キャバクラと言う異世界で冒険者を始めたら成り上がり女傑譚になってしまった件

那月玄(natuki sizuka)

第1話 切っ掛けは些細な事

 私は今、紳士用の靴屋に来ている。え⁉ 父親へのプレゼント? まさか、それじゃ彼氏への贈り物? いやいや彼氏いないし……


 某有名大学の政治経済学部に在学中に、教授からセクハラ紛いの被害を受け、公にしてやろうと思ったら逆に返り討ちにあった。情けない武士である。そして諸々あって自主退学。ついてない……


 親には何とかテキトーに言い訳して納得してもらったけど、学生じゃないんなら仕送りは出来ないって、はっきり断られちゃったから仕方ない働くよ私……


 テキトーに愛想振り撒いてればお金貰える楽な仕事って思ってたけど、聞くのとやるのとでは大違い。中々どうして奥が深いねこの仕事。


 アホなフリもしなきゃならないし、気を遣わなきゃいけないし、空気読まなきゃならないし、色々と勉強になる事が多いなと感じていた矢先……


―――喧嘩を売られた。


 人を見下す態度が気に食わないと言って来た。一度たりとも見下した素振りなんかしてなかったのだが、誰から聞いたのか、どうやら某有名大学の名前が気に入らなかったらしい。


 一度も会話した事無い人なんだけどね……

 

 因縁を付けたかったんだと思う。勢力図って本当にあったんだって関心したよ、まぁ大学にも少なからず教授の金魚のフンも沢山見て来たから免疫はあったけど、実際自分が被害を受ける立場になるとムカつくんだよね。


そんな訳で、その喧嘩……






買わせて頂きます。

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