日々彼女が欲しいと嘆いている俺が下心で人助けをした結果ヤンデレな彼女ができた件

板チョコ

プロローグ

「あ~彼女欲しいぃ~」


「お前毎日それしか言わないなw」


「リア充にはこの気持ちなんて分かんないだろうよ」


そんな毎日のありふれた会話をしながら俺、井上拓也はどうしたら彼女が出来るのかを必死で考えていた。

 高校に入学してからもう一年がたとうとしている。

 あの入学当初の俺は考えが甘かった、高校でみんな付き合えるなんてアニメとかだけの話しだということがなぜ分からなかったのだろうか。

 結局付き合えるのは顔がいいだとかスポーツができるだとかいう陽キャという分類しか味わうことが出来ないと言うことを身に染みて実感した。

 そんな一年だった。


(あ~考えてるだけで虚しくなってきた、)


 神様がいるとしたら神様は理不尽な人だ。


「そんなに彼女欲しいならちゃんと行動に示さなきゃな」


そういってさっきから話しているこの爽やか系のイケメンは小野寺海斗。昔からの腐れ縁ってやつだ。

 こいつは昔から性格はいいしスポーツ勉強なんでもござれ、まさに完璧超人ってやつだ。

 


「例えば?」


「身だしなみを整えるとか?」


「うーんでも身だしなみって俺気にしてるほうだと思うんだけどな~」


「確かに、じゃあまた部活やってみるとか?」


「それは絶対にいやだね」


「まぁそうだよな」

 

「これだけは譲れないな」


「じゃああとは性格かな?」


「具体的には?」


「女子は優しい人が好きって言うし人助けをしてたらみんなからの好感度も上がるんじゃないか?」


「アリだな」


「じゃあ早速実践だな」


「おう!」


早速下校の最中に困ってる人はいないかと探してみるが、


 (まぁ~そういないよなぁ~)


 大丈夫まだ始まったばっかだし気長にやっていこう。




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