少佐は王子と対面する



私が向かおうとするとケイルが当てて私を止めた。



「そうだぁ、少佐!援軍の話は聞いたんですけどねぜ第一王子が戦艦に居るんですか!?」



うう、痛いところを突かれた。

こういう時はしらばっくれるのが一番である。



「......」



「無視はナシですよ...ッゴフ」



私はケイルの口に戦争で使われる保存が効く硬いパンを突っ込んだ。

よしっ!いまだ〜、逃げろ!

私がダッシュで逃げようとするとまたまた邪魔者が現れた。



「俺はカイザル・シャレウ・ディスクレイ、この国の第一王子だ。今少佐とやらを探しているのだがどこに居る?」



「「......」」



私は思わず走るのをやめてケイルと顔を見合わせた。

何故かと言うと私とケイルの前に仁王立ちをした銀髪の10歳くらいの少年が立っていたからだ。



「ケイル、コイツ誰?」



「少佐こそ思い出してくださいよ」



「......」



「あっ!」



「思い出しました?」



「うん、コイツは......ただの違法侵入者!!」



ケイルが残念な子を見る目で見ているけど逆に言えば違うの?

だって私コイツ知らないよ?



「考えているところ失礼するが少佐は今どこに?」



「少佐ならいますよ」



「どこにだ?」



「私が少佐だよ〜」



私が手を上げて言うと少年は私を驚視した。

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