『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』
スティーヴン・キング、ジョー・ヒル共作短編
「In the Tall Grass」(Kindle)
映画『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』(2019)
監督;ヴィンチェンゾ・ナタリ監督(「CUBE」やドラマ「ハンニバル」)
主演:パトリック・ウィルソン(「死霊館」)
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ベッキーとカルの姉弟。
子供を養子に出す為に、里親の元へと
車を走らせていた。
道中。
広大な草むらから助けを求める少年の声を聞く。
大人の背丈を超える草の群れ。
少年の姿は見えない。
少年を助けようと、草むらへと分け入った2人。
歩き回っているうちに迷い、しかも離ればなれに。
草むらの異様さに気付いた2人。
日暮れ時。
ベッキーの前に
少年の父親と名乗る男が現れる。
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『草むらに迷った』
たったそれだけのアイディア。
ネイティヴ・アメリカンの超自然の力を加え、
昇華させた作品。
主人公兄弟が
草むらに迷い込み『禁忌』に触れてしまう。
それ以上にもう1つ。
広大に広がる草むらが非常に美しい。
風に揺れる草。
人が通り、草が揺れ・・・。
淡々と、じっくり表現されているほど
恐ろしさも増してくる。
広大な中での
息も詰まる閉塞感。
壮大な『超自然』相手に
淡々と恐怖の世界が迫ってくる様は
理論的でもあり、
清涼感すら感じた。
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映像の中に
スティーブン・キング作品『クリスティーン』で
クリスティーンとして登場した
往年の名車・プリマス・フューリーが確認出来る。
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『クリスティーン』(1983)
監督:ジョン・カーペンター
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クリスティーンに乗った人が
草むらにでも迷い込んで、
そのままになったのだろうか。
『クリスティーン』の再映画化の予定もある事で、
ここに出てきたプリマス・フューリーが
そのまま廃車になり・・・なんてことも考えたり。
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