第26話「動き出す者」

新章 七人の大罪者篇


ノヴァ「クレイジーとルンさんと会長とザンとマニョンは…ここに戻る途中、殺されたんだ」


オメガ「…は?」


突如告げられた悲しい知らせ


オメガ「…な、何馬鹿なこと言ってんだ!ドッキリだろ?wワー驚いた!ハハ、冗談でもそんなこと言うなよ」


サモン「冗談でもドッキリでもねぇよ」


オメガ「…」


サモン「本当なんだ」


オメガ「…誰にやられたんだ?」


姫「犯人はまだわからないんだ」


?「殺し屋だよ」


全員「ッ!!!」


?「よぉ、迎えに来たぜ」


ブラフマー・エルティック現る


オメガ「グランツェ!何でここに?!」


ブラフマー「馬鹿かお前、行っただろうが迎えに来たと」


オメガ「…外で話そう」


ブラフマー「お前に用はねぇよ、俺はルミカを迎えに来たんだ」


ルミカ「え?」


ブラフマー「もう時間がねぇ、拷問はしたくねぇんだ。俺と来いルミカ」


オメガ「時間がない?どういうことだ!」


ブラフマー「外見てねぇのかお前?」


オメガ「外?」


ブラフマー「ラグナロクが終わったと同時に『宣戦布告(スレイブディラー)』が発動した」


全員「ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


『宣戦布告(スレイブディラー)』

それは天と地に現れた大きな紋章がそれを意味する

それが現れてから1週間以内、天から神が、地からは悪魔が現れる

神と悪魔の気まぐれにより人類が滅亡するか

世界が滅亡するかしないか

全ては神と悪魔の気分によって決まる

現れる瞬間も気まぐれだ

速いか遅いか

神と悪魔のみぞ知る


ブラフマー「おかげで俺たちの計画、世界戦争は延期になった。ま、俺としてはどうでもいいがなw延期になろうがならなかろうが行動することは決めてたし準備もできてる。あのクソ変態野郎に乗ってやるのは癪だが俺の苦労もある。つーわけでお前が必要だルミカ、俺と来い!強制だ!」


ルミカ「一つ聞かせて!殺し屋を仕向けたのはあなた?」


ブラフマー「あぁそうだ、俺が依頼した。仲間に元殺し屋がいてなぁ。コネを使ったってわけさ」


オメガ「グランツェ、てめぇ!!…」


ブラフマー「いいのか?ここで戦ったらアジトが壊れるぞ?」


オメガ「く!」(こいつ、考えてやがる…)


ブラフマー「従わなければ後悔するだけだ!ルミカ、お前は絶対俺の元に来る!絶対だ」


ルミカ「行くわけないでしょ!仲間を殺した人のとこなんか!」


ブラフマー「フフフ、まぁほざいてろよ!外に行きたがってたなぁ?ついて来いよお前ら」


場変


極悪組織ジェノサイドのアジト


シャルウィン「ンフフフフフ、延期になっちまった世界戦争はいつ開始するんだぁ?」


ジェノサイドのリーダー

シャルウィン


アーロット「神と悪魔次第さ、僕らが動くまでもなく戦争が起きたらありがたいし、起きなかったら起きなかったで僕らが起こせばいい」


世界一の天才科学者

アーロット・カルメ・レッサリーナ


ジェノサイドの目的は

100年に一度光るか光らないかと言われる「神秘の光」がある

ラグナロクの景品になっていたあれである

その玉が光った時、1分間の間どんな願いも叶えてくれる代物だ

その玉を強制的に光らせる装置を作ってるのがアーロット・カルメ・レッサリーナ

そしてそれが最近完成したのだ

その神秘の光を使って…1万年前に起きた神魔戦争をもう一度引き起こそうと言うのが目的だ

このつまらない世界を戦争で作り変えてほしいと考えている


シャルウィン「ンフフフ、俺には神どもが戦争をしてくれるとは思わねぇなぁ!それにもし始めたとしたらお前の装置は無駄になるんじゃねぇか?」


アーロット「備えは必要だよ、僕の研究は僕を進化させるためにある。無駄なんかないさ」


シャルウィン「フフ、相変わらず頼もしいことだ」


アーロット「それはどうも、それよりブラフマーが殺し屋に依頼したみたいだよ」


シャルウィン「あぁ?あいつがか?」


アーロット「珍しいよね、本気で取りに行くなんて」


シャルウィン「まぁそれくらいやってもらわないとなぁ!失望させてくれるなよぉ」


場変


デウス「…ん」


ジルディオ「あ?どうした?」


デウス「何か嫌な予感がする」


ジルディオ「嫌な予感?あっちからか?」


デウス「あぁ、正確にはOYNの皆からだ」


ジルディオ「出たばっかなのに戻んのかよ」


デウス「いや、俺だけで行く、ジルは先に向かっててくれ」


ジルディオ「バーカ、相棒置いて行けるかよ。お前が戻るなら俺も行く」


デウス「すまん」


場変


ブラフマー「ククク、しかしいいとこにアジトを作ったなぁ」


オメガ「黙れ、さっさとやり合おうぜ」


ブラフマー「お?珍しくキレてんな」


オメガ「当たり前だろ…俺の仲間を…グランツェ、てめぇだけは許さねぇ!」


向かうオメガ


ブラフマー「せっかちな奴だ」


ドーーーーーーーーーーン


何者かに殴り飛ばされるオメガ


ブラフマー「お前に用はねぇんだよ馬鹿が」


煙が晴れる


オメガ「く!」


ブラフマー「紹介しよう、俺の仲間、七人の大罪者だ」


OYN「ッ!!!」


サモン「半世紀前の極悪人?!!」


ブラフマー「『強欲(アヴァリティア)』のグリード!『嫉妬(インヴィディア)』のジンディ!『憤怒(イーラ)』のボルダブ!『色欲(ルックスリア)』のネイチェル!『暴食(グーラ)』のシャムキ!『怠惰(アセディア)』のロス!あと一人は死んだ、俺が殺したよ」


姫「待って、この人たちってもうお爺ちゃんレベルの年だよね?みんな若くない?」


ブラフマー「あぁ、変態野郎の薬を使ったからな。実力も全盛期と同じだ」


オメガ「グランツェ…」


ブラフマー「そしてこいつらが、お前の仲間を殺した殺し屋だ」


スザック「…」


ワナイダー「…」


カムロ「フン、あいつがリーダーか」


オメガ「てめぇらが!!…」


ルミカ「オメガ君…」


ノヴァ「落ち着け!仲間が殺されてイライラしてるのはみんな同じだ!」


オメガ「…」


ブラフマー「この状況、絶望的だろ?俺に七人の大罪者、そして殺し屋のエリート…№2のカムロもいるしな」


カムロ「…」


オメガ「うるせぇよ!絶望だろうが何だろうが、お前ら全員殺してやるよ!!」


限界突破を発動し向かう


オメガ「絶対殺す!!」


ブラフマー「殺す?弱いやつが吠えるな」


ドーーーーーーーーーーーーーーーン!!


重力に押しつぶされるオメガ


オメガ「ぐぁ!!!」


ブラフマー「お前はそこで指咥えて見てろ、へぼリーダー」

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