ナデナデコミュニケーション

くまパン

むぎもこなずとの日常

 むぎもこなずとは、飼っているペットの名前である。もちろん一匹ではない。三匹だ。

 一番上は『むぎ』という。スコティッシュフォールドという種類の猫で、オスである。彼は臆病で、家内の自分の縄張りからはあまり出てこないが、非常に甘えん坊でもあり心を許した人間には容易に腹を見せる。茶色と白の体毛、つぶらな瞳、たぬき尻尾など数々のチャームポイントがあり、正直現存する世界中の猫の中で一番可愛いんじゃないかと思う。

 二番目は『もこ』という。ビションフリーゼという種類の犬で、メスである。彼女は家内のアイドルである。その絶対的な可愛さと、犬特有の素直で純粋な性格。こちらが何かすれば必ず返してくれるリアクション。みんな彼女の虜である。まじで可愛い。いや本当に。

 三番目は『なず』である。また野良猫の雑種の猫で、メスである。彼女は野良猫だが、シャム猫の血が入っているようでよくいる日本の野良猫とはちょっと違う見た目をしている。可愛い。そして猫だが人懐っこい。毎日夜は一緒に寝て、朝は起こしてくれる。この子が一番筆者のこと好きかもしれない。可愛い。

 一番目と二番目は種類がはっきりしていることから分かるように、購入したものである。両方とも母親の一目惚れだ。最初に母親がペットショップでむぎの購入を即決した時には本気で焦ったが、家族会議の末結局お迎えすることに決めた。家族みんなで大切に育て、今ではむぎはすっかり家族の一員だ。 

 もこの時は何ヶ月も前から母が目をつけていたらしく、かなり早い段階からお迎えの相談をされた。この時も家族会議を開き、母親の決死の説得でもこはうちの家族になった。一番世話が大変なのがもこであり、飼った当初から現在まで多くのトラブルがあったが、楽しみながら対処している。

 なずはもこを飼ってから割とすぐに母が拾ってきた。親猫に捨てられ泥に塗れて鳴いていたところを見つけたらしい。野生の猫は、貧弱な子供を捨てることはよくあるらしい。なずはその後、驚くほど順調に健康に育ち、今では超元気である。猫だがよく鳴き、よく意思表示する。チュール大好き。

 むぎもこなずとの一番のコミュニケーションは、『ナデナデ』である。頭や身体を撫でることで、人間側は彼らから癒しを得ることが出来、ペット側は甘えることができる。この『ナデナデ』の時間は本当に最高である。人生における至福の時間であり、ペットを飼っている最大の利点を享受している瞬間と言える。最高。次回から、むぎもこなずとの『ナデナデ』を通したコミュニケーションの日常を書き綴っていこうと思う。

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