第31話観光スポット
三言寺のお参りする人が多くなって困ってるよ。
なので城壁の正門外に新たな観光スポットを作っちゃいました。
京都の三十三間堂を真似たものだよ。
長い廊下の片側に二十八部衆の像が
それも黄金の輝きを放ってるぞ。
なぜってLED照明でライトアップしてるからだよ。
それだけじゃーーない。
本物の金を使ってるんだ。
海の海水を大量に取り込んで、錬金術で分解。
大量の真水を確保。
本当は塩を大量に作りたかったんだ。料理には塩が必要だからね。
それで、あらゆる物質が手に入ったよ。
その中に金もあった。
全て金で二十八部衆を作ってないよ。
銅で作って3ミリの金コーティングだ。神々しく輝いてるぜ。
これを見たら、きっと
その黄金の像がずらりと並んでるんだ。
勿論、盗まれないように強化ガラスでおおわれてる。
それに忍者も見張ってるからね。
ああ、凄いよ。
金閣寺も見劣りするね。
大勢の人がお参りしてるよ。
ここの山門には、風神と雷神が睨みをきかしてよ。
後ろから棒で支えてるが、空中に浮かんでいる演出をしてるんだ。
たまに風神から風が吹いたり、雷神ではピカピカっと光ったりしてる。
忍者が遠隔操作してるけど、決まった時間でないので、待ち続ける人が続出。
誰が広めたのか風に吹かれると無病息災になるらしい。
風に吹かれたからって病気にならず、健康であるなんて嘘だよ。
あ!誰だ。賽銭箱を置いたのは・・・
もう、さい銭を投げ入れて拝んでるよ。
「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」
ああ、田吾作じいさんが来たよ。配下10人を連れて・・・
賽銭箱の裏側でスコップで銭をネコ車に「ジャラララジャラ」ってぶちまけたよ。
何台もネコ車が運ばれだした。
「ああ、腰にくるねーー」
「かわりましょうか・・・」
「これも御仏に仕える修行だから、おまえさんは運びなさい」
「仰せのままに
なに・・・福門主って・・・聞いてないよ。
なんやかんや田吾作じいさんは、ここに居るからね。
まあ、聞かっなかったことにしよう。
それとも小言でもいっておくかな・・・
三十三間堂にも多くの参拝者が来てるよ。
看板に『
長い長い列が出来てるよ。
左には、金閣寺。
金色に輝いてるよ。
それに池の中にぽつんと建っている。
だから金閣寺に入るには、池に入るしかない。
あの池、結構深いからね。
池に映しだされる金閣寺と相まって、いい眺めだよ。
なので、来る人来る人が見てざわつくんだ。
え!池に、さい銭を投げ入れている・・・もう、しらん。
ちょっと歩き続けると銀閣寺が見えた。
銀色に輝いてるね。
数年すれば、変色してしまうだろう。
そのつど錬金術で蘇らせるのも・・・それはそれでありかも・・・
翌日に、輝きを取り戻した銀閣寺は、更に噂になるかも・・・
やっぱ金閣寺の方が見栄えがいいよね。
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