバラバラ状態に散らかっていたら、目も当てられないよ。
城内のどこに逃げるのだろう。
またもや「ヒューゥ」と砲弾が飛んでゆき大爆発が起きた。
ああ、門が跡形も無いよ。
上陸が始まったのに、攻めることも出来ない。
その間に毛利軍は、上陸を達成。
空っぽの上陸船が引き返す。
「船が帰ってきたら我らの番だぞ。気合を入れていけ!」
上陸船の往復が始まる。
毛利が終われば織田軍の番だ。
「まだなのか・・・一刻も待てないぞ」
織田信長は、せっかち過ぎるぞ。
何万者の兵へ運んでいるこっち側の言い分だと、それでは上陸も出来ないぞ。
毛利軍の快進撃が始まる。
標高209メートルの長野城を呆気なく落城。
松山城を包囲して、貸し出した組み立て式カタパルトが活躍。
嘘のように石が飛び出すのを毛利軍が見て驚愕する。
「成る程に、こんな工夫がなされてるのか・・・これなら負けるのも仕方ない」
「何を言ってる。その工夫を我らも学ぶのだ」
ああ、ここで勤勉さを発揮してるよ。
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三好は豊後国に上陸。
中古の火縄銃で戦いの最中であった。
「硝石は、大量に手に入れたからジャンジャン使っていいぞ」
丘陵の上に上原館は建っていて、蟻の這い出るスキもないように三好軍が包囲。
四方から「バン、バン、バン、バン」と撃ち続ける。
まもなく火の手が上がる。
「誰だ、火を放ったのは・・・」
銃撃による出火か、意図しての放火なのか分からない。
風にあおられて西側に炎が広がる。
「あちちちぃーー!こっちに広がるのが速過ぎるぞ!」
西側の鉄砲隊は慌てて逃げ出すのに必死だ。
2時間後にようやく
燃える炎にまぎれて、数名が逃げ出していた。
後になって逃げたのが大友義鎮と判明。
三好長慶は「なんてことをやったのだ。ここで捕まえていれば・・・」
物凄く悔しがる。
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