第5話 恋バナ
お客様が帰られた頃、ブッコローが起きた。
「ふー、なんかさみいな。ねぇねぇ間仁田さん豚汁作ってよ」
いつものように間仁田さんにご飯を作らせて、自分はふかふかのソファーを陣取っていた。
「もう、ブッコロー。さっきお客様が来てたのよ!」
郁さんに叱られても気にしないブッコロー。
「まーたどうせ。印鑑通帳どこだとかそんなやつでしょ」
「違うわよ!今回は恋人への手紙よ!」
「恋バナ!?大好き恋バナ!やっぱリアルなラブコメっていいよね〜内容は?」
郁さんはお客様の依頼内容をお伝えした。
「ってことは、その残りの願いと余命より早く死んでしまった事に責任を感じで謝りたいと」
「そうゆうこと」
「くぅー久々にいい感じじゃん。で、ザキの代筆は終わったの?」
「岡崎さんは他の依頼もあるからまだ時間がかかると思いますよ」
「たく、ザキはこの前蔦屋に行ったり変な文房具とか買いに行く暇あんなら代筆しろっての。ザキが買ってきた文房具でまともだったの今のところ三代目直帰ペンだけだぜ。しかも有隣堂で取り扱ってねぇやつ」
そう言い放ち、間仁田さんが作らされた豚汁を運んできて、「おせぇよ」と文句を言いながら食べている。
そうゆうあなたも競馬に行ってないで仕事しろよ。と言いかけたが郁さんはこの後の事を考えて、その言葉を飲み込んだ。
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