第25話「ラグナロク終了」

終神「ハァ…ハァ…神に人間の力は通用しない!勝ち目は…0か?」


オメガ「…」


終神「フフフ、ハァッハッハッハ!!いいや0じゃねぇ!探せばいくらでもあるはずだ!俺が勝てる方法はなぁ!生まれて初めてだ!ここまで追い込まれたのは!クク、俺を相手するからには神くらいじゃないと面白くない!かかってこい、最強の男が真っ正面からぶつかってお前を倒すぞ!!」


向かうオメガ


ド!


終神「ぐ!ふん!」


かわす


ドドドド


終神「がぁ!!」(かわすと同時に攻撃を!!)


オメガ「もう一度さっきのをくらうか?」


ド!


上に蹴り飛ばされる


終神「ぐぁ!!!」(どうする?『無敵一閃(アブソリュートブレイク)』を使うか?いや、神の力があるとはいえ人間だ、俺は人は殺さん!俺は俺の力を信じるぞ!)


オメガ「…」


終神「ふ!」


オメガに一撃


オメガ「こんなものか?」


終神「だよなぁ!!」


ドドドドドドドドドドドド


何度もオメガに攻撃を繰り出す


終神「…」


しかしオメガは無傷

そしてカウンターを受けていた終神


終神「…」


落下する


ドーーーーーーーーーーーーーーーン!


圧倒的な力の差

否、神と人間の戦いの時点で誰もが分かっていた事象


煙が晴れる


終神「ハァ…ハァ…」


倒れている終神


オメガ「…お前はよくやったよ、たった一人で」


終神「へへ、最強だからな」


それは最後の皮肉だった


オメガ「また戦ってくれよな」


終神「バーカ、当たり前だ」


ズキン


オメガ「ッ!!!!!ぐぁああああああああ!!!!!」


突然苦しみだすオメガ


終神「ッ?!」


オメガ「ぐぅ!!ぁあぁあああぁあああ!!!!!」


ゴッドソウルが解けていく


オメガ「ごふ!!!」


耳から、口から、鼻から頭から目からあらゆる部位そして一つ一つの皮膚や細胞から血があふれ出す


オメガ(なんだよこれ?!!)


Ω「そういやリスクの話を忘れていたな」


オメガ「お、まえ!!」


Ωが話しかけたことにより心理世界での記憶がすべて思い出される


Ω「それは神の力を使いすぎたリスクだ、しばらくは痛いぞ」


オメガ「ぐぅ!!ぁああああああああああ!!!!!」


痛みにより気絶するオメガ


Ω「人間が耐えられる痛みではない」


終神「…」


鬼山「神の力のリスクってやつかな?」


次郎「恐らくそうじゃろう、弟子が心配か闘魔」


闘魔「えぇ、今すぐにでも飛び出したいくらいだ」


司会者「えぇっと…」


闘魔「司会者!勝負はついた!早く終わらせろ!!!」


司会者「は、はいぃいい!!試合終了!勝者チーム無敵!!」


会場へ飛び出す闘魔


司会者「優勝は…チーム無敵!終神 天龍!!!」


歓声が上がる


終神「…」


終神は後味の悪いといった顔をしている


ルミカ「姫ちゃん!」


姫「オッケー!」


会場に飛び降りるルミカ


姫の能力寸止めでルミカの落下速度を殺す


闘魔「ルミカ!!」


ルミカ「はい!」


オメガに触れる


ルミカ「何これ?!」


闘魔「どうした?」


ルミカ「…完全に治せない」


闘魔「な!絶対完治で治せないだと?!」


ルミカ「…いや、少しずつですけど何とか治ってはいるみたいです」


闘魔「…触れただけで一瞬回復する絶対完治、それが触れ続けなければ治らないなんて…神の力は恐ろしいな」


ルミカ「…」





そして12時間後




場変


オメガ「…ん?」


ルミカ「あ!起きた!」


サモン「オメガ!!」


ノヴァ「オメガ!大丈夫か?!!」


オメガ「ん、あぁ…」


闘魔「馬鹿弟子、神の力は絶対使うな」


オメガ「神の力?…あぁなんか思い出したわ。あの野郎…」


闘魔「返事は?」


オメガ「どうしたんだよ師匠、そんな怖い顔して」


闘魔「使うなと言ってんだ!」


オメガ「おぉ、はい…」


去る闘魔


オメガ「今まで何度も怒られてきたけどあんなに怒ってるのは初めてだ」


姫「それよりオメガ君、色々と話さなきゃならないことが…」


オメガ「あぁそうだな!ラグナロクは終神が優勝か?」


サモン「あぁ」


オメガ「あいつ何お願いしたんだ?」


ノヴァ「大金だ」


オメガ「お金かよ!バイトしろしw」


ノヴァ「そのお金を町の人に配って全部空にしたんだ」


オメガ「え?!あいつめちゃくちゃ良いやつじゃん!」


ルミカ「お願いもそれだけだしね」


オメガ「勿体ねぇ!」


オメガ以外のメンバーの顔が暗い


オメガ「あ、ジルさんとデウスは?面と向かってお礼言えてねぇや」


サモン「二人とももう旅に出たよ、今ここにいるのは俺たちだけ」


オメガ「なんだよ、ゆっくりしてけよ!てかクレイジーたちは?またゲームしてるのか?」


更にみんなの表情が暗くなる


オメガ「ルンさんと会長は焼肉か?ザンはまた筋トレしながらゲームしてるんだろ?マニョンがツッコみ疲れてなきゃいいけど…なんか1日2日会ってないだけなのに久々な感じするぜ!早くあいつらの顔見に行きたいなぁ!あ、でも俺の体まだ治ってないんだろ?」


ルミカ「え?」


オメガ「ルミカの顔見ればわかるって!てかお前らも暗い顔してるし、俺のことは気にすんな!確かに神の力のリスクで死にかけたけどルミカの絶対完治があるしな!俺だって意外とピンピンしてるぜ!もしかしたらもう治ってたりしてw」


オメガだけが明るい


オメガ「…なぁ、やめようぜそんな暗いの。大会に勝てなかったのは悪かった!せっかくお前らがあそこまで繋いでくれたのに、リーダーの俺が情けないよな…でもそれはそれ、これはこれ!くよくよしてても仕方ないぜ!前向きに前向きに!明日からでもまた修行始めて高み目指そうぜ!」


サモン「オメガ、落ち着いて聞いてくれ」


オメガ「お?なんだなんだ?俺はいつでも落ち着いてるぞぉ!」


全員「…」


オメガ「…なんか俺恥ずかしいじゃんwいつも通りツッコんでくれよw」


ノヴァ「死んだ」


オメガ「え?」


ノヴァ「クレイジーとルンさんと会長とザンとマニョンは…ここに戻る途中、殺されたんだ」


オメガ「…は?」


次回、新章!

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