最後まで読んでなかったw
らしくない暗めの展開でしたけど、ラストの桜の木への身長の刻み方への展開が秀逸でした。
自分の身長を追い越して刻み続けるのは、ハルになったナツ。
変化球ですがレギュレーションばっちりです。
面白かったです!
素敵な物語をありがとうございました!
作者からの返信
返信遅くなってすみませーん(>_<)
会えていなかった理由を考え、身長を刻む事に意味を持たせたいと思っているうちに、だんだんと変化球な話になっていきました。
しかも当初はハッピーエンドを目指していたのに、書いてる途中でラストが変わりました(^_^;)
しかし、レギュレーション通り書き上げられて満足です。
最後まで読んでくださってありがとうございます(*´▽`)
事故の際、ハルが「わたしはどうなってもいいから!」と言っていたのをナツが聞いていたのなら、魂が入れ替わってしまったあとにその台詞を思い出して、ハルが自らを犠牲にして自分を助けてくれたのだと考えることができたのではないかな、と感じました。
その時の回想があまり挟まれず、ただただ自責の念に囚われているナツには若干違和感を覚えました。まだ幼いので当時のことを思い起こす余裕が無いのかもしれませんが、それだけハルのことを思っているのならば、ハルもまた自分のことを思ってくれていたということに思考を巡らせてもよかったのではないかなという印象です。
作者からの返信
そうですね。
ハルがどう思っていたか、もっと考えさせても良かったかもしれません。その上で、やっぱり自責の念には囚われたかもしれませんけど、もう少しハルとの繋がり、ハルと言うキャラクターを描けば良かったです。
ご意見ありがとうございました。
こんばんは。企画から来ました薮坂です!笑
弟さんの作品、読ませていただきました。弟さんの作品にしてはすごく珍しいですね、パッと見ビターエンドというか、救いがないというか。でもやっぱり随所に弟さんの「優しさ」が溢れていて、私はある意味でハッピーエンドなのではないかなぁと思います。
ナツはハルの身体で過ごしていくこととなり、頼みだった自分の肉体(中にハルがいるかも)も失ってしまい、海外へ行くことを悩んでいますけど、ハルがどう思ってるかは作中で明示されてないんですよね。いやむしろハルはナツを助けるためにその道を選んだとも取れるので、ハルはナツを見守りながら、そして絵の才能をナツに託したのではないかと思うのです。(薮坂の勝手な解釈です笑)
そういう意味ではハッピーエンドで、ハルはずっとナツを見守っている。ナツは「これでいいんだ」と思えればいいのですが、優しさゆえにそう思えない。そこがこの作品のとても切ないところで、グッと胸に来ました。
ハルとナツが意思疎通できたら解決なのですけど、そうはいかないのがこの作品を「ビター」たらしめているポイントではないかなぁと拝察します。素晴らしい「苦味」でした。
指摘あり企画なので指摘するところを無理矢理あげるとすると、留学に対するナツの考え方がやや幼いかなと感じました。心は成長して大学生になってるから、もう少しハルの気持ちを汲めたのではと。でもこの「すれ違い」がこの物語のキモなので、バランスは難しいと思います。(個人の感想です!)
いやぁ、切ないいい物語でした。さすがです!
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます!(^^)!
