第47話青森
ドタバタと足音が響く。
何事だろうと振向く。
「三言さまは、どこに!!」
「おい!ここだ!」
「ビシャッ」と引き戸が開いたぞ。
いったい何事だよ。
「北海道からSOSの連絡がきてます。なんでも南部氏なる者が攻めて来たそうです」
「なんだと・・・」
「1万8千の軍勢だと・・・」
急いで検索の間に入る。
あまりにも早急過ぎて、情報がすくないな・・・
ちょっと情報を仕入れてみるか・・・
瞑想して検索モードに入った。
2代将軍・足利義晴より「晴」の一字を
そして幕府から南部氏惣領の地位を認められたんだ。
またまた、ここにも将軍におべっかを使った人物が・・・この時代って、これが当たり前なのかも・・・
おかしいな・・・今でいう青森に船団で北海道に攻める大きな大名は居ないハズだぞ。
もしかして、バタフライ効果かなのかも・・・
『ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきは、テキサスで竜巻を引き起こすか? 』
そんな例えがバタフライ効果。
カオス理論でカオス運動の予測困難性、初期値鋭敏性を意味する。
だから俺の存在が、南部晴政を一代で大国にしてしまったかも・・・
これはヤバイな。
急いで瞬間移動だ。
おお、戦いをやってるぞ。
入植した兵やアイヌ兵が頑張って戦ってるぞ。
火縄銃のおかげだな。
ちゃんっと柵もして防御も完璧だ。
遠くに見える船も和船だよ。
あんな船で津軽海峡を航海したのか・・・
俺は大きくジャンプ、更にジャンプ。
和船に乗り込んだ。
「お前は誰だ」
身なりから判断して、それなりの地位の人物とみた。
鬼きり丸をサッと抜いて、首筋に近づける。
「北海道から去れ。さもないと死ぬぞ」
周りの武士も抜刀済みだな。
そんな武士に睨みつける。そして
ああ、漏らす者やへたり込む者など様々だな。
「わかった。抵抗はしないが我らの事情もさっしてくれ。南部晴政なる人物は、恐ろしい人物なのだ。このまま引き下がったら家族や家臣が殺されてしまうのだ」
「分かった。俺が退治してやるから、今から行くぞ」
睨んだ通りに、この人物が総大将だった。
南部晴政のことをくわしく聞きだす。
両軍の戦いを「
一瞬で戦いは止まったよ。
死んでない者は、光魔法で治してやる。
南部軍は半端ない怪我人だな、それでも戦うしかなかったみたいだ。
もう、俺を見る目が変わったよ。隠れておがむな・・・
俺も和船に乗り込んで出発。
アイヌは、手を振って見送ってるよ。
青森に上陸。多分、
何事が起きたと敵兵が出てきたが、あまりにも遅い。
俺は、大ジャンプして敵兵の中心地にふわりと着地。
そのまま体から電気ショックを放電。
あっと間に気絶者多数をだす。
雷魔法の熟練度アップでなしえる技だ。
殺すまでの電気ショックは、相手に触れなければダメらしいぞ。
もう、あっちこっちで電気ショックだ。
その後、気絶から目覚めて説得されてるよ。
よっぽど
砦なんかも飛び越えて「バリ、バリ、バリ」と電気ショックだ。
1人の男が俺の前に
「三言さまにお願いがあります」
「なんだ、用件を聞こう」
ああ、なんとイケメンだぞ。
「あれに見える
え!説得できるの・・・? イケメンの意思を尊重しよう。
2時間後に門が開門。潔く降伏してくれたよ。
あれ!後ろでコソコソと話し合ってるぞ。
聞耳をたてる。
「さっきの男をよく知ってるが、ここの城主と出来てるらしいぞ」
「それは、まことか・・・」
「ああ、戦いが終わって興奮さめない夜に××をしてたぞ」
げ!聞くんじゃーーなかったよ。
戦国時代のあるあるの話だよ。
「南部晴政!城は包囲した。もう逃げられないぞ」
これでもダメか・・・
「
「
開門しろ、降伏しろと願った。
城の兵が門を開門。
ドッと兵が開門した門に殺到。
抵抗のないまま、兵は城へ入る。
「やめぬか・・・あ、そちは・・・お前ら、裏切ったな」
兵士の誰かが殴った。
そのまま南部晴政は引っ立てられる。
目覚めた場所は、大勢が取囲む中心だった。
「なぜ裏切った!この愚か者が・・・」
「裏切りをさせる程の事をしてきたではないか、そんな上目線だから裏切った。それすらも考えもしないのか・・・」
「わからん・・・そんなに憎いのか・・・」
「お前が愚か者だ!それが分からんのか・・・」
これで青森方面を支配したのか・・・
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