映画にまつわるコワイ話




怪異、の方が近いのか。

たぶん そうだ。

現実に存在しない「モノ」の話。


不思議な話だなあ。

そんなこともあるのか、と。

そう

思ってもらえるといい。


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俳優マイケル・クラーク・ダンカンの訃報


スティーブン・キングの映像化作品

「グリーンマイル」で

心優しい囚人コーフィー役を演じた

マイケル・クラーク・ダンカンが急死し

随分年月が過ぎた。


我が家でも 大いに嘆き悲しみ

追悼の意味を込めて「グリーンマイル」を鑑賞。

二重の意味で涙した。


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があるんだけど

 そっちでも確認してくれないか」


表向き修行僧の映画好きから

わりと真面目な話が来た。

表向き修行僧については

面白コワイ話がたくさんあるのだが 

今回は割愛する。

ただ 普段バカな話ばかりのヤツが

真顔なのは 裏向きの案件だろう。


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マイケル・クラーク・ダンカン氏の遺作となる映画

『ロストサンクチュアリ』(2013)



同級生に

兄をひき逃げされたが

事故として処理された主人公。

魔女の力で兄を蘇らせ、

悪霊の力を得た兄を使い

同級生に復讐をする。


原題『A Resurrection』は

蘇生、復活といった意味。


日本版タイトルは 

深い意味では 合っている。

悪くないのだが、判り難い。

原題のままでも よかったのでは。


映画自体は

魔術的な内容を求めるなら

ちょっと物足りない。

B級ホラーとしては

まずまず楽しめる。

構成し直してリメイクしてくれい。

この映画

問題は 作品そのモノではなく・・・

魔術と悪霊の関係だった。



自分は 現実に存在しないモノは

思い切り見えない。

ただ日常的に

不思議現象も多いので

この世に

「あり得ない、なんてことは あり得ない」と

思っている。


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妄信はしない。

真剣な話は真摯に聞く。

話す本人にとって「真実」の話ならば

その人の話、として信じて聞くだけだ。


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視える・判る人によると・・・だ。


この映画

「いっぱい入ってる」

のだそうな。


幽霊でもなく、自然の精霊みたいなものでもなく。

とにかく変なモノ。


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魔法陣と魔術的な部分、

魔法書が本物かは判らない。



条件が整ったのかも判らない。

本当に召喚?

できるものに「なってしまった」。

リアリティを出すために

記録にある実物でも使ったのだろうか。

とにかく なにか呼べてしまった。


スタッフは

本当に呼べてしまった事を

知らない・気が付かない。


ソレは放置されたまま。


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映画の作中

あちこちに映り込んでいた

「呼べてしまったソレ」


ある時から消えている。


表向き修行僧は、

遺作なので見届けようと思ったのに

とんでもない映像だった。


あまりに怖くなって

他にも同じように確認を頼んだのだそう。

頼まれた数人は

同じ意見だった。



結果として

「マイケル・クラーク・ダンカンが持ってかれた」


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マイケル・クラーク・ダンカンは

コーフィのような人物だった。

スピリチュアル系の話で言うところの

純化された美しい魂の持ち主だったのだろう。


実際、彼を知る人は

みんな彼のことが大好きだった。

いつも笑顔で

どんな些細な出来事ですら

「なんて俺は幸運なんだ」と

喜んでくれる彼。


スピリチュアル系に興味がなくても

あの笑顔を見れば

信じるに足るだろうに。


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彼が亡くなった前後の

恋人の話をどこかで見かけた覚えがある。

どこだったか 詳細が思い出せない。

証言というより

取り乱した妄言的な扱いで

すぐに記事は消えてしまったようで

探せない。


「あらぬモノが連れてった」


そんな内容だったのだ。

見た時に 妙なことを と思っていたのだ。


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幽霊でもない。

悪霊やら生霊やらでもなく。

色も形も「よくわからない」

動いているようで

止まっているようで。

「変なモノ」


上手く表現するのは難しいのだが

少なくとも

マイケル・クラーク・ダンカンの恋人が

見たと言っていた

「あらぬモノ」の描写と

かなり辻褄があっている。


彼女はよく判らないものを

視てしまったのだな・・・。


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『映画にまつわるコワイ話』とタイトルにしては

みたものの。

よくわからないモノが「いる」映画と

遺作となった映画の直後に亡くなった彼の

最期を知る恋人の、

なかったことにされた証言が

不自然な自然、でもあった。


コワイか?と聞かれると

「わからない」としか言えない。


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