第235話 ジョージの秘技
「先程はプリアが失礼しました。仕事でちょっと疲れが溜まっていたみたいです」
桃色の
「すいません。ジョージ様への憧れが凄くてテンパっちゃいました」
プリちゃんもシルファさんに続いて謝ってきた。顔には笑顔を浮かべ平静そのものだが、エルフの特徴の長い耳が赤くなっている。目元には軽く泣いた跡が
ふむ。なかなかの精神力じゃないか。しかし俺の秘技【嘗め回すような視線】に耐えられるかな? この秘技に必要な事は本気で想像する事だ。本気で想像して初めて相手に伝わるのだから。スミレを初めて見た時からただひたすらに妄想していた俺の5年間を甘くみるなよ。
プリちゃん、君には何の恨みも無いが巡り合わせが悪かったな。恨むのなら、俺に【魅惑の蜜】を仕掛けろなんて命令した上司にしてくれ。
それでは一生残る心の傷を作ってやるよ。
俺はまずプリちゃんと視線を合わす。まずは俺をより意識させる事が大切だ。
少したじろぐプリちゃん。
数秒してから視線を口元に移した。
嗚呼、プルンとした唇に吸い付きたいなぁ。あの口に無理矢理俺の怒張した物を突っ込んだら気持ち良いだろうなぁ。きっと堪らない泣き顔をプリちゃんはしてくれるはず。
少しプリちゃんが震えた。
次に口元から胸に視線を移す。18歳になったばかりのプリちゃん。まだ本当の女性の柔らかさに身体がなっていないんだろう。熟す前のほんの少しの固さを身体の芯に感じる。花が満開になるちょっと前の瞬間。とても緊張感を感じる雰囲気を感じる胸だ。嗚呼、この瞬間を見る事ができた。この感謝をエウル神に捧げます。
熟す直前の果実を荒々しく摘み取る映像を頭に浮かべてながら、ねぶるようにプリちゃんの胸を凝視する。
プリちゃんの震えが大きくなった。
二つの山を存分にねぶった後は視線を下に移動させる。綺麗に引き締まったお腹。さすが親衛隊員。鍛えているんだろうな。肌が透き通るように白いなぁ。それにきめ細かそうだ。触ると気持ち良いんだろうなぁ。頭の中でお腹を撫で撫でしまくってしまった。可愛いおヘソを確認して、いよいよ本丸に突入だ!
プリちゃんの震えはさらに大きくなった。
おヘソから秘処のラインってなんでこんなにエロいんだろうなぁ。このラインだけで白飯三杯はイケるわ。おヘソから土手を越えると薄らとした茂みが確認できる。さっきはいきなり鼻先に現れたから俺も吃驚したよ。挨拶がまだだったね。ジョージだよ! こんにちはーー! いや、こんばんはーー!
そして薄い茂みの向こうには男が恋い焦がれてやまない伝説の泉が湧いている。
見えそうで見えない。いや見えている。微かに見える! 見えるぞーー!
あ、プリちゃんが震えながら内股になってしまった……。
プリちゃんが内股になったせいで伝説の泉は見えていない。しかし心の眼で見てこそ、真の
あ、ついにプリちゃんが力が抜けたように崩れ落ちた……。
「大丈夫ですか! プリア!」
慌てて駆け寄るシルファさん。騒然とするエルフ達。
俺が秘技【嘗め回すような視線】を発動させていた時は俺の醸し出す緊張感にエルフの皆んな固まっていたな。
プリちゃんが崩れ落ちてた瞬間に皆んなの時間が動き出した感じだ。
俺は完全勝利を確信し、右手を高く天に突き出す。
そして一人浴室を後にした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「本当に酷い目にあったよ」
俺は魔力ソナーでカタスさんがいる部屋を見つけ出し、部屋にお邪魔していた。
「【魅惑の蜜】ですか……。まぁジョージさんなら仕掛けられてもしょうがないですよ。ジョージさん1人を味方にできれば形勢が逆転しますから。またジョージさんを上手く操縦できればこの大陸の覇者になれますし」
上手く操縦って……。俺は女性の
なんてこった! ルードさんにマナー講師をやってもらって免許皆伝になったのに、本質はやはり隠せないのか。
スミレが「大陸制覇した貴方が見たいわ」って俺に言ったら、石に齧り付いても制覇するよな。
「明日から私もこの砦を離れます。この砦はジョージ様以外全て女性のエルフになります。注意してくださいね」
「言われなくてもわかっているよ」
「それとイノダンの肉は
イノダンって、あのクセの強い謎肉のことだよな。
「何で?」
「イノダンの肉は滋養強壮の作用のほかに精力増強効果が高いですから。今日はお腹が空いてましたからしょうがありませんが、エンヴァラ側がジョージさんに【魅惑の蜜】を仕掛けているのならあまり食さないようにするのが賢明な判断かと思います」
精力増強!? どうりで賢者になってもすぐに戻るはずだよ。
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