第32話長島
美濃と尾張を同盟した途端に問題発生したよ。
加賀三言寺が問題の原因だ。
長島一向一揆が
加賀一向一揆に始まって、能登、越中と仲間が大勢倒されたからね。
寝返った者も多いのだが、それがダメなようだよ。
更に拍車をかけるように三河の坊さんを倒してしまったからね。
美濃や尾張に伊勢で農民漁民10万人の信徒が、うじゃうじゃ居るからね。
同盟となった美濃・尾張で
帰蝶の手紙に、始まりから終わりまでびっしりと書かれてたよ。
最後には、『どうか助けて下さい』と・・・
そうなると行くしかない。
え!一色義龍も織田信長もなぜついて来ているんだよ。
20代なのに織田信長のギロリとした目が痛々しく恐怖を与えてくるぞ。
俺が織田信長に求めていた人物像と同じだ。
それに、あれが有名な織田信長の永楽通宝の旗印か、銭が3つもタテに並んでるよ。
銭、銭、銭と銭の流通に
ちょっと離れ行進だ。
基本的には、俺は歩きだ。
馬に乗るくらいなら走った方が速いし、次の行動に対処できるからね。
俺の影武者が無言で頭巾を被ってるからばれないよ。
数人が周りを厳重に警護してるし・・・
急に風向きが変わって臭った。
あ!俺は指笛を吹いた。
「ピーーー、ピーーー」
火縄銃の火縄の燃える臭いだ。
影武者は、素早く馬から降りた。
俺が指し示す方向に、忍者部隊が駆け走る。
信長「何事だ!!何が起きたのじゃーー」
俺は、隣にいた足軽に扮した忍者に合図する。
織田信長の所へ行き「火縄銃による襲撃で御座います。すぐに馬から降りて下さいませ」
ギョッとする信長も馬から降りた。
一色義龍も慌てながら降りた。
警戒する中に忍者部隊が現れた。
げげ・・・首が4つも持ち帰ってるよ。
火縄銃も4丁。
影武者に向かって「襲撃者を成敗して参りました。火縄銃から判断して
影武者は、わかったと頷く。
それなのに織田信長は、つかつかと忍者部隊の元へやって来て首を奪い取った。
なにする信長!!
あ!!蹴ったよ。
とうとう4つの首を全て蹴り飛ばしてたよ。
「この
忍者は、我らの手柄が・・・
あ!一色義龍がちょっと気まずそうにしてるよ。
ああ、長島に来たよ。
木曽川、揖斐川、長良川の河口付近の広大な土地だ。
あっちでは、信長が影武者に説明してる。
直接に話す方法はとってない。
影武者は、配下の者ささやく。
ささやかれた者は、しばらく考えて信長に話す。
あれこれ教え込んだからね。手はず通りに進んで良かった。
2人が急について来る話になって、急に練った作戦だが上手くいってる。
天幕を張った中で、巨大カタパルトバージョンⅢを出す。
組み立て式の巨大カタパルトだ。
一色義龍や織田信長が居なければバンバン出せたのに、面倒な奴らだ。
地面を確認するとゆるゆるだよ。
そっと手をそえて土魔法を発動。
ガチガチに固めてやったよ。
設計図を見ながら「これはこっちだ」
「ラチェットレンチで締め付けろ」
「丸太を持って来い手動チェーンブロックをつけるのも忘れるな!」
「ジャラ、ジャラ、ジャラ、ジャラ、ジャラ、」とチェーンを引張り重い物を持ち上げる。
もう、信長はあれこれ尋ねてくるから面倒な人だと確定だよ。
2時間の完成予定が遅れたぞ。
3時間も掛けて出来上がったのは、2台。
そして石が載せられた。
「撃ち放て!!」
石が2つも飛び出す。
大きく飛んで門に命中。見事に門を破壊。
「これは凄いではないか・・・このような物が・・・」
「あの・・・危ないので下がってください」
「ああ、すなぬ」
ここは素直に従うんだ。
ああ、やぶれかぶれで出てきて攻めて来たよ。
どこがぬかるんで無いって知ってるな。
しかし、もう詰んでるよ。
ライフル隊が構えた。
もう勝手に撃ち出す。その度に人は倒れる。
その死体が増えるばかりだ。
見張り
「全員突撃!!」
皆、必死に走ったよ。
え!信長・・・ライフルを奪って不思議そうに見るな。
おいおい、分解までするなよ。
もう、好き勝手な奴だよ。
「このクソ坊主が・・・今更降伏なんか遅過ぎだ。攻撃に出る前に降伏しろーー」
ああ、あれは三河の兵だよ。
思う事があったのだろう。
あれあれ、腰に括りつけてるよ。それって邪魔にならないの・・・
そのまま駆けていったよ。元気だね。
「さあさあ解体するぞ。それであっちにもって行って組み立てるからな」
「オー!オー!」
ああ、遠くから銃声が聞こえ出したよ。
海や川からライフルによる銃撃だ。
漁船に乗ったライフル隊員が撃っていた。
船を操るのは漁民だ。賃金が貰えから大勢が来たよ。
くれぐれも火縄銃の射程外から攻撃するように言ってるから・・・
ばらばらなカタパルトを収納。
俺は駆け出す。
いい場所を見つけて地面を固める。
誰も見てないから出しちゃえ。
遅れてやって来た組み立て部隊。
「あまりにも速過ぎやーーしれませんか・・・」
「お前らが遅いんだよ」
もう、夜になっても石を撃ち続けたよ。
かがり火をあっちこっちに設置して、向こうには明かりが全然ない。
明かりが見えた瞬間に、石が飛んでくるからだ。
篠橋砦、符丁田砦、森島砦を落とした。
朝日が昇りだした時に、長島城から怪我だらけの人々が投降。
下間頼旦は気絶状態で運ばれて来たけど・・・
ついに長島城が落ちたのだ。
徹夜しての快挙だよ。
織田信長でも3回も長島侵攻したからね。
俺は1回の1日で侵攻終了だから・・・いいね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます