第24話「神の力」

終神「…」


オメガ「ハァ…ハァ…息上がってたのにもう回復かよ」


終神「お前は強いよ、だが相手が悪い」


オメガ「へへ、そっくりそのまま返すぜ!自称最強さん!」


向かうオメガ


オメガ「はぁ!!」



終神に一撃


オメガ「…」


しかし全く効いてない


終神「自分で気づかなかったか?切り札がとっくに解除されていることに」


そう、すでに限界突破!『潜在能力全開放(イグニッション)』は解けていた


オメガ「そう言うことか…どうりで追いつかねぇわけだ」


絶望!

この瞬間オメガに勝ち目が無くなった


終神「なぜオーラを吸収しない?自然や空気から吸収すればまだ戦えるだろ?」


オメガ「言っただろうが、正々堂々戦うってよ、何度も言わせんな」


終神「フ、それを使うことで卑怯などとは言わん!お前の能力なのだからな、だがお前がそうしたいならそうしろ」


ド!


殴り飛ばされるオメガ


オメガ「ごぁ!!」


ドーーーーーーーーーーーーン


終神「所詮は俺の戯言、お前の成すことはお前が決めるのが筋」


煙が晴れる


オメガ「ハァ…ハァ…」


倒れているオメガ


オメガ(もう駄目なのか?やっぱりこいつには…勝てねぇのか?…)


~???~


「…」


オメガ「…ん?どこだここ?」


?「来たか」


オメガ「ん?誰かいんのか?」


?「来たかと言うのはおかしいな、俺が呼んだんだから」


オメガ「おわぁ!!お前俺にそっくりだな?!」


?「当然だろう、俺はお前だ」


オメガ「…ちょっと待てよ、頭の中を整理しよう。俺はお前だ???…はいはいはいはい、アニメで見たことある!もう一人の俺的な存在ね!でも今更?!それともピンチの時に現れるダークヒーローか?」


?「べらべら喋るやつだなぁお前は」


どこから取り出したのか

紙とペンでこう書く謎の人物


?「これで分かるか?」


そこには「オメガ」と「Ω」と書かれていた


Ω「俺はこっち、お前はこっち、そしてここはお前の心理世界」


オメガ「…待て待て、頭の中を整理しよう」


Ω「二回もやるな!くどい!w」


オメガ「だってよぉ!急にもう一人の俺が現れて心理世界だ、とかΩだ、とかわけわかんねぇ!何でいるのもう一人の俺ぇ?!!」


Ω「それは、お前が神の血筋だからだ」


オメガ「ッ」


Ω「悪魔の血筋の奴にも俺と似たような存在がいるだろう」


オメガ「サタン…」


Ω「お前の力はまだ半分だ、もう半分が俺だ。そして俺は神の力を発現させる…いわばスイッチのような存在だな」


オメガ「…」


Ω「なぜ俺をここへ呼んだか?そんな顔をしてるな、単刀直入に聞こう。力が欲しいか?」


オメガ「…待て待て待て!アニメで見たことある展開だよなぁこれ」


Ω「ふざけるな!!」


オメガ「ッ!!」


Ω「遊びでやってんじゃねぇんだよ、真面目に答えろ」


オメガ「わりぃ…力が欲しいかって聞かれると欲しいさ、俺ももっと強くなりてぇ!確かにサボってたしぬるい修行してたのは自業自得なんだけど…それでもあの日から、あの5人がバラバラになった日から俺は…師匠から教わったことずっと陰で努力し続けた!」


Ω「みんなと修行をするとまたバラバラになりそうで怖かったんだろ?」


オメガ「あぁ、だから陰で一人でやるしかなかった。ってお前は俺だから俺のことはお見通しか」


Ω「安心しろ、バラバラになることはない」


オメガ「なんでお前にそんなこと…」


Ω「あの惨劇を生み出したのは俺と悪魔の血筋の中にいる闇だ」


オメガ「な!!!!!」


Ω「…」


オメガ「…聞いていいか?」


Ω「今はその時ではない」


オメガ「ふざけるな?ふざけてんのはどっちだよ!いいから話せよ!!」


Ω「…俺のアンサーは変わらない、今はその時じゃない」


オメガ「てめぇ…」


Ω「手を重ねろ」


手をオメガに突き出す


オメガ「?」


Ω「力をやる」


オメガ「神の力か?」


Ω「あぁ」


オメガ「断る!そんな力で俺は試合に勝ちたくねぇ!!」


Ω「お前は…仲間が窮地にいるとき同じセリフが吐けるのか?」


オメガ「ッ!」


Ω「正々堂々?何か勘違いしてないか?オーラの吸収も、この力も、お前の力だ。自分の力を使って戦いとおすのが正々堂々ではないのか?」


オメガ「…」


その言葉に少し違和感を覚えた

神の力が…俺の力?


オメガ「…まだ敵か味方かもわかんねぇお前を、信じていいのか?」


Ω「言ったはずだ、俺はお前であり、お前は俺だ。自分を信じろ」


オメガ「…」


手を重ねる


Ω「それでいい」


~オメガの心理世界終了~


オメガ「…」


気絶しいるオメガ


終神「…」


ノヴァ「な、なぁ!オメガ全然動かなくなったぞ?!」


サモン「オメガ!…」


終神「勝負ありだな」


司会者「…試合しゅ…」


オメガ「いいや、まだだぜ」


終神「ッ」


いつの間にか立っているオメガ


オメガ「俺はまだ、戦える」


オメガの背に神々しい翼が生えている


ゴッドソウル

神の力発動!


鬼山「じぃ!あれは!!」


次郎「うむ、神の力じゃ」


闘魔「…」


終神「翼?!それが神の力か!」


オメガ「神の力?何を言ってんだ?」


オメガにはΩと会話した記憶がない

そしてこのゴッドソウルは無意識のものである


オメガ「今なら、お前に勝てる気がする」


終神「あれが…神の!」


オメガ「行くぞ!」


向かうオメガ


ドォ!


終神「ごぁ!!!」


向かうと同時に繰り出された拳


終神(何が起きた?!!)


ド!


上に蹴り飛ばされる


終神「あが!!」


オメガ「ふ!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!


殴り飛ばされては別のほうへ殴り飛ばされを繰り返し

何度も打撃を受ける


終神(呻く暇もねぇ!!これほどなのか?!!!)


すでに気絶寸前の終神

だが攻撃はやまない


ドドドドドドドドドドド!!


オメガ「ふ!」


ドォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!


下に殴り飛ばされる


オメガ「…」


煙が晴れる


終神「ハァ、ハァ、ハァ…ぐふ!!」


オメガ「どうした?さっきまでの勢いがねぇぜ?」


終神「ハァ…ハァ…」


~回想~


神崎「だが本当にそいつらと戦うことになったらどうするんだ?人間の能力は効かねぇんだぞ?」


終神「関係ねぇ!気合で倒す!」


神崎「へ、お前はそういうやつだったな」


終神「楽しみだぜ!」


~回想終了~


終神「呑気なこと言ってる場合じゃなかったぜ…ハァ…ハァ…」


オメガ「…」

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