闇を統べる者とはークライヴ・バーカー
クライヴ・バーカー。
代表作的なものをあげるとしたら
「ヘルレイザー」シリーズと
「キャンディマン」シリーズが特に有名だろうか。
たくさんオススメしたいところだが
あまりにもグロイ。
オススメし難い部分もある。
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スティーブン・キングも
クライヴ・バーカーの大ファンだ。
親交も深く、
お互い敬意ある良い関係なのだろう。
映画で共演もしている。
スティーブン・キングは
クライヴバーカーが住んでいた
イギリス・クラウチエンドの町を舞台に
「クラウチエンドの怪」を書いている。
両者ともに大好きな
「クトゥルフ」の邪神が出てくるストーリー。
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2004年版TVミニシリーズ「セイラムズロット」では
少年が
「ヘルレイザー」のジオラマを作っているシーンが
出てくる。
このシリーズには、
スティーブン・キングの作中出てくる
「背の高い謎の男」の
内外共にイメージモデルとなったであろう
映画「ヒッチャー」ジョン・ライダーを演じた
ルトガーハウアーが出ていた。
アンソニーホプキンスと
近い「空気感」
ルトガー・ハウアー。
2011年『ザ・ライト -エクソシストの真実-』は
アンソニーホプキンス主演の
職業としての「エクソシスト」を扱った
ドキュメンタリー映画の体を成す作品だった。
ルトガー・ハウアーの
出演シーンこそ少ないが
重要な役どころだった。
監督は「1408号室」も撮った監督だった。
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映画「ヒッチャー」は1986年。
2007年にリメイクされているけど、全く別物になっている。
86年版オリジナルでは
「背の高い謎の男」は静かに淡々と
どこへ行っても現れる。
リメイク版では
パワフルな元軍人が
エネルギッシュに追いかけてくる。
オリジナル版を強く推したい。
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リメイク版のジョンライダー役ショーン・ビーンは
「ロードオブザリング」の指輪の仲間の一人「ボロミア」役や
「サイレントヒル」のクリストファー等。
「ゲームオブスローンズ」も出てた。
ショーン・ビーンは
劇中やたらめったら死ぬ。
多彩な死亡バリエーション。
主人公であっても死ぬ。
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ゲーム「サイレントヒル」が元々が
スティーブン・キングの「ミスト」だったことを考えると
ショーン・ビーンも縁がないこともない。
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クライヴ・バーカー。
ビジュアルとして
「クトゥルフ神話」が源流なのが
非常によく「ハマる」
大人気キャラクター「ヘルレイザー」の魔導師も
「キャンディマン」のキャンディマンも
ダークファンタジーの闇を凝縮したような
かっこよさ。
「キャンディマン」は都市伝説をテーマにした作品で
近年リメイクされている。
映画「ミッドナイト・ミート・トレイン 」は
クトゥルフ神話「ピックマンのモデル」がベースだ。
異形の邪神自体が明確に出現することはない。
気配だけで十分とんでもない!と思わせる。
地下鉄の最終には
乗らない方がいいだろう。
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クライヴバーカーも
スティーブン・キング同様
原作の方が途轍もなくコワイ。
コワイのだが、
スティーブン・キングとは違う怖さだ。
コワイというより
読み進めると、まるで
その作品世界にむさぼり喰われていく。
そんな感覚になる。
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スティーブン・キングは
本を閉じると逃げられる。
面白くて先が気になって自動的に
ページを読み進めてしまうとしても
閉じれば逃げられるのだ。
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クライヴ・バーカーは
本を閉じても
中からページをこじ開けて
出てきて
喰われそうな気がして仕方がない。
骨すら残らない。
圧倒的に「闇」や「異形」が壮大で強いのだ。
人間が小さい存在だと徹底的に思い知らされる。
事情を知らなかろうが、
なにしようが
人間には成す術がない。
逃げられる気がしない。
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スティーブン・キング。
クライヴ・バーカー。
唯一無二の存在。
同じものを見ているのに
アプローチの仕方やとらえ方、
表現方法が
全く違うところにある。
敬意を持って、
親密な関係を続けられるんだろう。
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