第8話 ウソ告2号3号
「昼休みは偶然、連中だけになったせいだな」
トップカーストであるサッカー部の連中は「お土産渡し」のミーティングなどしない。
ボッチ仲間達はトップカースト達と自分たちだけになるのが嫌で逃げ出したのだろう。その気持ちは良くわかる。
5時間目の休み時間は、ちょっと警戒したが、トイレに行ってる間に何も起きなかった。
ホッとして、6時間目の国語の教科書を出そうとしたら、手紙が出てきた。
『ん? これって
ウチのクラスのバレー部コンビだ。野中
「
名前とは逆に、
その二人から「放課後に体育館の裏で」とのお手紙。
こりゃ、なんかあるってのは考えるまでもない。
放課後、行ってみると二人が揃ってた。
二人とも、オレのコトをどっちかというと嫌っているのは知ってる。二人ともって言うか、主にベビーの方が。
二人が好きなのは山形
告白を助けろとでも言うつもりだろうか? 手紙を渡してほしいとか? 手紙を渡してほしいってオレを手紙で呼び出すのもどうかと思うがw
コイツらのために動くのは嫌だが、山形のためになるなら手紙を渡すくらいはしても良いか。
「何の用?」
「何の用って、いきなりケンカ売ってるの?」
ムッとした顔の
「
「だからと言ってケンカを売って良いってことにならいでしょ!」
「いや、そうじゃなくて」
「ちょっと、ベイビ、やめておきなよ。ケンカするために来てもらったんじゃないでしょ?」
野中さんが取りなそうとしてきた。やっぱり
おまえら、明日から名前を取り替えたらどうだ? 納豆と豆腐みたいに。だって、豆が腐って豆腐って、どう考えても、それ納豆のことだろって、やつだ。
逆じゃんw
って、そんなことはどうでもいいよね。で、何の用?
「
「え? 山形君にウソ告?」
妃衣瑠が目をパチクリ。
「ないないないない」
一瞬、後から、童が顔の前で手を振る。
「じゃあ、なんだよ」
「私達がコクりたいのは、相手が違うよ。ね? 妃衣瑠?」
「うーん。こういうやり方は、あれだと思うんだけど」
あれ? 野中さんが小さくため息をついた。
? ? ?
「ほら、ひぃる。せーのっ」
「「わたしとお付き合いしてください」」
二人同時に頭を下げて右手を差し出しててきた。
何いぃい?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
作者から
このまま、ウソ告された話とイジメを全部書いていくとストレスがたまるだけなので
このウソ告を次回で決着させてから
その次は、第1話の直後の時点に飛びます。
そして、何度もクレクレをしてしまって申し訳ありません。
ご面倒をおかけしますが
★評価は後で減らすことも増やすこともできます。
続きを読んでみたいと思った方は
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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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