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第3話」への応援コメント


  • 編集済

    ナツがハルの体で過ごすというのは多大なストレス(端的表現ですみません)があったと思います。

    作中、一部それに触れていますが
    「何より今まで男子だったのに、女の子として生活していかなきゃいけないんだ。分からない事だらけで、度々ボロを出してしまっていた。」

    個人的には、ここをもう少し深堀を、文章的にはそれ以前の箇所でして頂きたいな、と思いました。

    というのも、心と体はセットであると考えるからです。
    昨今、LGBTを始めとして、心と体の性認識不一致について多く語られる情勢となってきました。その風潮に賛成も否定もしない立場ですが、ひとついえるのは、それほど人が生きていくためには、「自分が自分である」という感覚が重要だということです。

    その点、ナツはハル(それも仲良かった子の体)に入り込み、その体の生命維持という責任を負うことになります。前の章で他の子よりも大切と言っている訳ですから、彼女の体の傷や成長、不具合や、家族との関わりなど、諸々考えることがあったと思うのです。
    例えば、身長。身長が低いことを気にしていたなら、その目線、体が回復していく中でどんな変化があったのか。ナツが知っている景色とは異なって見えたことでしょうし(そもそも視力の差もあるし)、例えば彼女が華奢だったのなら、この体でボクとの遊びに付き合っていたのか、大変だっただろうな、とか。
    またエモーショナルな展開として、ハルの体に入ったナツが、目覚めないナツ(自分)を見るというシーンもあると思います。
    この時、自分をハルという小さな体から見た時、ナツは自分自身をどう思うのか。そして、ハルという体が、どんな反応をするのか。例えば胸がきしむとか、温かい気持ちになるとか。体にハルの想いの残存があり、それを断言せずともそんな「心と体の乖離」を感じさせる描写があれば、読者はその後にやってくる日常生活での不都合を想像できると思います。そりゃ大変だよね、と。

    と、こういう葛藤を描くことで、ナツが自殺することまで思いつめることの納得感が得られます。
    ナツはハルとともにトラックから助かりたかったはずです。ハルを助けたかったはず。
    その助かった命を預かりながら、上記乖離や不都合から追い詰められたとしても、それでも命を絶つというのは尋常ではありません。少し非道です。他人の命の主導権がその手中にありながら、それすら選択してしまいそうになる。その心中に共感して貰わないと、「ナツって薄情なのか、あるいは軽薄なのか」という印象を抱くきっかけになってしまうかもしれません。

    一方、自分の母が自分には向けたことのない視線と言葉を向けてくるシーンは素晴らしいと思いました!
    きっとお母様は悲しみに暮れ、やつれたりしていたのでしょう。まるで別人のように見えることもあったでしょう。そういう描写を設けて、読者の内面をぐちゃぐちゃにしてやってもいいかもしれませんね。

    作者からの返信

    ハルの体に入ったナツの戸惑いや苦悩、悩める日々は、もう少し掘り下げて書くべきでした。
    せっかく助かったにも関わらず自殺を考えるまでに至るまでの苦悩を、もう少し書いておけば良かったです。

    母親のシーンは最も心が痛んだ場面でしたけど、だからこそ書かなきゃと思った場面だったので、誉めていただけて嬉しいです。

  • 死んでなかったと思ったら、
    やっぱり死んじゃった。
    いよいよ後がない。

    作者からの返信

    死ぬタイミングが、少し違いました。

    そして実は、本当なら死なせるつもりはなかったのですよ。
    何故かここを書いていたら、殺しちゃっていました(;゚Д゚)