第25話遠江
ここが
浜名湖があるからそんな風に呼ぶんだ。
ああ、時間を与え過ぎたかな・・・
結構な数が待構えてるよ。
「何人居ると思う」
「こちら側より多い2万5000人でしょうか・・・」
三河に2000人おいて来たからね。火縄銃2000丁といっしょに・・・
ああ、突撃して来る気だな。
先込め式ライフル2000丁で13回も撃ち放てば、計算では合うね。
射程距離に入って、1回、2回、3回、4回、5回。
5回も撃ち放てば1万人の犠牲が出るな・・・
良いだろう。やってやろうではないか・・・
「急いで組み立て式柵を設置しろ!早く早くしろ!敵が攻めて来るぞ!」
細い丸太が用意されると組み合わせて、穴にステンレス棒を差込む。
座金ナットで締め上げる。締め上げる工具は、ラチェットレンチだ。
座金ナットにラチェットレンチを差込んで、ぎゅうぎゅうと締め上げる。
懐中時計の時間は、11分で組み立て完了。
出来上がった柵を隣の柵とくっつける。
あれよあれよと今川が攻め込んでる最中に出来上がったよ。
「射程距離に入ったら好きなだけ撃ち放てーー」
ちょっと緊張してるぞ。それじゃーーダメだ。
「三河で撃ったようにやればいいだけだ!あの時の一目散に逃げた兵を思い出せ。返事は!!」
ライフル隊から「オーォ!!」地声が
いいぞいいぞ、気合が入ったぞ。
ちょっと遠いかなっと思ってる最中に、単発で撃ちだされる。
馬上の武将が数人が落ちた。
決して聞こえないのだが、ドッサ、ドッサ、ドッサと落ちた音が聞けえたような・・・
あれは、山なりの撃つ方法で名人と認定したスナイパー達だな・・・良く当てたもんだよ。
武田軍団のように騎馬は少ないぞ。
必死に向かって来るのは足軽達だ。
弓矢が山なり振ってくるが、柵の上の板盾にトントンと刺さるだけ。
俺は、鎧はいっさいつけない。
動きの邪魔だからだ。あれ!俺に向かって弓矢が飛んで来たぞ。
左手でバシッと掴み取ってへし折ってやった。
ライフル隊の撃つ放つ音が一斉に鳴った。
ああ、バタバタバタと軽く1500人以上が倒れた。
腰ポーチから
銃口に火薬と弾が注ぎ込まられる。
1分もかかってないよ。
一斉に撃ち放った。
今度は1800人以上が倒れた。
更に3回目、4回目になってようやく逃げ出す。
まさに今川の総崩れだな。
「追撃戦だ突撃!!」
一部の柵が退けられた。そこから騎馬隊が
続いて槍を持った部隊が「急げ!遅れるな!」と走り抜ける。
弾込めが済んだライフル隊は、柵に登って狙って放った。
逃げていた兵が又もバタバタバタと倒れる。
容赦しないライフル隊。
今度は柵から降りて走りだす。
まだ撃ち足りないのか・・・
ああ、浜松城だ。
あれれれ、白装束の3人が歩いて近づいて来るぞ。
あれって白旗かな・・・そんな訳ない。
この時代って白旗は、一般的だったはずがないよ。
おお、真田幸綱が騎馬のまま駆け出したぞ。
小さな男の子も馬に乗ってついて行ったぞ。
「あの子は誰だ」
青葉「真田の三男、
「なんか聞いた事があるな・・・」
青葉「武田に人質になっていたのを開放されたそうです」
お前も息子が欲しいのか、新婚だからな~
必死に昌幸が追ってるよ。
ああ、あんなの見せられたら感動もの・・・え!誰も感動してないの・・・
しかし、健気な親子だよ。
こき使ってるのに真田幸綱は、積極的だな・・・新参者だから仕方ないか・・・
あの3人に話しかけているようだな。
あ、戻って来た。
「降伏すると申してます」
降伏するんかい・・・まあ、許すけど・・・
「真田幸綱、息子の昌幸にここ浜松城を任す。誰か代理をつけて残せ」
「なぜで御座います」
「これで初陣は終わりだ。駿河では、もっと過酷になるぞ」
「はは、ありがたく受けたまります」
巨大カタパルトは便利でいいな。
撃ちだす物は、そこら辺から集めるだけでいいからね。
地産地消だな・・・
やっと降伏して来たようだな。
「青葉一、ここを任せて大丈夫か」
「はい、お任せ下さい」
「ヨシ、頑張ってくれよ」
「
それってなんとかドラマで、おんな城主なんとかで見たよ。
どんな城だったかな・・・覚えてないよ。
どっかの道の駅にドカドカっと大きな看板が見たっけ。
「あ、あれは、なんだ」
騎馬が駆け出す。
駿河に進む道の途中で、座って待つ集団が見えた。
刀は地面に置いてるね。抵抗しませんって意味かな・・・
遠江の城主なのか・・・ちょっと多いね。
高根城、高天神城、二俣城などの面々だったよ。
遅過ぎだ。
「某、誠心誠意で仕える所存で御座います。どうかお聞き入れ下さいませ」
領地没収で金で雇われるか、追放の二択を選べっていってやったね。
ちょっと困った顔をしてたけど、決めたようだったね。
全て金で雇うことになった。
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