第28話 エピソード⑧
何かがーーーー
薄気味の悪い何かが勝手に体の中に浸食する……?
ザワリと撫でたような、ゾクッとするような……?
アリサが今まで体験したことの無い変な感触が、頭の天辺から足首までヌラヌラと通過する
アリサはギューッと体がしなると、そのまま糸の切れた操り人形のようにアスファルトの道路に膝をつき、うつぶせになる
キリッと冷たいざらざらの地面が火照った頬に当たり、怒りが脳を突き抜ける
『どういう事?!』
ーーーー無様すぎる
プライドが許さない
明らかに異常事態に手も足も出なく、為す術も無く地面に横たわっているだなんてこの私の自尊心が許さないっっ!!
そんな無理な姿勢でも思い切って歯を食いしばり、周囲を見るべく恐ろしく重い頭を持ち上げると
何かがトンッ……
頭の横、奇妙な軽い音をたてた
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