ナツ視点で描いていく以上、どうしてこんな事が起こったのか、ハルは何を思っていたのかを書くのが難しく、悩んだ末全部カットになりました。
入れ替わる前に聞こえてきたハルの声を思うと、決して恨んでいるわけではないのでしょうけど、話すこともできないのが辛いですね( ω-、)
留学。もっとハルの気持ちを汲むことができたら、もう少し前向きになれたかもしれませんね。
今回はプロットを大きく外れず、地に足のついた話にしようと思っていたのですが、結局オリジナル要素をふんだんに入れた不思議なお話になってしまいました。
春にさよなら企画から参りました。
体と心が入れ替わる展開は世の創作物に多くありますが、そのジャンルの中でも最大級に過酷な物語のように感じます。特に事故後の親御さんとのやりとりがつらかったです。ナツの犠牲を嘆くナツの両親も、ハルの無事を喜ぶハルの両親も、すごく重たい…。二人分の悲劇を背負って、ナツくんはとても頑張ったと思います。
後半になるにつれて、なんとなくですが、「賢者の贈り物」という話を思い出しました。相手のためにとしたことが絶妙に噛み合わずすれ違ってしまう物語です。あちらの二人はお互い幸せだったそうですが、ハルとナツはというと…。
気になった点を書くと、他にも指摘している方がおられますが、ハルとナツの繋がりが薄味かもしれません。個人の感想なのですが、これがトラック事故の場面への没入感に影響しているように思います。ナツがハルを庇ったのはとっさのことなので納得できるのですが、ハルの「わたしはどうなってもいいから!」には引っかかりを覚えました。命に先が見えているわけでもなく、将来の夢もあった彼女が、なぜそんなことをしてしまったのか…。ナツの視点ではわからないのも仕方ないとは思いつつ。
うじうじ書きましたが、心抉られる、良い物語でした。ありがとうございました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
ご指摘にあった通り、ナツとハルの繋がりはもう少し深く書いた方が良かったですね。
もっとはしょらず時間をかけて書けば良かったです(^_^;)
結局入れ替わりの原因も、ハルの心の行方も分からないまま終わらせてしまいました。
せめてまた話すことができたら、噛み合わなかった心に救いを与えることができたかもしれませんけど、世の中真実が分かることばかりではありませんから。
うあー……切ない。
この宙ぶらりんな感じ。ハルの心?精神?がどうなったか、二人の身にいったい何が起きたのか結局はわからないまま。ファンタジー・SFであることを承知のうえで、もしこのような現象が身の上に起こったとしたら、きっとこんな風に何もわからないままである可能性の方が高いのかなと思うと……なかなか恐怖ですね。
その恐ろしさ、やるせなさ、混乱……ナツの心情が克明に描かれていて、胸に迫りました。
ハルの方だけが身長が刻まれ続ける、それをするのはナツの方だという展開はこの作品ならではの妙ですね。おおっ!となりました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
成長していくにつれてハルの背は伸びていきますけど、中身はナツ。印を刻む度に、ナツは苦しい思いをしていたのだろうなと思いながら書きました。
どうしてこんな現象が起きたか、明確な理由を描こうかと思ったのですが、ナツ視点で描くなら最後まで分からない方が自然かなって思いました。
理由が分からないからこそ解決の糸口も見つからず、どうしようもない。物語としては明かした方が良いのかもしれませんけど、実際なぜ起きてしまったか分からない悲劇って多いですから。謎のままにしました。
編集済
改めまして本企画にご参加いただきありがとうございます!
最終話のクオリティが恐ろしく高いですね! 特に、はっとする、心を鷲掴みにするフレーズが満載でした。
「ハル、君は毎年のように、来年こそはボクを追い抜くんだって言ってたよね。
だけどもう、追い抜いているよ。」
「ボクは勝手に死ぬことも許されないまま、今日もハルの大切なものを奪っていく。」
「強い日差しが照りつけて、背中に汗が流れる。
夏の足音はもうすぐそこまで来ているけど、ボクは過ぎ去る季節と同じ名前の女の子の事を、決して忘れはしない。」
このあたりは着眼点も描写も素晴らしく、歌詞になりそうなくらい洗練されています。短編だからこそ、名フレーズで読者の印象に残していきたいですね。
