双六とはさいころを振って駒を進めるボードゲーム。
進み止まったマスにより様々なイベントが起こるシンプルなゲーム。
シンプルが故に騙しがない、無駄がない、無駄がないのがこの作品の恐ろしいところ。
軽いのはサイコロだけでなく人命までも軽いときた。
確かにグロいしヤバいし不条理で理不尽な指示まであると緊張感と恐怖で読み手を震えさせているときた。
誰だって幸せになりたいし、誰だって幸せになれる権利はある。
あろうと、権利があるだけで義務はない。
誰かの幸せは誰かの不幸で成り立って……いや成り立たせなければ先に進めないし、進まなければ自分自身の人生が終わる。
ただ最初は狂気なんてなかった。
それが進む度に、終わりたくない、死にたくないへと変貌していく恐怖。
何より一番恐ろしいのは……おおっとこれはネタバレになるので、気になる方は最後の最後まで読んでみてください。
震え、ますよ、ココロが?
とにかく緊迫するシーンの連続で、先が気になってしょうがありません!
無駄なシーンが一切なく、全て本筋に関わる描写なのも嬉しい。
またゲームのルールも双六が基本なので、シンプルで分かりやすく、ひたすらドキドキと恐怖心に集中できます。
最後まで生き残れるのは誰なのか!?
現実では絶対経験したくない心臓バクバク、小説で味わうとなぜか快感! というそこのあなた、ぜひ読んでみて下さい!
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完結まで読み終わりました。
最後までまったく中だるみがなく、ノンストップで面白かったです。
最終話では思いがけない秘密も明かされて、オチもばっちりでした。
エログロさえ大丈夫なら、俄然オススメしたい快作です!!