第11話火縄銃
ついにやったぞ。
フロンガスが出来た。冷凍機の冷媒ガスとして使うぞーー。
「プシュ、シュシューー」これでOKだ。
そして、こちらの冷蔵庫にも入れるぞ。
「プシュ、シュシューーシュ」ヨシできた。
中々出来なかったフロンガスだったぜ。
朝から良い事があって、今日はついてるもかな。
2つのバッテリーに1つ1つ繋いでスイッチオン。
動いてる音が微かにするぞ。
手を突っ込んでも、冷えた気がしない。
スイッチオンして1分も経ってないから無理もないな。
フロンガスってオゾン層破壊してしまう悪いガスだとさんざん言われたんだよねーー。
色々問題にもなったよなー。
あ、しかし、この時代なら問題ないのを忘れてたよ。
バンバン使っちゃうぜ。
バッテリーの電気も、雷魔法で充電しちゃうから大丈夫だ。
冷凍機が冷えたら御坂左門の所へ行って、ズワイガニを冷凍してもらえば好きな時に食べれるぞ。
ああ、早く冷えろ。
「三言さま、田中源蔵から手紙が届きました」
え!そうなの・・・
ひらひらと開いて読んでゆく。
きっとミミズが這ったような字に違いないが、読めてしまうから不思議だよ。
醤油作り準備が出来た知らせだった。
検索の間に入って、瞬間移動だ。
堺産醤油の日本国外への輸出は1647年には始まったんだ。
今は西暦何年なんだろう。
知ってるのは、桶狭間の戦いが1560年6月って事だけだよ。
そもそも元号で言われてもねーー分からん。
検索結果だけど、だから急いで堺に飛んだよ。
今井宗久のつてで醤油作りの現場を見させてもらったんだよ。
そこで、密かに
ついでに醤油も買ってきたからヨシだ。
帰ったら田中源蔵に醤油作りを任せた。
お醤油の材料は大豆と小麦と塩の3つだけ。
あ、水もあった。
「田中!やること全て覚えろよーー」
「某にお任せあれ・・・」
「ヨシ、やるぞ!」
大豆を蒸して、小麦を炒って砕いて、そして、2つの材料まぜまぜする。
そして、こんな風にパラパラパと振り掛ける。
そして麹菌を混ぜる。
麹菌を繁殖させるために3~4日間。待ち続ける。
その間も湿度や温度チェックは、かかせない。
麹も出来上がったぞ。
塩水に麹を仕込む。後は成熟に1年~3年待てばいいはずだ。
ああ長いな~ぁ。
だから「
そして、美味くなれ、美味くなれ、と念じた。
「バン、バン、バン、バン」と煩いな!今、唱えているのに邪魔するな。
田中源蔵の鉄砲隊かーー。
こっちは、徹夜あけでそろそろ寝ようかと思ってたのに眠れりゃしないよ。
どれどれ、どんな風に撃ってんだ。
「ほ~ぉ、てんでなってない」
俺は、ドドドドっと駆け寄った。
「ダメダメだ。基本がなってないよ」
皆が注目する中、手本を見せてやるから見てろよ。
動画で何度も何度も見たからね。見たとおりにやればいいだけだ。
①銃口から火薬を入れる
②鉛玉を包む布を銃口に乗せる
③鉛玉を乗せて押し込む
④銃身内清掃用の布を乗せる
⑤棒を使い清掃用の布と共に鉛玉を銃底までグググと押し込む
⑥棒先に着いた清掃用の布を捨てる
⑦
⑧火蓋を閉める
⑨撃つタイミングで火蓋を開けて引き金を引く
「バン」と鳴って命中。
お!命中したよ。ちょっと心配だったんだ。
鉄砲隊100人が「オー!」と驚く。え!こんなんで驚きの・・・
いざ、やってみて、めちゃくちゃ面倒だ。
これは、次世代の銃も考えるかーー。
「三言さま、鉄砲も中々の腕とは・・・説明を聞いていた時は、撃ったことはないっと言っていたのに、嘘をつかれるとは某は心外で御座います」
「いやいや撃ったのは、はじめてだよ。本場堺で見てたからね・・・」
1回だけ見たけどね。
俺って、内心ビクビクしてたんだよね。火縄銃って暴発もあるからね。
顔の近くで暴発されたらたまったもんじゃないよ。
だから、少し顔から離して撃った。
鉄砲隊が暴発で怪我しても、俺がちゃちゃちゃと治せるけど・・・
死んだ場合も大丈夫。
光魔法には、裏技があって・・・死んだ人でも2~3時間内なら生き返すことが可能なんだ。
しかし、副作用があって4~6時間は気絶すて何も出来なくなるんだよね。
それが自分自身の怪我なら、どうなんだよ。
痛い中で上手く出来るとは思わないけど・・・
上手く出来ても顔の中に破片が入っていた。しゃれにもならないよ。
それにしても、よく撃つね・・・
火薬や鉛玉が腐るほどあるっからって、ちょっとは勿体無いと思わないのかい。
まあ、100発100中なら文句も無いが。
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