暗黒星雲さんの「雪を溶く熱」を拝読し、筆致企画の存在を知りました。今回久しぶりの開催のようで、参加することができてうれしく思います。ありがとうございます。
四季の情緒が求められている(と思われる)今回のテーマにおいて、あえて季節感のない戦争中の火星を舞台にされたというのは意外性がありました。だからこそ、最終話で無理やり夏の描写を入れる必要はなかったのではないかという気がします。
火星には四季が無いイメージがありますから、ナツが季節を感じるとすれば、ハルを助けた際に「幸せそうに眠る彼女の頭上に桜の花びらが舞うのが見えた」など、ハル本人に対して抱くのではないでしょうか。
あるいは最終話をハル(ハルカ)目線で書かれた場合に、助け出したナツと目が合った際に新緑の桜の木を思い出すといった描写でもよいかもしれません。
作者からの返信
えええ?
「雪熱」だらだら書いてて良かったです。はい。
そしてこちらもお読みいただいてありがとうございます。貴重なコメントも感謝です。
私もこの企画にはちょくちょく参加してまして、概ねSF作品を書いています。それが原因なのか、お題を無視とか何処がお題なのかよくわからんとか安定の暗黒ワールドとか、そんな風に言われております。
それで今回は、「暗黒はお題を無視なんかしてないぞ、ちゃんと季節感を出してるんだぞ」と主張したかったので、敢えて最後にわざとらしくナレーション的な情景描写を入れました。
第一話で桜の木以外の情景描写がないのも意図的なんですよね。最後のアレを目立つようにと。
水涸様のおっしゃることもよくわかります。最後のアレは付け足したようでバランス的にちょっと邪魔だとか、ナツとハルが再会したときの心理描写で桜を使うとか、これは良いと思いますけど、まあ、先ほども言ったように、「暗黒はちゃんとお題をこなしてる」アピールなのです。
後は蛇足なんですが、火星も地軸が25度傾いてて一応四季はあるんですよ。一年は23ヵ月。しかし、火星の空はオレンジ色なんですよねえ。青い空と飛行機雲なんて、テラフォーミングが成功してもそうなるのかどうかは未知数なんですが、「火星の夏は青空が広がる」事にしました。
暗黒さん、こんばんは。薮坂です。作品読ませていただきました。
まず最初に思ったのは、なにこれすげぇ! です。やっぱり暗黒さんといえばSFですよねー笑
今回はなんというか、私の勝手な想像ですけど全年齢向けというか、万人向けというか、SFなのに読みやすくて面白いなぁと思いました。
ちなみにサンダーボルトはどんなフォルムなのですか? すげーカッコいい。そしてそして、SF+恋愛ってのがとてもよくマッチしていて、悲しい物語を想像させる設定なのにラストがハッピーエンドってのに痺れました。
おまけも面白かったです!
いやぁ、このプロットで「再開」って私の中で盲点だったので、素晴らしいラストだなと思いましたね! 本当に面白かったです!
さて、指摘あり企画ですので指摘なんですけど……いや、ないな。笑
イチャモンレベルですけど、どう言う事情で何と戦ってるのかわからなかったくらいですかね。いやでもSFって、そういうのも含めてSFですし、細部にこだわると字数オーバーさえ見えてくるので、このバランスがよいのかもしれませんね。笑
とにかく面白かった! 素晴らしいSFでした!
作者からの返信
楽しんでもらえてすごく嬉しいです。
ありがとうございます。
私の場合はSF+恋愛でハッピーエンドというワンパターンを、まるで水戸黄門の印籠のように踏襲しています。今回はラストの再会を前提にストーリーを組んでいますね。
対象年齢ですが、今回はやや残酷な描写と、人道主義と安全保障が相剋する描写も入れてますので、高校生以上かなと思っていますが、いわゆるR規制は不要ですね。
サンダーボルトは無尾翼機と記載していますが、シルエットとしては全翼機、B-2よりはHo229に近いかも。ただし、胴体の後部に尻尾のような細長い推進器があり、これが可変ノズルのように曲がって推力の方向を変える……って設定です。ブーメラン型というよりは矢印型?? 一々説明するのは面倒(笑)なので極めて旋回性能の高い無尾翼機で、対G性能の高いサイボーグ(ナツくん)でないと扱えない機体、という事になっています。
相対している敵は通称〝エニグマ〟ですが、正式名は……考えていませんww
彼等はいわゆる昆虫型の異星人で、生物資源を得るために侵略行為をしています。大量破壊兵器は使用せず、比較的小型の機動兵器を大量に投入して支配エリアを広げる戦い方をしていますね。
今回は、その機動兵器が昆虫や甲殻類、節足動物に近い形状のものだと明かされました。それがドローンなのか、それとも中には昆虫型異星人が乗っているのか。そして、火星において既に占領された地域があり、そこでは一体何がおきているのか。
真面目に考え始めると長編が一本書けそうなネタになる……つまり、詳しく書き始めると脱線が酷くなるので押さえている(そんな理由で詳細を考える手間を省略しているとも言う)訳です。
建前は「異星人が攻めて来てるんで必死で戦っている」っていうのでいいんじゃないかなあ。
あははは。
コメント失礼いたします。
あのあらすじからこのお話……本当にすごいと思いました。
まず、冒頭に唐突に登場した名刀肥後守が面白かったです。
途中でハルカちゃんがバラバラになったと思い、主人公の死にざまとしては衝撃度Max!と思いましたが、違っていてほっとしました(笑)
楽しいお話をありがとうございました!
