男女比1:99の異世界は貞操逆転していた。SSスキル持ちの僕を冒険者や王女、騎士が奪い合おうとして困っているんですけど!?~優しさを振りまき約束されたハーレムを作り上げていく~
第81話 レベッタ:一つ提案がありますっ!!
第81話 レベッタ:一つ提案がありますっ!!
私のイオ君が治療院で知らないクソ女に誘惑されていたから、スカーテ王女の屋敷に戻って個室に閉じ込めちゃった。
パーティメンバーはシェアするって決めたから許せるし、王女や騎士なら利害関係が一致するのでいい。けどね、そこら辺にいる女はダメ。あんなのに取られるぐらいなら自由を奪って監禁するんだから!
まだ手は出されてないから反省したら解放してあげるつもりだけど……。
「ヘイリー、これからイオ君をどうする?」
「交代制で子作り」
「ここはスカーテ王女の屋敷だよ!?」
「子作りは国の施策」
優秀な男性と夜を共にして自然妊娠する行為は国が推奨している。多少の問題行為は無視され、生まれた子供が男性だったら、ものすごい手当が毎月もらえる。
そういった方針があるから王女の屋敷で色んなコトをしても許される。
短い言葉でそんなことを言いたかったみたい。
あのイオ君の服を脱がして襲う自分を騒動したら、涎が止まらない。下着が湿ってきちゃった。どうしても妄想が止まらない。
「私が最初、それでいい?」
「もちろん」
順番は大事だからね。ちゃんと確認をして合意を取っておいた。
これで懸念はない。あとは家主であるスカーテ王女に許可を取ってすぐに実行しよう!
ふかふかの絨毯が敷かれた廊下を歩いて応接室に入ると、スカーテ王女がルアンナやメヌ、アグラエルと談笑していた。
「イオディプス君の様子はどうだった?」
部屋に入るとルアンナが聞いてきた。
「客室で休んでもらっているよ。しばらくは外に出さないつもり」
「怯えていたか?」
スカーテ王女は、今回の件でイオ君が女性嫌いになってないか心配しているみたい。
優しい人だなと思うし、為政者としては信頼できる人だけど、たまに女の顔になるから油断しちゃだめ。気を抜いたら奪われちゃう。
「ううん。普通でした」
「本当か? あの数の女の襲われそうになったのだ。普通の男性なら恐怖を覚えて数年は外に出られないはずだぞ?」
「私のイオ君に限って女が嫌いになることはありませんっ!」
拳を作って力強く言うとメヌやアグラエルは頷いてくれた。
イオ君と接する時間が長かったから、性格をよくわかっている。
「そ、そうか。なら問題はない」
納得してくれたので近くに置かれた真っ黒なソファへ座る。皮で作られているみたいで、手触りはいいけどちょっと固めだ。黙っていたヘイリーも隣に来た。
両手で頬を叩いて気合いを入れると、みんなが私を見た。
「男を求めすぎて、ついにおかしくなったか?」
アグラエルが失礼なことを言ったけど、少しでも早くイオ君と交わりたいから無視した。
獲物を狙うようにして、スカーテ王女を睨みつける。
「一つ提案がありますっ!!」
「な、なんだ?」
「今日、イオ君と一晩一緒に過ごそうと思いますっ!」
宣言するとヘイリーを除いた全員が立ち上がった。
「ななななななっ!」
王女という高貴な立場なのに口をパクパクと動かして驚いている。
こんな間抜けな顔もするんだ。
「ダメに決まっているだろっ! 今は心を落ち着かせて女性への恐怖を払拭させなければ――」
「大丈夫です。イオ君は落ち着いていますよ」
自信たっぷりに言ったらスカーテ王女が黙って、ヘイリー、メヌ、アグラエルの順番で見る。
反対するどころか順番争いするために気合いを入れていると感じ、肩を落として諦めた。
「私が見つけたんだから、一番はもらうけど文句ある人いる?」
長年連れ添った仲間でもこればっかりは譲れない。
異論が上がれば殺し合いを始めないと。
腰につけたナイフへ手を回すとルアンナがスカーテ王女の前に立ち、剣に手をつけた。護衛らしい動き。
「心配しないで。順番を決めるだけだから」
視線をメヌとアグラエルに移す。二人とも目がギラギラとしていて野生の動物みたい。
ヤる気はあるみたいだねっ。
「いいよ。二番目は?」
「ヘイリー。その後はメヌかアグラエルだね」
私の提案に二人は黙り込んでしまった。出会った順番は同じなので、どっちが先に手を出すか悩んでいるみたい。
「一緒にまとめてヤればいい」
時間がかかりそうだなぁーと思っていたらヘイリーがとんでもない爆弾発言をした。
女2、男性1ってこと!?
なにそれ! 楽しそうなんだけど! 瞬時に出来るプレイが思い浮かび自然とにやけてしまう。ああ、どうしよう。最初は譲れないけど、その後なら三人とか四人もいいよね!
「いい案だな。私とメヌは同時に相手してもらおう」
「うん。賛成だ」
話はまとまったので早速イオ君をお迎えに行かないと。
「部屋使わせてもらいますからねっ!」
スキップしながらドアに手をかける。
「ちょっとまて」
スカーテ王女に止められた。
もし邪魔をするなら許さないんだけど。
殺気を放ちながら振り返る。
「戻ってきたら聞こう思っていたんだが……イオディプス君をどの部屋に入れた?」
そういえば使っていい部屋を聞かず、勝手に監禁したんだっけ。
ドアを開けたときに誰もいなかったから、空き部屋だと思ってたんだけどダメだったかったな。
「えーと……二階の角部屋で黄色い薔薇の紋章が着いたところです」
「ばかっ! あそこには事情を聞くために滞在してもらっているテレシアがいるんだぞ!」
ってことは、今はイオ君と二人っきり!?
だめっ!!!! ゆるせないっ!!!!!!
最初は私って決めているのに、横取りなんてさせない!!
手を出していたら殺すんだからっ!!
制止する声を振り切って私は客間を飛び出した。
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