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こんばんは。なんだか優しい文章ですね。読みやすくて、心地良いです。
ギターはラノベの「さよならピアノソナタ」を読んだくらいで詳しくは無いのですけど、僕も手が小さくてバスケットボールを片手で持つような事もできなかったので、軽々と持てる人を羨ましいと悔しいを同時に感じていたのでFコードに指が届くナツへ、へそを曲げた対抗心なハルに少し感情を持っていかれました。
下の成長したナツの懸命なギターは、努力の年輪が刻まれた情熱の青さが感じられました。ハルが聴くことは無かったけど、この想い出の桜に曲を聴かせ、刻むことが出来たナツはひとつの区切りをつけて大きくなり、新しい生活に踏み出す事が出来るのかな。
完成されてて、僕には指摘できる箇所は見えないですね。いいお話を読んだという読後感で今はいっぱいです。ありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
最後の演奏シーンはまさに杉井光の真似でしたので、奇遇ですね。
思い出に背を向け、一区切り。きっと素敵な青年になってくれると思います
(*´∀`)
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主人公、歳のわりにシブい。
太刀掛秀子とか、あのへんの古い少女マンガを思い出しました。私の知ってる中で雰囲気が重なるのがそのへんてことで。
年少の頃の思い出と夢と、すれ違いと、再会できないままの離別と。
そんな要素が昭和のノスタルジーと重なって、でもラスト
「春が終われば、夏が来る。」
「俺は行くよ。」
このフレーズで爽快さに振り切ってるので読後感が良かったです。
作者からの返信
『上』のコメントで息苦しさが出てたみたいで不安だったんですけど、最後の読後感はよかったみたいでほっとしました(笑)
雰囲気はノスタルジックで昭和なんですよね。サマータイムレコードは完全に平成後期の曲なんですけど(^_^;)
ただ、今現在20歳前後の子たちの青春時代って、もう私にとっては想像もできない世界観なので、ちょっと書けそうにないです。(-.-;)
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自分が中学生の時に購入したアコギを思い出して、ほろ苦い気持ちになりました。
バレーコード私も本当に苦労しました。
掌の大きさ、指の長さに加えて、握力の無さも原因だったかもしれません。
結局、私もギターは放り出してしまいました。
いっちょまえにカポタストも替えの弦もストラップも買い揃えたのに。
掌が小さなハルはそれが悔しくもあったのかな。
青春時代なんて移ろ気なものですし、仕方ないことですが、ギターは諦めてテニスに逃げたのか、身体的な要因に関係なく熱中できる可能性をテニスに見出したのか。
それでもギターを捨てることなく(と言っても元々お父さんのギターですが)持っていたハルの気持ち、最後に邂逅出来たら彼の言葉を聞きたかったですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ハルの話については、作中で書いたこと以上のことは考えてなかったんですが、想像すると、普通に背は伸びて、手は届くようになったんだと思います。
ナツが、自分が最後につけた傷が、ハルが残した傷より高いか低いか確認しなかったと言ってるので、少なくとも目算できない程度に差はなくなってたはずですから。
もう想像するしかないことですが、恐らくハルのギターの腕は、幼いナツが憧れたほどには上手くはなかったんじゃないでしょうか。
中学生にもなれば他の人と演奏を比べることも出てくるでしょうし、自分の中で、ギターを弾くということの価値がゆっくりゆっくり下がっていったのではないかと思います。
テニスにはまったのも、別にギターに対して挫折したとか、逃げたとか、そういうネガティブな動機ではないように思えます。テニスにはまる頃には、すでにギターに熱中もしてなかったんじゃないかな、と、そんな感じですかね。
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企画にご参加頂きましてありがとうございます。
唄を連想する詩的な筆致が目を引く作品だと思いました。教科書に乗っているかのようです。行間の想像を余地があり、それでいてわかりやすい。見事だと思います。
→「それが、隣の傷より高いか低いか、俺は見なかった。」
ここが特にニクイと思いました。
個人的にはこちらも大好き。
→「きっとこの桜は、その成長をずっと見守っていたことだろう。
ある時を境に、あいつがギターを手放すまで。」
筆致企画につき、指摘をひねり出してみます。
気になった点としては①筆致系:詩的筆致の統一が是か非か、②描写系:情景描写の量、③ハルのその後について、です。
①は冒頭で申し上げた通り、意図して短いフレーズと改行が取り入れられていて、詩的な全体像を構築しています。
一方、本作冒頭には歌詞的なニュアンスが含まれています。
「ここの対比をよりつけるべきか、揃えるべきか」という判断です。
今回、縦組みで拝読したのですが、個人的な好みとしては、短フレーズ系はそのままに、「歌詞(あるいはようなニュアンス)として協調したい所」は現在の記法で、それ以外の所は改行を削減した方が、より冒頭の歌詞が際立つのではないかと思いました。
フレーズで聞かせたい部分と、物語を推し進めたい部分で逆にメリハリをつけてしまえばよいのではというご提案です。お好みはあると思います。
②について、特に景色の情景描写が少ないように思いました。
