第4話

呪文はいるのかな?

基本詠唱は必要だけど、ラブファンやってたときは無詠唱で魔法使ってたし……まぁ、どうとでもなるか。


わかりやすく、手のひらに集中。

酸素と炭素が混ざり合い燃え、それを丸く収める感じ。


「ファイアー、ボール!」


《ボゥワァッ》


「出た!当たった!」


けど、致命傷にはなってない。

それどころか、効いてる様子はない。

暑さに強いからか、熱さにも強いのか……てかなんで毛が燃えないんだ。体の脂がないのか?それとも火に耐性のある脂なのか……。


「おっと?!」


考えてる余裕はそんなないかな…。

気を抜けば、岩か腕に押しつぶされる。

体力もなくなってきたから、次で決めないとこっちが殺られる。


「それならば…」


針。

鉄なら周りに砂鉄がある。これを利用してかき集め、棒状にする。

レッサーパンドラゴンの弱点は、のど。


「ニードル、ショット!」


《ガボウアアアアッッ》


基礎体力の限界突破系の魔法使えばよかったと、限界の体が地面に倒れながら、そう思った。

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