節目を意味あるものに自らする「ハロー・グッド・デイ!」感想

 キャラクターの進級に伴い衣装も新調、ゲームデザインも一新。3周年を機に大幅にパワーアップしたプロセカ”Brand New World”、一発目のイベントは各学校の始業日でした。

 入学日に比べると、学年が変わるのはそんなに特別でもないと捉えることもできますが、クラス替えなど環境の変化はあります。何かを変えたり再確認したりするチャンスであることは確かです。


 ただ実際はクラス替えでわくわくでわんだほいな人よりも、寧々のように新しい環境に馴染めるか、新しい関係が構築できるか、不安で一杯な人も少なくないでしょう。私自身振り返れば、小中高と入学や進級の節目に抱くのは「希望」「期待」「やる気」などではなく、何より「不安」であり、適応できるかばかりに目がいっていました。 

 そんな不安もぶっ飛ばす司の大声、その瞬間の恥ずかしさはありますが、クラスの色んな子たちに認知を広げ、今後の話す種を与えるファインプレーだと思います。


 また、始業日といっても高校生全員が同じ体験をするわけではありません。絵名は定時制、奏は通信制、2人とも学校を重視する生き方をしておらず学校での描写は今までほとんどないですが、現実も定時通信合わせて高校生の1割弱は占めるので珍しくありません。学校行事にガッツリ焦点を当てる回もあれば、そこにあまり関わらない生き方も自然と描写される、改めてプロセカが”今”のゲーム、現代の物語なんだというのを感じます。


 何でもない日かと思っていたけど、ミクの言葉から「いろんなことを感じてみようとして」1日を過ごし、目標に向かうみんなの姿に刺激を受けた一歌。そしてその姿が奏たちにもまた力を与えました。現実はこんなに目標を持ち活力ある人たちが周りにいないことの方が多いでしょうが、それでも節目にするんだと意図的に前を向くことで得られるものはある気がします。


★本感想のゲーム画像あり版はnoteで公開中:https://note.com/gakumarui/n/nfe694333cc12

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