本作では特にナツの内面や自分語りにフォーカスがされているし、文章の音的な部分を音楽になぞらえていかに楽しむかというのがテーマにも感じられるので、そこへきて情景描写が少ないという指摘は随分と野暮のようにも感じられます。
しかしとあるシーンで、いややはりこれはもったいないと感じたのです。
それはナツがギターを弾くシーンです。具体的にはその準備をしているところ、
→「久しぶりに見る景色。――」のあたりです。
演奏される方であればわかると思うのですが、ギターなどのアコースティック楽器は、その鳴らした空間、環境によって響きがまるで変わります。
例えばそれが山頂で奏でるのと、海沿いで奏でるのでは大きな差があるでしょうし、
そこでかき鳴らすギターのサウンド、そしてナツの歌声にも当然、差があると思うのです。
またここでの演奏はかなりセンチメンタルというか、浸りというか。テクニックとかそういうことではなくて、体の奥底から何もかもを出すというか。そういうソウルフルな状況だったと思うのですよね。
「ああ、気持ちいいだろうな」という想像を、その風景を、風を、音を、読者の脳裏に思い浮かばせることができれば、
より美しいサウンドを読者に感じさせることができると思います。
そうすると、やはりこのナツが演奏をした場所がどんな場所で、どんな高さで、天気はどうで、空気の質感はどうで、というのが、何もせずとも頭に思いうかぶ程度の情報を入れておいた方が、より高い没入感を提供できたのではないでしょうか。
例えば桜の木の下に腰を下ろして胡坐をかいて引いていたのか、眼下ふるさとを望む高台に立ち空に向かってかき鳴らしていたのか、それだけでも映像をイメージしたい、と思いました。
③はハルのその後です。本文を読むと少しは伺いしれますが、まぁ確かに疎遠になった相手のことなんてわからないのが実情ですし、距離感としてはこんなもんかな、とも思います。憧れの人のアイデンティティに惚れ込み真似したのに、当の本人はもうやめてた、とか普通にありますものね。
ただご都合主義ですが物語として考えると、このナツの演奏をハルがどこかで聞いていたらいいな、メルヘンなことを考えます。こう思ってしまうのはおそらく、ナツのギターにはまった理由が少し弱いのと、それに紐づいてハルとの関係性の深さが少し足りないなぁと感じてしまうことにあると思います。あるいは、締めに何かほしかったのか(ラストに何かしらのフックあるいはフレーズとか)。
言語化しにくいのですが、「うーんもう一声!」と贅沢を言いたくなった部分です。
非常に端正で詩的な仕上げであり、音楽に専門的に取り組んだことのある身としてもうれしい題材が組み込まれていて好印象。
筆致で音楽を奏でるような作品で、良い読後感でした。
改めまして、此度筆致企画にご参加頂きまして、ありがとうございました。
作者からの返信
演奏シーンに風景描写を絡めるのは、確かに上手いやり方ですね。
一気にライブ感が出てくるし、文章にパワーが入りそう。難しいとは思いますが、挑戦しがいはあると思います。
「うーんもう一声!」については、それも確かにそう。
他の方のコメントにも書きましたが、さらっと読めてすっと消えて行く話を意識して書いたので、ラストはちょっと物足りない感じが出ちゃいました。エンタメを重視するならラストにもっと拘るべきでしたね。
①の指摘はちょっと想像しづらかったので、改めて本文を読み直してみたんですが、確かにちょっとメリハリがなさする感はあるかな、と思いました。もっと緩急をつけた方が詩的なフレーズが目立ちますね。
ご指摘ありがとうございました。今後に生かせると思います。
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セーハはギターの関門ですよね。コツさえ掴んでしまえばどうということはないですが、最初は難しい。その上その最初にトライするのがたいてい、弦のテンションが一番高いフォークギターなんですよね。フォークが一番難しい。
キャラクターの名前が今風になっていること、そして少年時代の二人の掛け合いが、そうそうそうだったとノスタルジックです。
最近の若い子たちは共感性重視の非断定の会話が中心だったりしますから、こういう張り合いのある少年の会話は気持ちよく感じます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
>最近の若い子たちは
そうですね、確かに。相手を傷つけないように(することによって自分も傷つかないように)喋るのが癖になってるのかもしれないですね。
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lagerさん、こんにちは。お久しぶりです薮坂です。作品、読ませていただきました。
これはカッコいい! なんというか、燻銀の渋さを感じます。短いフレーズを効果的に使われていて、文章にはカリッとしたエッジを感じるのに、読み味はとても柔らかでまさにメロディを感じる。すいません、何言ってるかわかんないですね。笑
この「ひとフレーズの短さ」が本当に効果的で、ナツの感じている気持ちをよく表しているんだなぁと思いました。私は読んだ作品を「色で言うと何色かな」って勝手に想像するんですけど、これは私の中で音符のような黒と白。それが筆致に表れていて、まじでカッコいいぜ! 私はそう思いました。
あとこれはテクニック的な部分になるのですが、体の大きさを気にしていた(手が小さくてコードが押さえられない)というのがまた効果的だなぁと思いました。ナツはハルに「背まで抜かれたら終わり」と感じてますが、きっとハルも同じようなことを感じていたんじゃないかなぁと。こう、ベタベタしないライバル的な友情ってのも、やっぱカッコいいですよね。
今回は指摘ありという企画ですが、完成されてるなぁと思っちゃって浮かばないですね。笑
ストレートな青春、お見事でした!
