第126話 【隠し設定】

 唐突ですが作者の葉暮銀です。

 感想欄に魔力制御が優れていると何故、不老や不妊になるのか?また、世代を重ねて進化の過程で子供が生まれにくくなるのは分かるが、一世代で不妊になるのはあり得るのか? とありました。

 モヤモヤしている読者様がいるようですので、この小説の隠し設定を公開致します。

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【不老の設定について】

 老化が起こる仕組みとしていろいろな仮説がありますが、その中にプログラム説があります。

 この小説では、このプログラム説を取っています。


 種属によって死ぬまでの時間があらかじめ決まっています。

 それは細胞分裂できる回数が決まっているからです。人間は120歳くらいが限度と言われています。


 ヘイフリック限界・・・細胞分裂できる限界数。長く生きられる種属ほど回数が多い。


 細胞には寿命があります。細胞分裂をすると染色体DNAの末端部分のテロメアという部分が短くなります。テロメアは細胞を安定化させる働きがあります。


 テロメアが限度を超えて短くなると、細胞が不安定になりテロメアの内側にあるDNA 配列が壊されてしまいます。

 つまり細胞は死んでしまうという事です。


 この小説ではこの細胞分裂に魔力が関わってくる設定です。

 細胞分裂の際、魔力制御が優れているとテロメアが短くならない。その為、不老に近づくという感じです。

 若々しいままの細胞をずっと保つというわけです(若い個体ほどテロメアが長い)。


 魔力制御に優れている➡︎細胞分裂の際、全く同じ状態で細胞分裂をする➡︎若々しいまま不老になる。


【不妊について】

 若々しいままの細胞を保つ事(テロメアが短くならない事)を脳が認識します。

 子供を作るという事はしゅの存続が原点です。

 そのため自分が死なないのであれば子供を作らなくてもしゅの存続ができる。これにより生殖機能は必要なくなると脳が認識して、精巣の動きを弱めてしまいます。そして精子の動きが弱くなる。女性の場合には卵巣です。排卵をしなくなっていく。

 その為、魔力制御に優れてくると、不妊になっていくという設定です。


 この設定を物語の登場人物達は知りません。

 こんな内容を物語の文面に入れたら世界観が無茶苦茶になります。

 それを前提にお読みいただくとありがたいです。

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 普通は隠し設定を公開はしませんが、モヤモヤしている読者様のために公開に踏み切りました。

 設定にご納得していただければ幸いです。


 それでは、これからも【ジョージは魔法の使い方を間違っていた!?】をよろしくお願いします。

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