第29話 どなたですの?
「何故にこんな所に、おぱぱっ、おぱおぱっ、おパンツがあるのですか? わたくしには理解できませんことよ? 」
「京華さんこれは何か、嫌な気がします」
「そっ、そうね。これは何か事件性を感じますわね」
「はい、臭います」
「少し濡れているし匂うわね…… ん⁉ 臭う⁉ 」
ひッ―――
―――ぎゃあぁ!! 汚いっ―――
京華は湿っぽいショーツをその場に投げ捨てた。楓はいちかの首筋の香りをクンカクンカ堪能しながらニヤニヤと耳元で囁く。
⦅―――おぱんちゅが濡れてるのはなぜでちゅかぁ?グヘグヒヒ⦆
―――チッ!!
心は拒絶してるのに身体が許してしまう。鼓膜に広がる卑猥な一言にビクビクと電流が赱る。またポカポカ叩いてやろうと振り向くとキスしてと囁かれた。
(そんなのダメ! いちゃいちゃまでって約束でしょ、お願い)
⦅だからイチャイチャじゃん!バナナはお菓子に含まれないんだから、キスもセッ〇スに含まれまちぇんゲヘヘ⦆
もっとロマンチックにお姉様とキスしたかったけどって、何考えてんだ私。仕方ない、盛りのついた楓を満足させるべく唇を許す―――
―――ちょっんんんッ……
最初は甘く唇を噛まれチロチロと
ドア一枚向こうに人が居ると考えただけで、興奮が冷めやらない。
途中からは、まるでラクダとでもキスをしているかのようにべろんべろん舐め回され気持ちが冷めてしまった。女は雰囲気が大事である。いい加減嫌気が差し、胸を突き放すとガタンと音を立ててしまう―――
―――まずい!!
「おや? どなたか、ご使用中ですか?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます