途中まで読んでの感想です。
三国志をモチーフとした作品は世に数多くありますが、この作品は伝統的な三国志演義ものとは異なる視点から三国志の英傑たちを描き出しています。
三国志演義では劉備を中心とした「仁義」が強調され、曹操は「奸雄」、呂布は「裏切り者」として語られがちです。しかしこの物語では、それぞれの人物が持つ才覚や覚悟が際立ち、ただの善悪では語れない生き様が描かれています。
また孫堅の活躍ではさらに独自の解釈が加えられ、彼の知略や武勇が伝説の英雄のように語られます。
三国志の人物が持つ可能性を広げながら、まったく新しい戦いの様相を見せてくれる物語です。