筆致企画主ということで道中コメントを残しておりますがいずれも参考程度にお願いします。
さて最後まで拝読して思いましたのは、「ハルは今の状況をどう思うだろうか」と読者が想像するのに十分な情報が足りていないな、と思いました。
もちろんそれは「ナツ」にとっては伺い知れないもので合ってよいと思うのですが、「読者」はそれを知っていたいと思う、と思うのです。
例えばマンガの主人公が強力なライバルと敗戦濃厚な死闘を繰り広げていたとしても、読者は「とはいえ主人公なんだから大丈夫でしょう、いつか逆転する!」と期待を胸に、ある種の安心感を背景に読んでいるはずです。
ナツにとってはハルの胸中は図れませんから、最後のようにセンチメンタルなさよならもあると思うのですが、読者にとっては「大丈夫、きっとそれは……」と解釈できる材料があれば、読み手はそれぞれの想いを胸により良い読後感を味わえるのではないでしょうか。
それを考えると、これは道中も指摘しましたが、ナツとハルの心のつながりを想定できるようなエピソード描写がより多いとよい思いました。無為に文章が増えるのを避けながら、ですが。
あるいは、「まぁ普通に中が良い程度だけれども、そういう状況になってしまったからこその葛藤を描く」というのもあると思いますが、こちらはおそらく描きたかった方角ではないのではと邪推しております。
自身がハルの魂に戻ってきてもらった後は消えるつもりなら、それはハルの体を使って構築したハルの社会生活すべてをバトンタッチする、ということになると思います。
ハルは大切な人なのですから、そのハルが戻ってきた時に諸々苦労をかけないように、ナツはいろいろなことに気遣いながら覚悟を持って今を生きているを考えます。
それを考えると、もう少し突っ込んだ描写が欲しいと思いました。これによって読者やよりナツに共感し、これからの旅路を応援してあげる気持ちになるのではないでしょうか。
諸々細かくご提案をさせて頂きましたが、これらは「美しいバラにはトゲがある」精神に基づいて、より深見やある種「えぐ味」を追求した提案だったと思います。これらは人を選びますし、作者様の作風とはかけ離れた提案になっている可能性がありますことを何卒ご容赦頂けますと幸いです。
若者のみずみずしい感性がフィーチャーされた、題材をしっかりと昇華した作品だったと思います。
改めまして、此度は企画へのご参加、誠にありがとうございました!
作者からの返信
丁寧な指摘と感想、本当にありがとうございます。
こちらこそ筆致企画のおかげで、普段は書けないお話を書くことができました。
反面、今回こそは変化球ではなく、用意されたプロットに多くを付け加えない、基本に忠実なお話を書こうとしていたのですが、結局オリジナル要素をふんだんに入れてしまったことが心残りでした。
普段ファンタジー要素の強い話を書いているためか、ナツとハルが長らく会っていない理由を考えたら、どうしてもファンタジーな話が浮かぶのですよね(^_^;)
ナツの葛藤や苦悩をもう少し考えて、次の作品作りにも活かしていきたいです。
ありがとうございました(*´▽`)
春にさよなら企画を順番に辿っておりまして、いよいよ無月弟さんの作品にたどり着きました!
無月弟さんの作品としてはかなり珍しいほどの鬱展開というか、バッドエンドというか、ですよね。ナツの身体が死んでしまった時点で「これ、どうすんだ……?」ってなりました。
事故のシーンで、ハルは「私はどうなってもいいからナツを助けて」みたいなことを言っていたことを鑑みるに、ハル的にはナツにはナツの好きなように生きてもらいたかったのでしょうけれど、ハルの身体を奪ってしまった側としてはどうしても「ハルのために生きる」「ハルが戻ってきたときに困らないように」ってなりがちですよねぇ。
あと、退院時にナツが自分の親に冷たい言葉をかけられるシーン。あれ、想像するときっついなぁ、と思います。自分の親を悲しませていることももちろんキツイのですが、同時にお母さんの醜いというか、嫌な意味で人間臭い? というか、そういう姿を見せられてしまったことがマジでキツイ。もちろん親としては仕方のない心情なんですけれど、子どもとしては自分の親のそういうのって本当に見たくないですから……。一方で、葬式の場面でナツのお母さんがハル(の身体に住むナツ)に謝ったのは、ほんとうにすごいことだな、とも思います。
素敵な作品をありがとうございます!
