第6話

とりあえずお腹も膨れ、魔法も使えたことでの安心感もあり、考え事が増える。


ここがどこなのか?

これからどうしたらいいのか?

残りの残骸を持っていけないか?


今はこの三点。

ここがどこか分かれば、対処法探すこともできる。

何事も知らないと何も出来ない。

こんな砂漠地帯だ。焼けたような草が生えてるところ。魔法を使って水分を得られるとはいえ、魔力の温存もしたい。どれくらい魔法使えるかもわからない。

どこに向かえばいいかもわからない今、何が起きてもいいように備えなければならない。

もちろん体力も温存して……。


「ん?どこに向かえば?」


マップがあればいいと思ったけど、もちろんない。ならば魔法で出せないか?

目に魔力を込める。


「いや、出せるわけないか」目の前にマップが表れた。「出せたー!」

掴もうとするが、すり抜けるわけでもなく、掴めるわけでもない。


「目に見えるだけで、実在してるわけでもないのか?すり抜けないから、空中にあるわけでもないのか」


脳で処理して瞳で捉えて空中に映っているように見えるだけ?

なんでもいいか。


「ほんとに魔法でなんでもできそうだ」


チートだな。

他に人と遭遇してないから、どれだけチートなのかわからないけど。

とりあえず、


「アイテムボックスとか使えるようにしたい」


目標できた。

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