出会い
(平日学校休みって嬉しいけど予定ないとする事もないんだよな)
今日は受験日のため新2.3年生は休日だ。
(こういう日は散歩でもしてみるか)
早速動きやすい服に着替え家出た。
平日ということもありあまり外を歩いてる人は少なく道路には働いているであろう人達が車を運転していた。
駅の方まで歩いて来てみると受験日だからか制服を着た受験生であろう子たちが受験会場に向かっていくのが見えた。
「ん?あれは・・・」
受験生たちが受験会場に向かって行く流れの中に一人だけ動かずに髪の毛が長く眼鏡をかけたいかにも真面目そうなかんじの女の子が焦った様子でバックの中をあさっているのが見える。
(これって、チャンスなんじゃね?)
早速その子の近くにより声をかける。
遠くからだと分からなかったが近くによると眼鏡と前髪のせいであまり分からなかったがとても整った顔立ちをしているのがわかった。
「そこの君どうかしたの?」
「あっ、えっと、、、すいません。お金なら持ってないです。」
女の子は怯えながらそう返答してくる。
(そりゃ知らない人から話しかけられたら怖いよな)
「あ~ごめんね!急に話しかけられたら怖いよね!別にカツアゲとかナンパとかじゃないから大丈夫!」
誤解をといて本題に入る。
「あっ、すいません勘違いしてしまって。実は家に筆記用具を忘れてしまって。電車で着たからもう取りにも帰れないし貸してくれる人もいないし、本当にどうしよう、」
女の子は今にも泣きそうになりながら必死に話してくれた。
「よし!筆記用具くらいなら任せろ!」
「え、?」
「受験開始まであと何分?」
「えっと、あと30分です」
「受験会場までどれくらいかかる?」
「10分くらいです」
ということはあと20分で家まで行ってからこっちに帰ってこなきゃならないわけだ。
家まで走れば5分くらいでつく距離だし、いける!
「よし、ここでちょっとだけ待っててくれないかな?今から家まで走って取りに行ってくるから」
「えっ!いいんですか?!」
女の子の声色が明るく変わる。
(こんなに期待してくれたら頑張らなきゃな!)
拓也のやる気も湧いてくる。
「すぐに取りに行ってくるからぁ~」
話しながら走り出す。
長年走ってないせいか少し走っただけですぐに息が上がってしまう。
明日くらいからランニングでも始めようかな。
「はぁ、はぁ、ッあ~キツいな」
ようやく家に着いたが休憩なんてしてる場合ではない。
スマホの時計をちょうど5分くらいが経過していた。
すぐさま自分の部屋まで駆け上がり筆入れを持ち、そしてまた階段を素早く降りる。
「また出掛けるの~?」
母さんに話しかけられるが今は悠長に話してる暇はない。
「ちょっと人助けしてくる!」
「それってどうゆう意味って、行っちゃった」
(後ろで母さんが何か言ってた気がするがまぁいいや)
また拓也は全力で走り出す。
そしてようやく駅に到着した。
時間を見るとギリギリ間に合ったようだ。
「はぁ、はんとか、、間に合った、」
どうやら女の子は俺を見つけたようで急いで駆けよって来る。
「はぁ、はぁ、ごめん遅くなっちやって」
「いやいやそんなことないです!本当になんとお礼をしたらいいか、」
「お礼はまた今度会ったときに頼むよそれより今は受験でしょ?」
「あぁ!そうだった!では次に会ったときは必ずお礼をさせていただくので!本当にありがとうございました!」
「受験頑張ってな!」
「はい!!」
そう元気いっぱいの笑顔をむけながら彼女は受験会場に小走りで向かった。
(結局名前も聞けなかったな、まぁいいか。)
そうして拓也は帰路につきながらわりと真面目にランニングをする事を決意した。
あとがき
こんにちは今回から小説の投稿をさせていただき始めました板チョコです。
まだまだ初心者なので文の作り変じゃね?とか思うところは多いと思います。
是非アドバイスのコメントをお願いいたします。
ではまた次の話でお会いしましょう。
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