第2話 仲間

私達は後楽園に来た。今は1時52分で、集合時間の約10分前に来た。ただ、もうそれらしき人はいた。


「こんにちは、私達があのサイトを立ち上げた人達です。私が、優恵ユウネで、アッチの人が、電架デンカです。あなたは?」


〘私は、聖成セイナ。3日前に朝起きると、女の子になっていたんです。41歳、おっさんです。〙


『………。俺も38歳、おっさんです。』


〘私より3歳も若いんだからいいでしょうが!!〙


「まぁまぁ、落ち着いて。私は、36歳、おっさんです。」


〘はぁ〜。趣味は、アイドルのライブに行くことと、アイドルグッズを買うことです。〙


「私はの趣味は、ゲームです。基本的に休みの日には、ゲームしかしてません。あっ!二重人格です。」


〘えっ?それって、どういうことですか?〙


「そのままの意味ですよ。もう一人、が居るんですよ。」


〘??〙

〘そうなんですか。もう、よくわからないので忘れましょう。〙


「そうです。それがいいです。」


『俺の趣味は、ゲームとアニメを見ることです。俺はと言った方がいいでしょうか?』


〘私も元々は俺と言っていたんですが、この姿だと

の方がしっくりくるな〜。と、思いまして。なので、私は個人の自由でいいと思いますよ。〙


『そうですか。なら、と使いますね。』


〘ッに、しても、全員が外側は美少女で、内側がおっさん。これは、共通点では?〙


「『確かに〜。』」


グゥゥゥゥ〜。


「………。お腹すきましたね。どこか、ファミレスに行きます?」


〘そうですね。行きましょう!!〙


『私はお金持ってないから、会計はよろしく。』


「はぁ〜。いいだろう。今回だけだからな。」


『サンキュー!!』


私達をセイナさんがジト目で見てきて、


〘とっても、仲がいいんですね。羨ましいです。〙


「類は友を呼ぶ。これから、セイナさんにもたくさんできますよ。その第一歩として、私達が友達になるから。」


〘!!〙

〘優しい人なんですね、ユウネさんは。デンカさんも、友達になってくれますか?〙


『何を言っているんですか?当たり前じゃ、ないですか!私も友達が少ないんで、友達の輪が増えて嬉しいです!』


〘フフフッ、アッハハハハッハ!!〙


「いきなり笑いだして、どうしたんですか?」


〘私達は、おっさん。決して、交わることのない人達だったが、女の子になってから出会う。これ以上にない縁だと思って。つい、笑ってしまったわ。〙


『そうですね。なんだか、不思議な縁ですね。』


〈お待たせいたしました。フライドポテトです。〉


「………。あんた、中身がおっさんだな?」


〈………。よくわかりましたね。〉


「俺の変態センサーが、コイツは変態だと示したんだ。」


〈フフッ、そうですか。この仕事が後10分で終わるんで、待っていてくださいね。〉


「『〘は〜い。〙』」


………10分後………


〈こんにちは。〉


「『〘こんにちは。〙』」


〈一応、聞いておきますけど、全員の中身はおっさんですよね?〉


「そうですね。おっさんですね。あなたも?」


〈はい!私は、32歳おっさんです。あっ!名前は、理瑛リエイです。〉


「私は、優恵ユウネ。」


『私が、電架デンカ。』


〘私が、聖成セイナ。〙


〈ユウネさん、デンカさん、セイナさん。よろしくお願いします。〉


「『〘あぁ、よろしく。〙』」


「今から一応、ラインと電話番号を教えときますね。」


〘ありがとうございます。これから、また同士が見つかることを願っています!!〙


「そうですね。多分、この調子ならすぐに同士は見つかるでしょうね。」


〈ありがとうございます。なんだか、女子会みたいで楽しいですね。〉


「確かに楽しいですね。いつかみんなで集まって、本当に女子会なんかを開きたいですね。」


「『〘〈さよ~なら~。〉〙』」


私達は解散して、今日はもう疲れたので夜ご飯を食べないで、お風呂に入ってから、布団で眠るのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る