作者からの返信
ありがとうございます。
この作品はとにかくするっと読めてさらっと流せる読み心地を意識して書きました。
フレーズの短さは私が一人称をやるときによく使う手なんですけど、こういうときには上手く嵌る気がします。
自分としては、西野ゆうさんに言われた、『海外に行く、ということが企画設定に沿っただけになってしまっている』という指摘がまさにグサリで、反省点でしたね。
あとは、ナツがハルに感じているコンプレックスを、もう少し具体的な事例で出すともっと厚みが出たのかなぁ、とか、それをさらに海外行きへの理由に関連付けられたら完成度が上がったかなぁ、とか。
スピード優先で書くと後から後から反省点が出てきて悶えます(笑)
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コメント失礼いたします。
冒頭から、五感に訴えかけられる表現が、本当に素晴らしいと思いました。あっという間に物語の世界に引き込まれました。
自分はギターは弾いたことがないのですが、それでも十分に、小柄なことが不利であることが理解できて、かつそれを全く説明的と感じずにすんなりと読み進められたのは、すごい筆力だなあと感服しました。
そして、個人的には前半の選曲が、自分の青春ど真ん中なのも、ツボでした!
素晴らしい物語の世界を、ありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
前半の選曲については、『ギター 初心者』で検索して出てきた中から、自分でも馴染み深い曲をピックアップしました。
真夏の果実は特に好きな曲なんですけど、朝ドラの『半分、青い』で中村雅俊が弾き語りをしていたシーンが印象的で、検索して出てきたときには即採用しました(笑)
編集済
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はじめまして。春にさよなら企画からお邪魔いたしました。
とても爽やかな筆致で、でもちょっとリアルというか、「ああ、そういうのあるよね」という気持ちにもなるような友情の形を描かれているな、と思いました。
特に、ハルが結構さくっとギターを辞めている(何かしらの大きな挫折があった、みたいなエピソードが語られることもなく、シンプルにテニスに興味が移ってしまったようである)こととか、それを知ったナツがまったく腹を立てず、かなりあっさりとした感想を持っていることとか。ティーンエイジャーって、本当に「そういうもの」なんですよね。
同い年で、まるで兄弟のように育った二人の間にほんのりと滲む対抗心、ライバル心と、純粋な友情とのバランスがちょうどよくて、読んでいて懐かしいような、ノスタルジックなような、ハルにもナツにも頑張れ! と言いたくなるような、前向きな気持ちになりました。
素敵な作品をありがとうございました!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
最後にギターを弾いて叫んでるナツを描きたかっただけなので(笑、
他のところはあっさり仕上げました。
実際、ナツだって中学高校とハルのことばかりずっと考えてたわけでもないでしょうし、こんな感じがリアルといえばリアルなのかな、とも思いますね。
ただ、この作品に限らず、私が青春ものを書くといつもあっさりめにはなるんですが(笑)
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いい物語でした。
ギターのセーハができるできないで不機嫌になるのは中学生らしいなと、リアルさを感じました。
海外へ行くことが、ただ企画設定に添わせただけという感じがして残念でしたが。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
確かに、海外に行く理由にも拘って書くとお話に厚みが出ますよね。そこは足りてなかったです。
この筆致企画って、あんまり捻りを利かせすぎると、筆致を比べるんじゃなくて三題噺のアイデア比べみたいになっちゃうので、私は今回なるべくシンプルに書くのを心掛けたんですけど、言われてみると確かに海外行きのくだりは取ってつけたような感じになっちゃってますね。
貴重なご指摘ありがとうございました。
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うわぁああああああああ!!
好き!!
一文が短いのがいいですね。とん、とん、とんとリズムよく進んでいくのが読んでいて心地良かったです。
上の最初と、下の中盤で同じ文章という表現も大好物でした。んあー……好き!!
作者からの返信
ありがとうございます。
こちらはとにかくスルッと読めてスッと消えていく読み心地を意識して書きました。
確かに、chauchauさん好みのお話かもしれないですね(笑)