第2話家庭内の位置付け
僕は結婚14年目。途中で病気して、金銭的には嫁さんに迷惑かけた。
でも、こんな僕を嫁さんは見捨てなかった。
厳しく、時には優しく僕を扱ってくれる。
また、ビジュアル的に見苦しい僕と並んで歩いてくれる、大好きな嫁さん。
また、まだまだ反抗期が来ない中学生の息子。
まだ、パパ、パパと呼ぶ。
家族は全員仲が良い。
だから、今回の弟家族の名古屋旅行も成功したのだ。
弟夫婦も仲が良く、僕の嫁さんと気軽に話している姿を見て、母親もいたが、羽弦家は安泰だと思った。
嫁さんは僕より、5歳年下で弟夫婦が同級生で2歳年下なので、嫁さんは弟夫婦に敬語を使い、弟の嫁さんは僕を"お兄ちゃん"と呼ぶ関係性。
だが、家族カーストでは僕がどん尻。
息子にも負ける。
頂点は嫁さん、息子、そして僕。
一時期、それが悔しかったが仲良しならどん尻でも良い。
事務手続き、息子の勉強は僕が担当している。
嫁さんは息子を怒鳴り付けるが、僕は、
「あぁ~、怒られちゃったね。……」
と、僕は怒られた理由を教えてあげる。
それが、良かったかもしれない。
足が悪い時期の僕の手を引いていた息子、公共交通機関内でお年寄りに席を譲る息子。
息子はどうらや、人の痛みを理解できる人間に成長したと思う。
僕たちは同居していない。
嫁さんは双子のお姉さんと息子の3人暮らし。僕は、同じマンションの同じ階の部屋違いに、母親と暮らしている。
2年前に九州から名古屋にやって来た。高校時代と会社員時代に一宮に1人暮らししていたので、名古屋の位置関係は知っている。
まだ、75歳まで働くと言ってパートに通っている。
結婚して初めて理解する、家族を持つ責任と幸福。
僕は、闘病しているが、今が一番幸せである。
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