第7話
マップは表示された。
範囲は全部ではないが、この地帯の周りは見れるから問題はない。
ただ、道具を入れる袋がほしい。
物入れがないと、荷物が嵩張る一方だし、そもそも運べないからな。
「うーん……」
魔法で作れるかな?
「アイテムボックス」
何も起こらない。
想像力が足りないのか?
「……アイテムボックスっ」
四角い箱みたいなのが出てきて、レッサーパンドラゴンを包み込み小さくなって消失した。
「収納できたのかな……」
確認方法はどうなんだろか?
「アイテムボックス」
出すことを意識したら、今度は出てきた。
「なるほど」
アイテムボックスを習得した。
やればできる子!
僕は勝利のポーズをした。
これで嵩張らないバッグができた。魔法だけど。
「移動するか」
腹も喉も満たし、あとは安心できる寝床。
マップによると、ここから南西にブルーモンド王国に属するダンブルシア辺境伯が統治しているダンブルシア領があるみたいだ。
僕は移動し始めた。
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