【本作】ザ・オール～神と悪魔～

第6話「最強の男」

リヴァイアサン「絶望しろ人間ども！！」

オーグ「来い！」

場変

オメガ「ハァ…ハァ…こんなんじゃダメだ！…ん？」

会場のほうを見るオメガ

そこにはオメガのいるとこでも見えるほどの巨大な化物がいた

オメガ「おわぁ！！なんだありゃ？！ラグナロク会場だよなあれ？何が起きてんだよ！」

走り出すオメガ

場変

リヴァイアサン「一瞬で粉々にしてやる！リヴァイア…」

終神「その勝負、待った！！」

全員「？！」

終神「おいデカイの！お前の相手は俺がするぜ！」

リヴァイアサン「あぁ？！何だてめぇ！！」

オーグ「彼は…」

終神「終神　天龍！最強の男だ。もう試合は終わってる、こっからは部外者掃除で俺も手を出していいよな？」

司会者「あ、はいまぁ…」

神崎「あのバカ」

終神「よし！」(来た来た来た！この状況、さいっこうに俺のための舞台だ！俺が世界に最強だと知らせる絶好の機会！！普通に強いと謳ってもつまんねぇからな、こういうシチュエーションでこそ俺の最強を証明するにふさわしい！）「今日俺は、世界に俺という最強を轟かす！」

リヴァイアサン「何わけわかんねぇこと言ってんだコラァ！！」

突っ込んでくるリヴァイアサン

オーグ「少年！危ないぞ！！」

終神「この技は人間には使えない、即死だからな。だが、相手が悪魔、しかもその力がなく人間の力が通用するお前ならぶっ放してもいいよなぁ！！」

拳を突き出す終神

終神「無敵奥義！『無敵一閃(アブソリュートブレイク)』！！」

リヴァイアサンが止まる

リヴァイアサン「…」

そして静かに口から血を流す

全員「？？？」

神崎「フン」

終神「俺、最強也！」

ズドォン！！！

突如リヴァイアサンの胸部に大きな穴が空く

リヴァイアサン「ぐぁああああああ！！！！！！」

人の姿に戻り…

リヴァイアサン「き、さ…まぁ…」

死す

終神「フ」

天に拳を突き出す終神

終神「…」

全員「…」

今日一番の歓声が沸き上がる

客４「あいつ何者だよ！！強すぎだろ！！」

客１「第2予選では地味な戦いしてたよな？あんなに強いのかよ！」

オメガ「す、すげぇ…」

オメガもそれを見ていた

終神「悪いなオッサン、いいとこどりして」

オーグ「いや、それは構わぬが…」

鬼山「終神　天龍君か、オーグですらびっくりしてるよ」

次郎「当然じゃ、あやつの実力はおそらくオーグ氏以上じゃろう」

鬼山「うひゃぁ～本当の化物は彼だったりしてｗ」

闘魔「間違ってないだろうな」

鬼山「あ、杉村隊長喋った」

闘魔「…」

鬼山「黙ったｗ」

闘魔(政府の能力一覧の本には確か『無敵(インヴェクター)』という能力が載っていたな。あの技、その能力の奥義のはず。こいつは厄介な敵だぞオメガ…)

司会者「あ、アクシデントもありましたが気を取り直して次行きましょう！第2予選最後の25回戦目です！！」

会場が盛り上がっている

場変

終神「フ、完璧だ！」

神崎「おいおい、このスーパースターを差し置いて有名になるんじゃねぇぞ？」

終神「いいじゃねぇか！スーパースターの相棒が有名になんのも悪くねぇだろ？」

神崎「ったく」

オメガ「お前！すげぇな！」

神崎「あぁ？俺のファンか？」

終神「バーカ、今の戦いを見て俺のとこに来たんだよ。多分」

神崎「そこは自信なしかよｗ」

オメガ「あぁそうだ！お前、アブソリュートパンチィ！！」

終神「アブソリュートブレイクだ！！」

オメガ「それ！すごいなお前！俺オメガ。仲良くやろうぜ！」

終神「なんか変な奴に絡まれた気分だ」(こいつが神の血筋の…)

神崎「まさしくそうだろｗ」

オメガ「お前のあれ教えてくれよ！見たとき全身にビビビっと来たんだ！」

終神「お前じゃ無理だ！て言うか会場行くぞ！」

オメガ「え？」

神崎「第2予選が終わった、次が始まるだろう」

オメガ「マジか！」

場変

司会者「皆さまぁお疲れ様でぇす！！長かった第2予選が終わりましたぁ！！！」

クレイジー「長すぎだろ…ゲームしたい」

会長「それな、アジトにいたほうが良かったかもな」

ルンさん「近いから帰れなくはないが、どうする？」

ルミカ「帰るの？」

マニョン「うちらはそうするわ」

ザン「テレビでもやってるみたいだから見とくよ」

ルミカ「うん、バイバーイ」

司会者「この盛り上がりを下げないためにも今すぐ第3予選に行きたいところですが、明日にします」

客たち「明日かよ！！！」

司会者「最初にも言った通りホテルがありますので皆さんごゆっくりしてってください！第3予選突破後はいよいよ本戦です！明日で優勝者が出るでしょう！！そのチームはいったいどこなのかぁあああああ！！！私も胸が高鳴りっぱなしです！明日、お楽しみにぃ！！！」

客３「優勝はオーグだろ」

客１「いや、あの終神ってやつも候補だろ！」

オメガ「…今日は終わりだって。と言うことで教えてく…れ？」

その場にはオメガしかいなかった

オメガ「あの野郎、逃げやがった！まぁいいや、修行の続きするか！」

場変

サモン「第3予選と本戦のルール説明書貰って来たぞぉ～、オメガいるか～？」

ノヴァ「いない、てかどこで何やってるかもわからん」

姫「修行って言ってたよ？」

ノヴァ「修行って言って修行してたことなんてほとんどないからなアイツ」

姫「あ、確かにｗ」

サモン「ったく、じゃぁここにいる3人だけ理解してればいいな。オメガには嫌でも明日分かるだろう」

ノヴァ「まぁな」

サモン「第3予選はバトルロワイヤル！全25チームのメンバー一人一人のサバイバルバトルだ！交代はなし、今日第2予選で出場した選手も出られない」

姫「てことはオメガ君と僕は出られないってこと？」

サモン「そう言うことになるな。だが例外としてメンバーが一人のチーム、メンバーが負傷して出られそうにないチームは今日出場した人でもいいらしい」

ノヴァ「てことは『僧仏山(カールストン)』はあの強いオッサンが出るな」

サモン「あぁ、ぶっちゃけ俺もその人と終神　天龍は目をつけてる！あの二人は優勝候補の一人だろう」

姫「この場で一番強いのって…僕？」

サモン「だね、でも姫ちゃんは出られないから…俺かノヴァだ」

ノヴァ「…」

サモン「正直今の俺たちじゃ敗退になる可能性は高い！だが最初っから諦めるつもりはない！厳しい戦いになると思うが…どうする？ノヴァ」

ノヴァ「…直前に決めてもいいか？」

サモン「あぁ、強制はしない。俺が行っても全然いいしな」

ノヴァ「…」

サモン「で、第3予選後の本戦だが、本戦はシンプルに8チームのトーナメントバトルだ。交代あり！特に特別なルールもない」

姫「王道だね」

サモン「ただ一つ、俺たちのチームだけ念押しに言われたことがある」

二人「？」

サモン「会場には登録したメンバー全員で揃って来いと」