第39話「オーバードライブ」

場変


ドーーーーーーーーーーーーン!


ボルダブ「フハハハハ!!いいぞいいぞぉ!もっと俺を怒らせろぉおおおおおお!!!」


ベロード「く!何なんだこいつ!」


ボルダブ「ふ!!」


ドーーーーーーーーン


ボルダブ「お前、速いぞ!速すぎるぞぉおおおおおおお!!!」


オーラがどんどん上昇していく


ベロード「『憤怒(イーラ)』のボルダブ!能力は憤怒かそれに近いものか?」


ボルダブ「俺の能力を当てるなぁあああああああああ!!!」


ドーーーーーーーーーーン


ベロード「怒れば怒るほど強くなるってか?」


ボルダブ「それが憤怒!って当てるんじゃねぇえええええええ!!」


向かうボルダブ


ベロード「セカンドギア!」


ドドド


ボルダブ「なんだこの弱っちぃ攻撃は!!」


ベロード「かてぇな!なら…サード、トップ!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!


ボルダブ「きかぁああああああああん!!!」


ベロード「オーバートップ!」


ddddddddddddddd


ボルダブ「ぐふぅ!!!今のは悪くない…すぐに果てるなよその威力!!」


オーラがまだまだ上昇する


ボルダブ「ぬぉおおおおおおおおおおおおお!!!」


dddddddddddddddd


ボルダブ「おおおおおおおおおおおお!!!」


dddddddddd


ベロード「コイツ!!まだパワーアップしやがるのか!!」


ボルダブ「どうした?もう終わりか?」


ddddddd


ボルダブ「俺は言ったぞ?すぐに果てるなと!」


ベロード「かてぇ!!」


ボルダブ「俺を馬鹿にしてんのかぁあああああああああ!!!」


ズン


オーラの圧で押しつぶされるベロード


ベロード「ぐ!!重い!!」


ボルダブ「憤怒の鉄槌!!」


ズドォオオオオオオオオオン!!!!!


塔が揺れる


場変


ブラフマー「激しいな、ボルダブか?」


場変


デウス「く!誰かがとんでもない戦いをしてるな!ジルか?」


場変


ノヴァ「おわ!地震?!」


場変


ボルダブ「ワァッハッハッハ!!」


煙が晴れる


ベロード「ハァ…ハァ…ごふ!!」


ボルダブ「どうしたぁ!!もっと俺を怒らせろぉおおおおおおおお!!!」


ベロード「く!出鱈目な奴め!」


ボルダブ「ふんぬぅうううううううう!!!」


オーラが上昇していく


ベロード「く!底なしかこいつ!!」


ボルダブ「安心しろ!!お前は俺の怒りの糧となるだけだ!!!」


ベロード(オーバートップでもどうすることもできねぇのか…一か八かあれにかけるしかないな!)


ベロードのオーラも上昇する


ボルダブ「ぬ?!!」


ベロード「まだ完成したばかりで反動がデカすぎるから、使いたくはなかったんだけどなぁ」


ボルダブ「貴様ぁああああああああああ!!!俺の真似をするなぁあああああああああ!!!!」


ベロード「怒りなんて見せちゃいねぇさ、今から見せるのはお前の敗北だ」


ボルダブ「ふぬ!!!」


ドーーーーーーーーーーーーーーン!


ボルダブ「かわしやがったぁ!!!」


ベロード「最速ギア!オーバードライブ!!」


ボルダブ「…」


ベロード「…」


ボルダブ「ごふぁぁあああああ!!!!!」


急に苦しみだすボルダブ


ベロード「速すぎて見えないだろ?お前に10万発叩き込んだ」


そう、ベロードのオーバードライブの攻撃は

音を置き去りにしたのだ

打撃音すら全く聞こえない、瞬きすら許されない最速のギア

この速度、誰も止めることはできない


ボルダブ「じゅ、まん…」


ベロード「今だっていつでもお前にダメージを与えられるぜ?確かにお前は硬い。だが、どんな硬いものも一か所を何百も何千も与えていきゃぁ、いつかは砕ける」


ボルダブ「くぅ!!許さん…許さんぞぉおおおおおおおおおお!!!」


ブシュ


ボルダブ「ぬ?!!」


ブシュ

ブシャァアアア!


ボルダブの体から血が噴き出し始める


ボルダブ「な、なんだこれは?!!」


ベロード「能力の限界か?!」


ボルダブ「限界?そんなものあるわけ…ッ!!!」(そうか、ネイチェルに言われたことがある!)


~回想~


ネイチェル「ボルダブ、あんたも自分で知ってると思うけどあんたの能力は怒り過ぎると体が耐えられなくなって自爆しちゃうの!だから気をつけなさいよ」


ボルダブ「何言ってるかわからんぞぉ!!」


ネイチェル「んもぉ~難しいこと言ってないでしょ!」


ボルダブ「フン、俺は常に怒り続けないと収まらんのだ!分かったかあぁあああああ!!!!」


ネイチェル「うるさいわね!!耳元で怒鳴らないで!怒るのはいいけどほどほどにね。怒りで前が見えなくなって自滅、なんてのが一番最悪よ!」


ボルダブ「腹が減ったぁあああああああ!!!」


ネイチェル「聞きなさいよ!!」


~回想終了~


ボルダブ「…フ、自分の能力の効果だ。分かってはいたつもりだったんだがな…ネイチェルの言う通りになってしまった…」


ベロード「…」


ボルダブ「人の忠告も…聞いておくもんだな」


ブシュ


ブシュ


ボルダブ「殺せ」


ベロード「断る、俺が手を下さなくてもお前は朽ち果てる」


解除するベロード


ボルダブ「だから言っているだろ!殺せと!!そんな最後は俺が許さん!!」


ベロード「フ、最後まで怒ってんのかよ」


ボルダブ「ッ!!…クク、ハハハハハハハハ!!それが憤怒の男だ」


倒れるボルダブ


ベロード「お前は強かった。下手すりゃ負けてたのは俺かもしれん」


ボルダブ「フン、怒りは人を強くする、そして自分に隙を与える。怒りとは…なんとも罪深い…もの、だ…ろ…」


ボルダブ死す


ベロード「…く!」


膝をつくベロード


ベロード「ぐぅ!!ほんの数十秒発動しただけで…ここまでの副作用か!」


体がギシギシ言っている


ベロード「く!オーバードライブ!こりゃ使いたくねぇなぁ…明日から3日間くらいは筋肉痛だ


場変


ブラフマー「…大罪者が何人かやられてるな。あいつらに期待しすぎたか?それともオメガのチームが一枚上手だったか…くく、まぁ大罪者を退けるレベルの奴らだ!楽しみにしておいてもいいかもな」


ルミカ「…」←気絶中


ブラフマー「さぁて、誰がここへ来る?」

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