作者からの返信
霞さま
コメントありがとうございます。
私はいつもこんなのを書いているので、常連さんからは「安定の暗黒ワールド」とか言われています。ハッピーエンド的な部分も含めて、ある意味ワンパターン(笑)です。
ご存知、肥後守は和風折り畳みナイフです。日本刀のような本格的な造りの高級品から、格安の「マジかよ」っていうのまで様々ですね。
ハルちゃんが持っていたのは高級品の方で、ちゃんと日本刀のような刃文が浮き出ているという……。こういう小物にこだわっていたりするわけですが、気づいてもらって嬉しいです。はい。
そうか! 字数制限ができたのは暗黒さんのせいだったのですねΣ(๑ㅇㅁㅇ๑)笑
あ、本編とってもおもしろかったです。
つい、身長を気にする=背が低いと思いがちですが、たしかに背が高いことを気にすることもありますよねー。ていうか、むかしのわたしがそうだったのに、すっかり失念してしておりました。なんか悔しい(なんの話)。
作者からの返信
「空に走る」の時も三万字越えで全18話というのをやって……(以下略)
いやいや、本当に申し訳ないです。
女性の高身長は高確率でコンプレックスになっていると思います。そういう人を何人か知っていますので、今回はそれで。ちえさんもそうだったんですねえ。
面白いって言ってもらえるのが一番うれしいです。
ありがとうございます。
序盤の、現代でも違和感のない展開から、一気にSFへ!そしてこの会話劇へ!随分と遠くへ飛んだものです…。
戦う運命を背負い、その重責に応えるハルとナツ。勢いがとても良く、一気に読んでしまいました。
ただ、ハルとナツの再会シーンで少し混乱しました。今にもハルとナツが再会するぞと思って読んでいたので、出るもの全部をハルだと思い込んでしまい(これは読み手の問題ですが)、
擱座した人型機動兵器、身長15メートル→ハルちゃん、でか!そりゃナツくん追いつけないよ!→違う
パイロットの上半身バラバラ→ハルちゃんが死んだ!
頭部CPUを取り出す→そうか、ハルちゃんは人造人間だから脳だけ救出できるんだ! 人型機動兵器? んん?
赤い髪のハルカを救出・パイロットは死亡→ん?んん?
という感じになりました(作品表現のせいだとばかりは言い切れない)…。
SFは自由度が高いだけに私のような明後日すぎる解釈をする輩が現れかねませんし、グリフォンの頭とコックピットに救助対象が一人ずつ乗っていることを書いておいた方が良いかもです…。
自分の頭部CPUの挙動が面白かったのでつい書いてしまいました。本格的なSFを味わえる素晴らしい作品でした。ありがとうございました!
作者からの返信
ふづきさまのこのコメントが一番おもしろかったと思います。あとがきに付け足したいくらいです。
失礼しました。
一応、第1話で「人型コンピュータ」「機動兵器の演算用ユニット」と記載してまして、これはハルちゃんが何かの戦闘マシンの一部にされる事を示しています。
そして一般に「人型機動兵器」というのは人が操縦するロボットです。ガンダムみたいな奴と思っていただければ。
じゃあハルちゃんはどんな感じでロボに搭載されてるのか? 具体的な事は何も書いてなかったので、今回は救助シーンを描く事で、その辺が明かされたと、そんな感じとなっております。
そうですよねえ。皆が「人型機動兵器はガンダム」だと知っている訳じゃないので、混乱する事もありますよね。
ちょっと反省しました。
時間があれば、人造人間と兵器の解説を付け足したいと思います。普通はあとがきでそういうのを書くんですが、今回は会話劇に占領されてしまったのでww
お読みいただきありがとうございました。
Happy end! でよかったです。笑
春にさよなら企画からお邪魔いたしました。まさかSFが投稿されるだなんて思ってもみなかったので、新鮮で面白かったです。
作者からの返信
企画主さまのストーリーは、概ね現代ドラマ系の恋愛要素多めなんですよねえ。
そこにSF作品を続けているのが私です。生来のへそ曲がりなんでしょう。
読了感謝です。
もう桜の木に印をつけることはなくなりましたが、遠く離れた地で巡り会うことはできた。
相変わらず戦いは続いて、安息と言うには程遠い。ですがこの再会と、お互いの存在を近くに感じることは、二人にとって大きな安らぎとなることでしょう。
できることなら、この幸福が少しでも長く続きますように(*´▽`*)
なんて感動的なラストから一転。まあどんな物語でも、書いてる側の空気はこんなものかもしれませんね。
こちらのハルカは、小説の中より攻撃的かも( ̄▽  ̄)
作者からの返信
惹かれ合う二人にとって、機械の体とかどうでもよかったんですねえ。
このハルカさんはあの〝雷神のアナトリア〟なのでお察しです。登場人物に語らせると、勝手に創作の裏側を喋りまくるので楽しいです。
はい。
劇中劇だったのかー。
なんか、ホッとして気が抜けましたー。
作者からの返信
感動の最終話をぶち壊す蛇足のあとがき(笑)
劇中劇とか作中アニメみたいなのは大好きなので。
登場人物がTシャツを着てたらそれはアニメ化された暗黒作品(設定上)だったり。今回は露骨でした。