第64話「ぶつかる想い」

ズド!


オメガ「が!!!」


サタンの手がオメガの腹部を貫通していた


サタン「俺も何度でも言ってやるよ!てめぇに届くように、伝わるように近くで言ってやる!…黙れ!」


オメガ「うぐ!」



蹴り飛ばされる


ドーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!


サタン「俺はもう闇だ!断ち切るって…言ってんだろ?学習能力のねぇ底辺野郎が!」


煙が晴れる


オメガ「うぐぅ!!が!…ハァ…ハァ…」(あれくらいの攻撃、いつもなら見えて交わしていた!本当に闇に染まっちまったのか?サタン!あいつの心が…分からなくなってる!)


サタン「考え事か?無駄な時間だな」


オメガ「…」


サタン「いや、オーラを使って再生したのか!」


オメガ「へへ、鈍いんじゃね?今気づいたのかよ」


貫通してた腹部が治っている


サタン「く!チートが!!」


オメガ「本気で殺す気なら相手に時間を与えるな!お前は本気じゃねぇ!」


サタン「言わなかったか?お前の全力をねじ伏せて絶望を焼き付けて殺すと!」


オメガ「それだ!本当に殺したいんならそんなまどろっこしいことしなくていいだろ!」


サタン「…」


オメガ「サタン!お前の本心をぶつけろ!!」


向かうオメガ


サタン「ダークスパーク!」


バチバチバチ!


オメガ「オーラシールド!」


サタン「闇の嘆き!」


シールドが散る


オメガ「な!!!!」


サタン「フレイムデスバースト!!」


オメガ「瞬双!」


消えるオメガ


サタン「ッ!」


ギュルン!


サタン「ぐ!!!」(なんだ?!!)


オメガの方に引き寄せられるサタン


オメガ「ソウル…インパクトブレイク!!!」


ドォ!!!


シールドを出したがそれを砕きサタンに一撃!


サタン「ぐぁ!!!…」


オメガ「オーラ刀剣!『斬撃波(メガ)』ァ!!!」


ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!


近距離で放つ!


オメガ「刀剣!斬撃の舞!」


斬撃を何発も飛ばす


ズン!


闇に包まれる


オメガ「く!」


サタン「ダークカルテット!」


闇の中から複数体のサタンが出てくる


サタン「踊れ!!」


ド!ド!ド!


オメガ「ぐ!!が!!」(闇で前が見えねぇ!!!)


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!


オメガ「ぐぅ!!!はぁ!!!」


圧で吹き飛ばす


オメガ「見えるように…」


サタン「ダーク・ド」←オメガの目の前


闇に呑まれる


上に飛ぶサタン


サタン「アレーギアン!!!」


向かう


オメガ「『超斬撃波(ギガ)』ァ!!!」


ドーーーーーン…


闇を吹き飛ばせない


サタン「無駄だ!!」


ズドォン!!!!!!!!!


サタン「ッ!!!!!」


しかしそこにオメガはいなかった


サタン「穴?!そうか、今の技は下に放ち地面へと潜りやがったのか!!!」


オメガ「ソウルバースト!最大火力!…フルソウルバースト!!!」


地面の中から放つ


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!


サタン「下から何か来る!!」


ズドォオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!


オメガ「ハァ…ハァ…やりすぎちまったか?」


広範囲で地面が抉られている


だが地面が再生していく


オメガ「おぉ!自然再生してる!…羅生門だっけか?俺とサタンのぶつかり合いで出来てた空間割れもいつの間にかなくなってる…どういう原理だ?」


サタン「余裕だなオメガ」


オメガ「…」


ボロボロのサタンが立っている


サタン「シールドを何重にしてもここまでとは…避ける範囲を殺して放つとは予想外だった。今のは死を感じたぞ」


オメガ「でも死んでなくてよかったぜ!サタンならこれくらい何とかするって信じてたからな」


サタン「だがそれ故に、地上に戻ってきた時の対策が出来てない」


オメガの真下から砲撃が放たれる!


オメガ「が!!!…」


サタン「ハァ…ハァ…ぐ!!」


膝をつくサタン


オメガ「く!…」


倒れるオメガ


両者モードが切れる


サタン「ハァ…ハァ…」


オメガ「ハァ…ハァ…オーラがもうねぇ!」


サタン「回復すればいいだろ!相手してやるよ」


オメガ「傷は回復してもオーラは回復するつもりはねぇよ。ズルいだろそんなの」


サタン「…じゃぁ諦めろ!諦めて殺されろ!」


オメガ「バーカ、諦めるなんて言ってねぇよ!お前もオーラねぇだろ?拳でぶつかり合おうぜ!」


立ち向かうオメガ


サタン「上等だ!」


サタンも向かう


オメガ「ふ!」



サタン「らぁ!!」



ド!


ド!


オメガ「ふ!」


かわす


ド!


オメガ「うぐ!」


ド!


サタン「が!」


オメガ「ハァ…ハァ…」


サタン「ハァ…ハァ…」


ド!


ド!


ド!


ド!!


ド!


ド!


ド!


互いに殴り、蹴り、ぶつかり合い、攻撃をやめない


オメガ「ハァ…」


サタン「ふ!」


ド!


オメガ「あが!」


倒れるオメガ


オメガ「ハァ…ハァ…」


サタン「ハァ…く!」


馬乗りになり殴りかかる


ガ!


しかし頭突きで吹っ飛ばされるサタン


サタン「ハァ…ハァ…」


向かうオメガ


オメガ「ふ!」


かわす


サタン「ふ!」


かわす


ド!


サタン「が!」


オメガ「ふん!」


ド!


サタン「ぐ!ハァ…」


オメガ「ハァ…ハァ…」


ペチ


オメガの拳がサタンの頬に、サタンの拳がオメガの腹部に当たるが

お互いもうとっくに限界は超えていた

力も入らず、パンチの威力も皆無

眩暈はするが自身が立っているのか動いているのかすらわからないほどの感覚

だが二人ともそれでも前に進もうともがいていた

互いの想いをぶつけるため


オメガ「ハァ…ハァ…」


後ろに下がり尻餅をつくオメガ


サタン「ハァ…お互いもう限界だろ?ハァ…次で最後だ!」


オメガ「ハァ…あぁ!…ハァ…決着つけようぜ!」


両者右手にオーラをためる


オメガ(人間の生命エネルギーはオーラだ。このオーラが完全になくなると人は死ぬ。だから人間は、戦闘ではいつも戦闘用と生命用でオーラを分けてんだ。けどもう俺もサタンも…戦闘用のオーラはねぇ!これは生命用の残りカス!使えば…死んじまうんだろうな。でも、本気でぶつからねぇとこいつの闇は振り払えねぇ!だったら命かけてでもぶつかるしかねぇだろ!!)


サタン「考えてることは一緒みたいだなオメガ」


オメガ「…」


サタン「俺の全部、お前の全部…俺たちが死んだとしても勝者はここに刻まれる!これで最後だ!」


向かう両者

























オメガ        ゴッドフルバング!!!

    「邪王神拳!」 

サタン        デビルフルバング!!!

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