第23話 エピソード③

それにしても訓練は過酷、その一言に尽きた


全国大会出場の強豪校〜

容赦ない女子バレーで鍛え上げたアリサですら音を上げそうになる激筋トレ



そして射撃場での訓練は、ダミーでは無く本物を教官は使用した


「よく見ておきなさいよ?


〜今日はパワーを少し落としてるけど、本番はこんな楽じゃ無いからね」



特殊銃は既に人数分キッチリ用意されていた


滅茶苦茶重量のある、信じられない過激な、対バンパイア用・肩掛け式特殊銃!!



何もかもが兎に角重い!!



ミオ教官は、ザザッと顔色を変えるヒヨッコハンターをチラッと無感動に眺めると簡単に易々〜


重ーいバッテリーを白い指で何て事も無い様子でカシャン


キィイイイイイインン……


インストラクター役で実演に入る




「熱反応無し」

「生体反応無し」

「銃を作動させて下さい」




彼女が今現在、スコープで実際に見ているAIからの指示


新人全体で見る事の出来る、中空に浮かぶホログラムスクリーンに鮮やかに浮かぶ


淡々と配置される文字列


何事も無い様子で、マトである3D映像を撃った


ーーーーーーーーど迫力だった





「こんな感じね」



顔色も変えず、速射で全弾100%の目的箇所への命中率


〜どれ程難しい事をヘラリとしたかは、フフンと見下す思いだったアリサが実際にしてみて漸くわかる



正直肝を潰した



心臓がバクバクだった


『なんなのこの女!!』


余計にむっかついた





ミオという新人研修担当官は、座学での講義も的確でそつなくわかりやすかった


アリサは「ここまで運動面で優れている以上、絶対脳筋に違いない」


大いに期待?していたので、ココでも思いっきりアテが外れる


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