少佐は作戦を開始する③



私は戦艦の長い長い廊下を歩きながら連絡機で管理室に連絡した。



「敵の戦艦、『アンビィナス』にギリギリになるまで接触しろ、そこからは私が戦艦に飛び移るから」



『分かりました、認知妨害魔法ディスペルを張り4秒だけ接触できるよう隙きは作ります、ですが『右翼』の内部がまだ修理中なので戦闘状態に入ると厳しいです』



「頼む、4秒もあれば十分だ」



私は連絡機の電源を切りまた最上部へ向かった。

私がしばらく歩くといつの間にか最上部へついていた。

最上部の部屋では多くの魔術師たちが結界を張り戦艦のバランスを保っている。



「戦艦の復旧まであと何分だ?」



「ハッ、今は第四ステージまで復旧しました、あと完全回復まで2分2.589秒です」



私は目を閉じ念話で戦艦に放送をかけた。



『皆の者、よく聞け!この艦は今から『アンビィナス』に4秒間だけ接触する!もしものときの備え戦闘体型に付け!』




私は戦艦に放送をかけ向こう岸に豆粒ほどに見える敵艦『アンビィナス』を遠目で見た。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る