クトゥルフ神話の扉を開こう!(19)密接な関係の作品


クトゥルフ神話そのものではないが、

密接な関係のある作品


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マリオン・ジマー・ブラッドリー:

「ダーコーヴァ年代記(英語版)」



クトゥルフ神話作品ではないが、

ルーツがクトゥルフ神話と同じ作品。

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アンブローズ・ビアス:

『羊飼いハイタ(ハイータ) Haïta the Shepherd 』

ロバート・W・チェンバース:

『黄衣の王 The King in Yellow 』から派生、

「ハスター」などの名前を継承している。


アンブローズ・ビアス:

『カルコサの住人(英語版) An Inhabitant of Carcosa 』では人名の「ハリ」も、『黄衣の王』に沿って地名「ハリ湖(英語版)」になる。


『ドライ・タウンの虜囚(英語版) The Shattered Chain 』では

「ハスターとカシルダのバラッド」に触れ、同名の短編も書いている。

『黄衣の王』中のエピソード『黄の印 The Yellow Sign 』に由来。


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クトゥルフ神話の「ハスター」も同じルーツからの継承。

カナン神話からは「ダゴン」

ギリシア神話「ヒドラ」等

クトゥルフ神話は様々な神話の神名からルーツを辿ることが出来る。


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ロバート・E・ハワード:

「英雄コナンシリーズ」


ハワード自身がラヴクラフトと同世代の作家

クトゥルフ神話を書いており、

両者ははとても緊密な関係だった。


略奪者コナン

『闇の種族 People of the Dark 』(1931)

「ダゴンの洞窟」を舞台にした作品。

略奪者コナン(Conan the reaver)登場。


詩『キンメリア』(1932)

その後英雄コナンシリーズが書かれる。


コナンシリーズの設定によると

キンメリア人はゲール族の祖先。

略奪者コナンは、ゲール族であると言う記述あり。


この頃にはまだ

「キンメリアのコナン(Conan the Cimmerian)」の設定がなかったようだ。


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「ハイパーボリア」は、ギリシア神話から。


クラーク・アシュトン・スミス:

『Hyperborean cycleシリーズ』

「ハイパーボリア」を舞台にしたクトゥルフ神話。



ロバート・E・ハワード:

『サタムプラ・ゼイロスの物語 The Tale of Satampra Zeiros 』(1929)

コナンシリーズはその後の作品。


コナンシリーズでの「ハイパーボリア」

『不死鳥の剣(英語版) The Phoenix on the Sword 』



ロバート・E・ハワードの死後、

リン・カーター、

L・スプレイグ・ディ=キャンプによって書かれた

『コナンと毒蛇の王冠(英語版) Conan the Buccaneer 』では、

クトゥルフ神話固有の神名「ツァトゥグァ」「ダゴン」も出現。

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