余談25 発達障害だからと特別支援学校高等部に「入れさせられた」君に。

残酷な事を言います。君は厄介払いされた上に才能を潰された。そして教師を含む大人に騙された。


特別支援学校の例年6割から7割はなんとB型作業所行。つまり就職も出来ない。なのに君は障碍者年金がもらえない。精神3級だと無年金。仮に2級に格上げされても年金受給金額は年間60万円(月額5万円)です。要は2次障害の治療費にしかならない。大学進学率は例年学年に1人居るか居ないかでそれもだいたい視覚障碍者とか聴覚障碍者専用の「国立筑波技術大学」というとこに行く。学年2位や3位でいわゆる職業訓練校に行く。そこに2年通って就職しても1年契約社員で1年持つかどうか。基本発達障碍者の2次障害だと障害の程度が軽いとされて基本的に年金がもらえない。精神3級ってそういう価値しかない。若干障碍者控除で税金が安くなるだけ年間10万円分の控除額にしかならないけど。なお精神だけ交通割引も利かない。(東京都民は精神3級でも都営地下鉄・都営バスだけ割引効くくけど)


なお「発達障碍者手帳」なんてもんは存在しない。何でこの国の発達障害者って社会う運動起こさないんだ?なんで視覚・聴覚・身体障碍者らのように社会運動起こして権利を勝ち取らないんだ?本当不思議でならない。よって君が持つ手帳は高確率で障碍者年金すらも出ない「精神3級」だ。なお2級の場合は精神病院に入退院するような状態の障害だと思って。


よって君は一生下手すると就職出来ない。嘘だと思うのなら最寄りの特別支援学校高等部の進路みてみ?


よって手帳持とうが持たない人生だろうが高確率でヒキコモリ。


そもそも「B型作業所」って時給50円とかの世界で給食に1日500円程度払うわけ。だから「B型作業所」は実質お金を払って働く場である。この国はゲスすぎて「精神障碍者?だったらあなたが金を払うなら働かせてやるよ」ってとこ。もちろん社会保険には入れない。


知的障碍者なら年金でギリギリ暮らせるかもだけど……。


そういうことをちゃんと聞いたうえで君は特別支援学校に行った?


で、中身がまたカオスだ。異食行為を行うなどの重度の人と一緒に入れられる。ケアなんてされない。これだったら通信制高校に行くべきだと私は思うし親が涙流しながら中学校の担任に向かって「特別支援学校行だけはどうか止めてください!」と頭を下げながら号泣する。


なんせ「知的障碍児・精神障害児(発達障害はここに含まれる)にとって『就職』とは東大合格と同等を意味する」って言ってるくらいなんだ。その就職も週20時間の短時間バイトで自立には程遠い。障碍者法定雇用率未達企業には罰金が科せられるが月額5万円でしかない。さらに障碍者雇用助成金も月額5万円でしかない。差し引きしてみよう。企業側から見たら月額10万円国からもらえることになる。もうわかっただろ。この助成金プラスアルファ分しか就職という名のバイトにありつけるかどうかなんだ。君にはそれ以上の価値はない。企業は慈善事業じゃない。よっぽどの才能がない限り本当の意味での就職は無理。超・大企業が運営する特例小会社は主に身体障碍者で占められる。たまに軽い知的障碍者が居るだけ。君はあくまで手帳では精神だから入れさせてもらえない。Y電機と名前を一部隠すが「精神?要りません」とガチャ切りする家電量販店も存在する。職安の障碍者雇用枠で有名な存在の会社だ。それが現実。Y電機はインカム罵声で精神障碍者を生み出す会社としても超・有名だ。新聞の社会面でよく「過労死」が出ることで有名だ。そんな会社に発達障碍者が居られるとか思う?こんな会社、日本ではむしろ「当たり前」に存在すると思ってください。Y電機が特別なのではない。日本は健常者でもハードモードで生きずらい世なのに発達障碍者が生きられるとでも? 甘いよ! 甘すぎだよ!!


まれに発達(精神3級)で正社員になれている人はだいたいPGさんだ。君、プログラム出来ます? でもPGは才能の世界なんだ。悪いけど。ベンチャーIT企業だと超・実力主義で欧米チックな企業が多いからまれに君でも受け入れてくれる企業が存在する。発達障害だけどちゃんと正社員で就職出来たと就職自慢してるの、だいたいこいつらです。


残念だけどこれが現実です。よって2級にたとえ認定されたとしても月額5万円もらえる金額をなんと国民年金の納付に廻したりしてます。じゃないと老後は生活保護です。しかも精神だけなぜか2年ごとに改定されるので「2級→3級格下げ」なんてしょうちゅう。この意味、もう分かるよな? そう、無年金に落ちる発達障碍者もざらにいるって事。


つまり君は高確率で一生社会には入れない。よって特別支援学校高等部へ知的や身体でもないのに厄介払いで行かされた場合、入学時点で「人生ゲームオーバー」です。しかも私立大によっては特別支援学校高等部卒では受験資格としては認めないなんて大学もざらです。だからFランにすらも行けない。そういう大学は「身体障碍者ならOK」とするくらい。


で、答えはもう日本を見捨ててどっか発展途上国で歯を食いしばって現地の言葉覚えた方がいい生活出来そうって事なんだ。それが現実。この国は基本的に身体障碍者以外は社会に入れさせてもらえないぐらいの差別国家だと思え。まれに軽い知的障碍者がパート雇用で居るだけだ。


まあ社会運動を起こさない発達障碍者当事者と障碍者に冷たい日本国政府を一生恨んでほしい。この道を進んだら人生はほぼバッドエンド。破滅フラグです。よっぽどの幸運が無い限りこの破滅フラグは折れない。18歳でもう「余生」を過ごすことになります。


権利ってのは勝ち取るものなんだ。お上から与えられるもんじゃない。そんなことすらもこの国の一般人の親は理解できないクズなわけ。


それでいて発達障害者って見かけ上はほぼ健常者に見えるから「あの人はいい年こいて働かない」という社会的迫害を受ける。もうわかっただろ?なんで世の中にB型作業所が存在するのかという事に。「仕事しているふり」をするためにお金を払って居場所をもらう場なんだ。社会的迫害を受けて2次精神障害が悪化するなら月額1万円払って模擬労働した方がマシだとなるわけ。そうやってクリーニング工場とか無料おしぼり(おしぼり工場)サービスがこの国では出来るわけ。何でこの国はちょっといい料理店に行ったら無料おしぼりなんて出るのか君は考えたことがあるか? そうだよ、障碍者の犠牲で成り立ってるサービスなんだよ!


私は別に障碍者差別してるわけじゃありません。でも現実を言わないのはそれはそれで罪です。そしてこういう現実を知るために大学という物は存在してるんだ、ということにもういい加減に気が付こう。


『厚生労働省白書』を見る限り精神3級手帳所持者でパート労働を含めて働いてる人は約20%。残り80%は無職かB型作業所です。A型なんていう最低賃金・社会保険フル加入が保障されている恵まれた場所に行くことすら至難の業。正社員の雇用率は推定3~5%です。それが現実。


だからB型作業所→就労支援センター→B型作業所というたらい回しになる。こういうのを「障碍者を食い物にするビジネス」つまり「貧困ビジネス」という。

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