編集済
企画へのご参加ありがとうございます。
とても読みやすかったです。短くまとまっているのもよいですし、言葉の選び方もシンプルでカジュアル、すっと頭に入ってきます。
ハル視点からナツの様子が描かれ、ナツのミステリアスさがいい塩梅でキャラクターを魅力的にしていると思います。
>白いブレザーに茶色のスカートの女子高生だ。
制服が可愛いです。というかナツが可愛いです
>濡れ羽色の長い髪をそよ吹く風に遊ばせ、眩まぶしそうに園内を眺ながめる美少女と、
お嬢様最高です
>今ではとても小さく見えるごくありふれた滑り台。
月日を感じる描写がナイスです。
筆致企画につきご指摘を。
本作は非常にチャーミングかつキャッチ―で読後感も爽やかで、その仕上げの方向は間違っていないと思います。
ただその中でも、この物語だからこそ、という印象をもう少し強く残したいと思いました。具体的にはトキメキがもう少し欲しい!
そこで全体のテイストを変えずによりトキメキを提供するのに、
①ナツのミステリアスさを象徴するエピソード
②ハルがナツのことをつい考えてしまう理由
③エンディングの締めのカット追加
が欲しいと思いました。
今の話の流れですと、「実は思い人って先輩の妹でしたよ」ということにフォーカスが行きがちですが、物語の本質は、「ハルにとって忘れられない人物はナツという人で、それはとても不思議で魅力的な人で、夏の化身みたいな人」だと思っています。
幼少のころから随分時間も経っていますし、そんな日々でもナツのことを思い出すには、それだけの理由が必要です。やはり幼少のころの強烈なエピソードを描き、ナツに対する依存が垣間見れるシーンがあることで、よりハルの心情に対して共感しやすくなると思います。
この①、②をしっかり読者が納得できるよう描くことで、「そりゃあまた会いたいよね。え、でも現実にはいないかも知れないって……幻想だったら可哀そう」みたいな感じでより惹きつけられると思います。
ネタ晴らしの後のナツのカットも、端的に描かれていてよいのですが、もう少し映像に印象を与えるような描写が欲しかったです。
ずっと会えなかった美少女の姿と最後の行動が読者にも脳裏に焦げ付くくらい強烈であれば、「なるほどこれはナツの化身だぜ……俺もそんな子に会いたい」とより長くキク読後感にすることが出来たように思います。
個人的には読者が、やっとナツに会えたのにもう会えなくなっちゃうのと喪失感に苛まれ、「でもこいつらの未来は明るいだろうな」とその後の二人の様子をニヨニヨしながら妄想してしまう、そんな状態を作れたら勝ちだと思います。
その為にも、①②をもう少し印象に残しておきたいと感じました。
心温まる展開にすることが難しめのあらすじでしたから、
そんな中でも暖かい気持ちにしてもらえる本作に出会えてとてもうれしかったです。
改めまして、此度は自主企画にご参加頂きましてありがとうございました!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
丁寧に読んでくださって、とても嬉しいです。
トキメキ、確かに足りないですね。
筆致企画から来てくださる方は読み解く力や想像する力が高いので、それにだいぶ助けられている気がします。
そんな皆さんをもっとときめかせられるよう、精進していきたいです。
アドバイス、そして★もありがとうございました。
あらすじやレギュレーションから、切なげになりがちな今回の筆致企画。そんな中で、明るく爽やかな読後感が良かったです。
あらすじ通りしばしの別れとなるのに、この先また良い関係を築いていけそうな再会の物語というのがとても素敵。
まさしく新しい夏の始まりなんですね。面白かったです!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
今回はタイトルに別れの言葉が入っていたこともあって、余計切ない路線にいってしまいそうになりましたが、「さよならは別れの言葉じゃなくて~って歌もあったし、中国語でさよならは再見だ」と、再会の話にして逆方向へ向かわせてしまいました。
読後感が良かったとおっしゃっていただけて嬉しいです。
★もありがとうございました。
コメント失礼いたします。
さよなら、というお題ではありましたが、前向きで明るいお話で、幸せな気持ちで読み終えました。
多分あえてフルネームで登場人物を紹介しているな、というところ、ナツ(姉妹)の特徴的な名前、母の記憶のエピソード、段々答え合わせをしていく感じで、これは……!? と再会への期待が膨らんでワクワクしながら読み進めました。構成がとてもお上手だなあと思いました。
素敵なお話をありがとうございました❗
作者からの返信
こちらこそ、お読みくださりありがとうございます。
情報の出し方とかあれこれ迷いながら書いていたので、お褒めいただき、とても嬉しいです。
★もありがとうございました。
うぉっ、やられた……そういうことかよ……(独り言)。
筆到企画の概要を読んできましたが、ハル視点で来ましたか。妖テイストで行くと思いきや、鶴丸センパイの言葉に「あれ?」となって、しかもナツは美しい女性だったなんて……。読み手を驚かせる工夫が二段階仕込まれていて、面白かったです。
物語も、青春の爽やかさが味わえました。離れ離れになるものの、これから進展しそうな二人の関係に、ワクワクしますね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ええ、ハル視点です。
最初はナツ視点の話をあれこれ考えていたんですが、どうしてもハルとの悲しい別れを迎えてしまうので、すっぱりやめました。
まあ、この企画では、たいていあらすじと違う目線の話を書いてる気がしますが (汗)。
読みに来てくださって、とても嬉しいです。
素敵なレビューもありがとうございました。
「今度ヨーロッパに」
もしこの企画でなければ、読み流していたでしょうが、「海外に行くことになる」という設定があったため、そのセリフを見て「ああ、この先輩の妹が夏野なのか」と分かってしまうのが残念。
その点以外は皆さん書かれている通り爽やかな物語で好感が持てました。
「んなワケあるか」という口癖も、できるだけ単語数少なくする義務でもあるのかと思わせる、現代の高校生らしさがあってリアルですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
そうなんですよねぇ。
企画参加者の方はあらすじを知ってるから、塩梅が難しくて。
好感が持てる、リアルと感じていただけてとても嬉しいです。
お読みくださり、ありがとうございました。
こんにちは。企画から参りました薮坂です!
作品読ませていただきました。うわぁ、すごい爽やか! まるで夏の化身! って第一印象でした!
ナツのキャラクタが最高にステキですね。もしかして、人でないもの……? と思わせておいてからのこの再会、素晴らしいです。今回のプロット、ちょっと悲しいラストを彷彿させるなぁと個人的に思ってたのですが、このラストは鮮やか。本当に夏みたいにカラリとした、燦々と輝くお日様のような印象です。
ものすごく読みやすく、高いリーダビリティに生き生きとしたキャラクタ。もしかして……と思わせてからの爽やかな再会!
いやぁ、本当に素晴らしい。読んだ私の心も晴れやかにしてくれて、そしてこの物語の続きをもっと読みたくなる、お手本みたいな完成度。さすがです! とても楽しい物語でした!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
身に余るお言葉に舞い上がっております。
夏の化身ってなんやねんとセルフツッコミしながら書いていたので、そのように感じていただけてホッとしました。
素敵なレビューもありがとうございました。
あちこちに散りばめられたキーワードが最後にまとまっていて、さわやかな恋物語は読後感がよかったです。
また小説タイトルとエピソードタイトルのつながりに、新しい物語が始まる予感がしてどきどきしました。
素敵な物語をありがとうございました!
作者からの返信
こちらこそ、嬉しいお言葉、ありがとうございます!
エピソードタイトルは結構悩んだので、そのように仰っていただき、とても嬉しいです。
★もありがとうございました。