第5話「神が自ら生み出した悪魔」

司会者「チーム『僧仏山(カールストン)』VS…チーム『神が自ら生み出した悪魔(エンデスコード)』…」


全員「ッ!!!!!!!!!!」


客席がざわつく


客1「う、嘘だろ?!!!なんでそんな奴らが地上に来てんだよ!!」


客2「『宣戦布告(スレイブディラー)』はなかったはずだ!!」


客3「いや、聞いたことがある!『神が自ら生み出した悪魔(エンデスコード)』の2体は天界からも魔界からも追放されこのアースのどこかに身を潜めてるって!!」


オーグ「うむ、周りが恐怖に包まれておる」


ベヒーモス「ハハハハハ!人間の恐怖の味は最高だぜぇ!なぁリヴァイアサン!」


リヴァイアサン「ケケ、当然だろうが」


客1「人の姿だ!!」


客2「馬鹿、化けてるんだよ!あの2体が本来の姿なんかで出てきたらひとたまりもないぞ!」


テオ「お、オーグ様!どどどどど、どうしますぅ?!」


オーグ「心を乱すな、戦いは変わらぬ」


マジロ「…俺、行きます!」


テオ「マジロ!!」


オーグ「うむ、良い目だ!勝ってこい!」


マジロ「押忍!」


ベヒーモス「リヴァイアサン、俺から行かしてもらうぜ!」


リヴァイアサン「ケケ、好きにしろ」


司会者「…第2予選24回戦…開始!!」


マジロ「押忍!」


向かうマジロ


ベヒーモス「…フン」


マジロ「見様見真似、シャイニングパンチ!」


ベヒーモスに一撃


マジロ「…ぐぁあああああああああああ!!!」


全員「ッ?!!!!」


マジロ「う、腕がぁ!!…」


マジロの腕が折れている


ベヒーモス「蚊でも止まったか?」


テオ「マジロ!交代しろ!」


マジロ「くぅ!!」


走り出すマジロ


リヴァイアサン「おい、遊んでんじゃねぇよベヒーモス!」


ベヒーモス「いいじゃねぇか、久々の戯れだ!じっくり恐怖を染み込ませて行こうや」


司会者「選手交代!」


オーグ「テオ、気を抜くなよ」


テオ「もちろんっす!」


ベヒーモス「フン」


テオ「マジロの仇!」


向かうテオ


テオ「クンフータックル!!」


ベヒーモス「あ?」


テオ「か、硬い!!」


ベヒーモス「さっきの奴よりかは楽しめるな!」


上に飛ぶベヒーモス


テオ「く!折れてはないが肩が…」


ベヒーモス「必殺、メガトンプレス!!」


超速で落下する


オーグ「いかん!テオ逃げるのだ!!」


テオ「はや!!…」


ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!


リヴァイアサン「ケケ、あいつ終わったな」


煙が晴れる


テオ「…」


気絶しているテオ


ベヒーモス「ハハハ、骨を何本も砕いてやったぞ!」


リヴァイアサン「殺してねぇだろうな?殺したら失格になるぞ」


ベヒーモス「加減はちゃんとした!これで死んでたら人間が脆すぎるだけだ!」


オーグ「く、最初から私が出ていれば…勝てたものを」


ベヒーモス「あぁ?今このおっさん、俺たちに勝てるって言ったぜ?ダハハハハハ!じゃぁやってみろよ!」


テオを蹴り飛ばす


ベヒーモス「オラ、交代させてやるよ」


オーグ「テオ、すまぬ!」


司会者「せ、選手交代!」


客1「あのオーグでも勝てるか分かんねぇぞ!!」


客2「あの2体、追放されて悪魔の力はないんだよな?!なのにこんなに強いのかよ!!」


オーグ「どこからでも来い!」


ベヒーモス「ハハハハ!余裕見せてんじゃねぇぞオッサン!内心ガタガタ震えてんだろ?すぐ終わらせてやるから安心しろよ!!」


上に飛ぶベヒーモス


オーグ「さっきの技か」


ベヒーモス「そうだ!仲間と同じ結末を送ってやる!優しいだろ俺は」


超速落下する


ベヒーモス「必殺、メガトンプレス!」


オーグ「…」


ズドーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!


リヴァイアサン「ケケ、人間は本当につまらん種族だ」


煙が晴れる


オーグ「…」


ベヒーモス「…かわしたか」


オーグ「お主は口だけのようだのぉ。本気で来い!」


ベヒーモス「!」


後ろに下がるベヒーモス


リヴァイアサン「おいベヒーモス!何やってんだ!」


ベヒーモス(馬鹿な!ほんの一瞬とはいえ、この俺が恐怖を感じただと?!)


オーグ「…」


ベヒーモス「ククク、いいだろう!後悔はすんじゃねぇぞ人間!!」


上に飛ぶ


リヴァイアサン「あのバカ、まさか!!!」


オーグ「後悔などせぬよ、お主程度には」


ベヒーモス「く!!なめやがって…」


リヴァイアサン「待て!!この世界をぶっ壊す気か?!」


ベヒーモス「うるせぇ!こいつは全力で殺す!今そう決めた!!」


超速落下する


ベヒーモス「消えろ!超重、ギガトンプレス!!!!」


ズゴーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!


それは破壊の一撃であった!


リヴァイアサン「…世界どころか、スタジアムすら砕けてねぇ?」


煙が晴れる


オーグ「言ったであろう?お主程度には後悔はせぬと」


ベヒーモス「…」


全員「ッ!!!!!!!!!」


皆が目にしたのは、オーグが天に拳を突き出しその拳にベヒーモスが横たわっている光景だ


司会者「あ…あぁ…」


オーグ・ライコーバーは拳一つでギガトンプレスを支えベヒーモスを気絶させたのだ


オーグ「私の勝ちのようだな」


司会者「しょ、勝者!チーム『僧仏山(カールストン)』!!」


客たち「ワーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」


客2「オーグすげぇ!!」


客1「化物かよ!!あのベヒーモスを拳一つで倒しやがった!!」


客3「流石人の中で最も神に近い存在と言われてるだけはあるな!」


客4「オーグがいれば怖いものなしだ!!」


鬼山「じぃ、こうなること知ってたの?」


次郎「まぁの、お主こそ珍しくおとなしいではないか」


鬼山「いやぁ加勢しようと思ったんだけどねぇw。彼、オーグ氏の目みたら加勢しなくていいかなと思ってね、それにじぃもおとなしかったし」


次郎「ふむ、周りを見れるようになったの鬼山」


鬼山「まぁね」


リヴァイアサン「待ちやがれぇえええええええ!!!」


歓声がやむ


オーグ「…」


リヴァイアサン「おい人間ども、なめてんじゃねぇぞ?インチキな小細工しやがって!」


リヴァイアサンが本来の姿になる


客たち「うわぁああああああああああ!!!!」


逃げ出す観客たち


オーグ「皆の者、怯むな!!」


全員の足が止まる


オーグ「大丈夫だ、私がいる」


客2「そうだ、俺達にはオーグがいる!怖いものなんてないはずだ!!」


「行け行け!!」 

「そんなやつやっつけてくれ!!」

「オーグは負けない!」


リヴァイアサン「クソ目障りな!ならこのオッサンが無残に死ぬとこをその目に焼き付けろ!!」


オーグ「来い!」


終神「…荒れてんな」

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