第5話 悪役と周囲の反応(視点がいつもと違うよ)
◇レイきゅん◇
僕の名はレイ-カシウス-一条だ。カシウスは僕の父の名を受け継いでいる。僕は一般の出だが、特別な異能を持っていたのでこの学園に入学することができた。
この学園に入学したとき、特待生ということでそこそこ目立ちはしたが、友人も直ぐにできいじめられたりはしなかった。まぁでもその友人が王女だからなのだろうけど。
しかし、全く絡まれなかったというわけでもない。そう、霧江橋雨だ。
彼は学園で最も強く、公爵家の跡取りでこれだけ見るとエリートのような印象を受けるがそうではない。
彼は極めて乱暴で傲慢な性格をしており、同時に自分勝手だった。
僕が彼に絡まれたら理由は、僕の友人でこの国の第3王女、リエリス-フィア-ヴィアステルを我が物にしようとし、邪魔だった僕をぶちのめそうとしたためだ。
初めて戦ったときは僕の異能で彼を翻弄してなんとか引き分けにすることが出来たが、2回目でやられてしまった。
僕とリエの仲その後も良かった為、よく嫌がらせをしてきたが、決闘でボコされたり悪口を言われたりで特に思うことはなかった。
だが、負けっぱなしも癪なのでリエや他の友達に頼んで特訓をつけてもらい50位近くまでこれた。
もう1度彼に挑む為に今日も学園に行ったが、彼の様子がまるで違った。
いつもなら教室に入った途端絡まれるのに、興味無さそうにどこかを見ているだけだった。1度こちらをみたが、すぐに目を逸した。
何か良からぬ事を企んでいるのではと考えた僕は人をいたぶることが細胞レベルで好きな彼に決闘を挑んだが断られた。
信じられるか?あの3度の飯より決闘といたぶるのが好きな霧江橋雨がだぞ?
先生のフォローをあって闘うことができた。彼の異能を打ち消すために考えた、僕の異能で彼の能力を取る戦法は、彼の異能の使用を一時的に封じれたが、彼は驚くべきことに2つ目の能力を使ってきた。
僕の能力がそれを感じた瞬間、僕は壁にぶつかった。
十中八九彼の2つ目の能力だろう。意識が朦朧としている中、彼がこちらまで来た。やはり彼は彼だったのかと思った瞬間、信じられない行動を彼はした。
彼はコピーしたのであろう回復の能力を使って僕の傷を癒やしたのだ。
信じられず僕はこう聞いた。『何のつもりだ』、と。
それに彼はこう答えた。『痛いのはいやじゃないか?』、と。
もっと聞こうとおもったのだが、彼はどこかえ行ってしまった。
何かの気まぐれだと思い、次の授業の際に勝負を挑んだが、結局何も分からずリエが直接聞きに行ってしまった。
霧江は五本指の1人の六角アオイさんと話をしていたが、こちらに気付きリエと話を始めた。勿論僕は隣にいたけど。
リエの問いに彼はこう答えた。自身の変化は、彼の異能によって作り出された新たなる人格によるものだと。
意味が全く理解出来なかったが、そこで授業は終わり、彼は食堂に行ってしまった。
リエとも話し合い、六角アオイさんが提案してきた様子見を僕らもすることにした。本当に彼に新しく人格ができて性格がガラリと変わったのならリエと僕の苦労が少しは減りそうだ。新しく問題を起こすかもしれないが。
◇メグ◇
私は霧江橋雨という人物を暗殺する依頼を受け彼を殺すため彼の住む家で働いている暗殺者です。
霧江橋雨とは最強でもあり、最悪の性格の人物だ。
依頼主でもある彼の父親は『家が非難される前に彼を消してくれ』、と依頼してきた。
一応様子を見つつ殺れとの事だったので彼の家で働きつつ彼の様子を見ていたが、偶に無茶苦茶を言ったり味にうるさいだけでそれ以外は何もしてこなかった。同じ家に住んでいるのに。
そんな彼だったが、ある日を堺に性格が変わった。今までがわがままを言うガキだとすると、今は無気力面倒くさがり野郎といったところか。
このことを彼に聞くと、最初は嘘を言ったが本当の事を言った。何でも前世の記憶が戻り、その前世での彼の性格に言動や性格が引っ張られているからだとか。
この件を報告すると、しばらく様子を見て安定したら自分自身会うと言った。
という訳で今は彼と一緒にご飯を食べに来た。
『金があるけど使い道が無いからご飯を食べに行こう』と言われたのだ。
外食は嫌いではないので、こうしてちょっぴり高いしゃぶしゃぶ屋で肉を食べている。ちなみに彼が頼んだ高い肉を全部食べたら泣きそうな顔をしたのは私だけの秘密だ。
今の彼と一緒に居ると、何故か楽しい。
◇六角アオイ◇
噂と全然違ったな。連絡先も交換したし、これはまさか友達!?
◇王女ちゃん(リエ)◇
名前覚えろ。
◇フェニス-クロンティア◇
霧江橋雨が誰かと組むのは絶対に阻止!!
◇金髪ピアスズ◇
霧江橋雨ヤッベークソ怖ー
◇レイの周りの女の子◇
霧江橋雨は本当に変わったのか?
◇橋雨のパッパ◇
様子見だなこりゃ
◇婚約者(???)◇
「………」
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1章完結です。
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