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
普段自分が書く話とはかなり作風が違いますが、これは途中からプロットを完全に無視した結果ですね。
書いていて感じたもの、思い付いた事をそのまま話に組み込んでいきました。
その結果切なさの残るお話になりましたけど、普段なら書けないような話を作ることができて満足しています(#^^#)
編集済
決してハッピーエンドではない。それでも、陰鬱に後味の悪い読後感とは無縁の、深く心に残る物語を楽しませていただきました。ハルのために必死にハルの人生に向き合い、ハルが幸せになるだろう選択をひたすら選び続けるナツの苦しみ。自分が彼女の人生を奪った。誰に責められても仕方がないという罪悪感に苛まれ、彼女が望むだろう人生を歩き続けるしかない苦痛——残酷な運命を負わされ、どこにも逃げ場のないナツの苦しみが胸に刺さるようでした。
また、ハルもナツを救いたい一心での選択をしたのでしょうね。そのことがナツをどれだけ苦しめてしまうのか、そこまでは考える余地もないまま。
登場人物一人一人が必死に最善と思う選択をしながらも、そこに生じてしまう苦痛。それが見事に描かれていると思いました。
とても奥の深い、味わい深い物語を、ありがとうございました!✨
作者からの返信
ナツもハルも、何一つ悪いことはしていないのですよね。
だけど離ればなれになって話すこともできないこの状況が、ナツを苦しめてしまいました。
当初はハルが戻ってくる終わりも考えたのですが、気がつけばこんな結末になっていました。
決して彼らを苦しむたかったわけじゃないですけど、安易にハッピーエンドにするのではなく、とことん過酷な運命を描いてしまいました。
ですが苦悩や苦痛、ハッピーエンドを願うナツが描けたので、満足している自分がいます。
読んでくださってありがとうございました(*´▽`)
からだのほうは亡くなってしまいましたが、いつかハルの心と再会できることを祈りたいです……
一気読みさせて頂きましたが、心理描写が丁寧に描かれておりとても引き込まれました。拝読してよかったです。
作者からの返信
体は亡くなって、ハルの心は行方不明。
それでもいつか、再会を果たしてほしいですね。
今回の話では、ナツの心を描きたかったので、心理描写が丁寧と言ってもらえて嬉しいです(*´▽`)
ナツくんはハルちゃんを事故から助けて、ハルちゃんはナツくんを死から助けて。お互いが大切だから、どうしても助かって欲しかったんですよね。
自分だけが助かってしまったって自分を責めてしまう、ナツくんの胸の苦しさが伝わってきました。(T_T)
いつか、ハルちゃんの魂とナツくんが会えますように。
作者からの返信
お互いが助けようとした結果、決して交わらない道へと進んでしまったのかもしれません(>_<)
ナツは自分を責めていますけど、きっとハルはそんなことを望んでいなかったはず。
いつか二人の魂が再会を果たした時、彼に救いがありますように。
鬱展開なのかもしれませんが、なんだろうな、うーん、一途な思いが詰まっているので後味悪い系とはまた違う感じですね。からだのほうは亡くなってしまいましたけど、もしかしたらいつかハルの心と再会できるかもしれませんものね。そこに希望が残っている気がして。
でもナツからしてもそれだと宙ぶらりんな人生になっちゃってて。おぉ、そう思うと悲しいかも……。
短時間ですごく綺麗にまとめてきたなって思いました。お母さんの態度の変化とか、それがあったので一人で秘密を抱えていく選択をするところとか、心理が丁寧に描いてあって引き付けられました。
作者からの返信
行方不明なハルの心。いつか戻ってくる奇跡が起こることを願います。
その時ナツはどうなるから分かりませんけど、ハルが戻ってきさいすれば、彼にとってはハッピーエンドなのかもしれませんね。
普段書くスタイルとは違って、ナツの独白のような感じで描きました。
なかなか書かないやり方でしたけど、心理が丁寧と言ってもらえて嬉しいです(*´▽`)
こんにちは! 水木レナです。
映画『転校生』とか『君の名は。』とか入れ替わりものを思い出しましたが、これほど芯をくったものはないなと思いました。
読みごたえと、せつなさ、哀しさを感じました。
拝読してよかったと心から思います。
ありがとうございました。
作者からの返信
入れ替わりものの要素を取り入れようとした結果、何故かこんな展開になりました。
最初はナツの体に入ったハルが目覚めて、元には戻れないけど励まし合いながら生きていくラストを考えていたのですが、気がつけばうまくいかない世界を追及していました。
鬱展開ですけど、読んで良かったと言ってもらえて本当に嬉しいです。
ありがとうございました(*´▽`)
切ないお話でした。むしろこのストーリーでカラッと明るく終われるのだろうかと思っておりましたけど、こういうラストになるんですね。
いつかどんな形でもいいからハルの心と出会って話が出来たら良いのに(´;ω;`)
作者からの返信
最初はハルが目覚めてそれぞれの体で生きるラストを考えていたのですけど、書いてるうちに何故かハル死んじゃいました(゚Д゚)!!
結果、行き場のない思いが残るラストになってしまいました。
もしもハルと話すことができたなら、救いがあるのですけど。
幽霊でもなんでもいいから、再び会わせたいですね。