第二章 大決闘祭準備期間

第7話 悪役と偽物(同じ顔ってビクるよね)

 俺が前世の記憶を得てから1ヶ月が経過した。相変わらずレイは絡んでくるし不良が勝手にビビるし学園の生徒には怖がられているが、俺の学年では霧江橋雨が変わったという噂が流れ始めた。


 はっきり言ってそれはどうでも良くてもっと重要なのが、大決闘祭の準備期間になったということだ。


 大決闘祭とは体育祭の内容が全て決闘になり、チーム対抗戦とか決闘の移動ポイントが増えたりするイベントだ。これとは別に体育祭もあったはず。


 ま、それも割りとどうでも良かったのだが六角が組んでる発言をしたせいでペアで闘うやつ(名前は知らない)に参加しなければいけなくなった。あいつあとでしばく。



「へっくしょい。風邪ですかね」



 フェニス的にはどう思うのか分からないが出るからには勝たねば。


 そんなことを考えていたら学園の前に着いた。今日はメグが休みなので俺はバスで来たのだ!!あんま関係ないけど。


 教室に向かうと、出入り口付近に人だかりができていた。美人の転校生でも来たのかな?


 「レイ貴様!!この霧江様に逆らうのか!?」


 え?俺っすか?何がどうなっているのか全くわからないので教室に急いで入ると、俺?とレイが喧嘩してた。あの俺っぽいのは誰だ?あれ、こういう時こそ俺の能力の使い時じゃね!?よし、いっちょやってみますか。


「偽物は死すべし!!くらえっ能力強制解除&コピー!!」


「ぎゃぁあああああ私の顔がぁあああああ」


「えっ霧江橋雨!?」


 俺に変身していた奴は能力を強制解除したら顔が何というかこう「グシャッ」となった。グロい。


「へーいレーイ状況説明プリーズ。この偽物野郎は何したの?」


「君に変身して教室に入ってきて以前の君のような態度をとったから何をしていると聞いたら勝手にキレた。多分あれはキレたような演技をしたんだと思う」


「非常にわかりやすい説明をありがとう」


「どうも」


 つまりこれは俺に変身して俺が変わって落ち着いたという噂をブチ壊して俺がわざとあんな態度をとっていたと思わせたかったのか。でもなんの為に?


「おっとぉ逃げちゃぁだめだぜぇ」


「うっクソ」


 逃げそうになったので踏んづけて押さえつける。これで逃げられまい。


「じゃ、レイ。俺ちょっと拷―尋問してくるから授業遅れるかも」


「あ、ああ。いってらっしゃい?」


 よし、拷問だ(ぜんぜんよくない)。実際にやっているところは見せないでいいか。え?見せて欲しい?それじゃぁちょこっとだけ。


橋雨「ほらほらほらほら早く誰の命令でやったのか言わないと指が折れちゃうぞ〜」

偽物「誰がお前なんぞに教えるか」

橋雨「あっそ。じゃぁ1回」

偽物「ゔっ」

橋雨「にーかい(人差し指と中指を折る)」

偽物「ぎぎゃっぐぁあ」

橋雨「さーんかい(残りの指を全て折る)」

偽物「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

橋雨「それじゃぁ右手が治るまでの間に左手いってみよっか。まーずーはー、爪から」

偽物「ひっいやぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


 とまぁこんな感じさ。偽物、いや、彼女はフェニスのライバル的立ち位置のチームに脅され俺に変身し、このような行動を行ったらしい。彼女はちゃんと回復はさしたし大丈夫だろ。そんじゃ凸しに行きますか。


 フェニスに連絡をとってチームの本拠地?を、教えて貰う。どうやらチーム塔のフェニス達の下の階にあるらしい。


 にしても奴らの目的はなんだ?俺とフェニスがちょっと仲良くなったから俺の評判を落として彼女らの評判を落とそう的作戦だったのかも。お、着いた着いた。それじゃぁ偽物ちゃんに変身して、いざ突撃


「あ?お前何で帰ってきてるんだよ」


「やっぱりか。おらっガチキック」


「グボッ」


 リーダー様はこっちかな?変身はもう別にいいや。解除解除。よし、扉を蹴飛ばしレッツゴー。


「うぇーい」


「痛ッ」


「なっ霧江橋雨!?」


「へーい(攻撃)」


「ぐはっ」


 ボコってみた。リーダーっぽいのはいないのか?(下見ろ)。もしかして逃げた?それとも不在?(下見ろ)しょうがない。今日は帰るか(下見ろ)。


「待ちなさい」


「え?どこ?」


「下だ」


「え?べろの上?」


「お前の下じゃボケ」


 下を見ると俺が入ったときにぶっ飛ばした扉の下敷きになった人がいた。こいつがケイカか。


「お前がケイカ?」


「そ、そうだ。でもその前にどいてくれないか。はっきり言って重い」


「え?俺の偽物を作った理由言わないとヤだ」


「偽物?まさか…。あいつら勝手な事しやがって」


「お前が指示したのではなく?」


「違うな。私ではないがチームリーダーとして詫びよう。すまなかった。だがもう少し詳しく教えて欲しいのだが」


「しょーがないなぁ」


 経緯を説明したらもっときれた。血管ピクピクいってるしこいつ。で、こうなった。


「この大馬鹿クソ役立たずどもが!!何勝手な事してやがる!!」


「「「すいません!!」」」


「ケイカ。あとは任せた」


「ああ。任された」


 ケイカに任せてもう帰ろう。後処理とかめんどいし。かーえろかえろ。


――――――――――――――――――――――――

橋雨の言い方が記憶を得たになったのは大分混ざったからです。てか1000pvもうちょいでいくんだが。

☆☆☆、♡、コメント、お気に入り登録やフォローの程よろしくお願いいたします。







 


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る